2013年6月17日月曜日

遥か南米へ4万キロの旅 その3 (イグアスの滝-1)

 今回はベースキャンプ?のリマからイグアスへ2泊3日の旅に出ます。目的地はブラジルですがイグアスの滝はアルゼンチンとの国境にありますので、その両方からの景観を楽しむという趣向です。

 また2日後には帰ってきますので、スーツケースを1個だけとし、もうひとつはホテルに預けていきます。
 連日のハードスケジュールを解消すべく朝はゆっくり起きて、リマ空港を12:10に出発です。
 飛行時間の4時間に加え時差が2時間ありますので、夕方の18:10現地到着となりますが、何せこちらは冬ですので、もう暗くなっている事でしょう。ということで、この日は移動日となります。

 ホテルを出発して、きれいなピンク色の街路樹を見つけました。 この花は日本語名を「トックリキワタ」という、ブラジル原産のパンヤ科の木で、またの名を「リマ櫻」とか、、、、

  リマの町はカジノの多いところです。街のいたる所にカジノがあります。ほとんど日本で言うパチンコ屋さんでしょう。私たちの宿泊したホテルも地下にカジノがあったとは後で知りました。
 写真は、とある交差点にて、、、、


 私たちが搭乗するLAN航空のエアバスです。LANはA-320系が多いです。


 出国手続きのあとの免税店にあった民俗調の人形です。これからどこかで出会うのかな?

 ということで空路ブラジルのイグアス空港に向けて出発です。


 やはり到着したとき、もう日が沈んでいました。そして月は満月?南半球の宵は美しい!!
 日本との時差が12時間です。まさに日本の裏側です、、、、

 ホテルへ着いて、まともな時間の夕食です。(下写真)


 明日はいよいよイグアスの滝です。

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 一夜明けて、イグアスの滝に向かいました。私たちは先ず、バスで国境を越えてアルゼンチンに入り、イグアスの滝国立公園に入園し、トロッコ列車に乗って悪魔の咽喉笛(イグアス最大の滝)をアルゼンチン側から観ようというわけです。

 右は国立公園の入口です。

 イグアスの滝は世界の三大滝(カナダのナイヤガラの滝、南米のイグアスの滝、そしてアフリカのビクトリアの滝)のうち、アルゼンチン (80%)とブラジル(20%)の二国にまたがる、世界最大の滝です。
 イグアス (Iguazu) とは先住民のグアラニ族の言葉で大いなる水 (Y Guazú)という意味だそうです。

 左の図は公園内にあった案内板で、私たちはこの案内図の右下から入り、トロッコ列車に乗って(白い点線に沿って)右上を大きく廻って、上中央部左にあるトロッコ列車の終点に行きます。

 当然のことながら、この滝を含むアルゼンチンのイグアス国立公園(この図のほとんど・川の右側)ブラジルのイグアス国立公園(河の左側、午後そちらから見学)は、ともにユネスコ世界遺産に登録されています。
 滝は水量の多いときには300余も出現しますが、その多くがアルゼンチン側なので、景観はブラジル側からがベターだと思いました。


 この滝の地形を理解するために、午後遅く、天候が好転して(薄い霧が晴れた)ヘリコプターで上空から眺める事が出来たときの写真を先に掲げておきます。(右写真)

 写真中、左上のトロッコ列車終点を上の案内図と重ねて考えれば理解が出来ると思います。そこから河を渡り回廊(小さく見えています)で横切って展望台に至り、イグアスで最大の滝「悪魔の咽喉笛・落差80m」を至近で観ようというのが午前中のメインイベントなのです。

 この写真で河(イグアス河)の上流は左下ですが、河の勾配が小さいため、広く浅い河面から、中央の右上に向かって見える谷に向かって、三方から水が流れ込み、多くの滝を形成しているのです。

 ではさっそくトロッコ列車に乗って出発です。

 この路線は単線ですが、途中に交換ゾーンがあり、対抗列車の後部を撮しました。

 終点駅に到着です。
 冬に近いとはいえさすがに熱帯で、緑は濃いです。もうすぐイグアスの滝が見えると思うとなんとなく興奮します。

 渡り回廊はこんな感じです。
 大人が楽にすれ違えるほどの広さがあります。河面まではそれほど距離はありませんし、流れも見た目緩やかなので怖さは感じません。しかし、、、、

 いましたいました。でも、ガイドさんの説明ではこれはカイマンでおとなしく、いつもここで昼寝をしているとか、、、、


 回廊の右側には、1992年にあったという大洪水で破壊された回廊の残骸が残っていました。
 遠くにも見えていました。


 今は乾季で水は少なめですが、この静かな流れもひとたび、、、、




 ずいぶん歩いた気がしましたが、しばらくすると重低音のドーッという音が聞こえ始め、前方に水しぶきが見えてきました。「お! 滝だ、、、、」

 ようやくにして「悪魔の咽喉笛」と称される滝にやってきました。

 周りの景色が広大なので、あまり威圧感は感じませんでしたが、それよりも「遥か来ぬるものかな、、、、」という感慨が胸をよぎりました。

 

これがこの滝の全景です。下のほうは水煙で何も見えません。

 そういえば私たちは時間の都合でチャンスがありませんでしたが、ボートでこの下の滝壷まで来るオプションツアーがありました。


 対岸はブラジルですが、滝の下から上に登るエレベーター塔が水煙にかすんで見えています。その塔頂にはブラジル国旗も、、、、

 このあと3~4時間後に、そこに私たちがいるなどとはこの時点では想像だに出来ませんでした。




 程なくして帰路につきましたが、トロッコ列車を途中で下車して、ミニ・トレッキングをすることになりました。
 前方に赤信号が見えています、駅です。
 トレッキングの人たちが見えています。




 踏切を横切って左手の林の道へ、、、、




 やはりもう冬に近いので花は多くはありませんでしたが、それでもあちらこちらに、、、、

 
 なんという名前か忘れてしまいましたが、なかには木の実もなっていました。




 それでも、これまでは飛行機、バスなど乗り物が多かっただけに、短時間ではありましたがトレッキングが出来たことで全員大喜びしました。



 このあとバスで再びブラジルへ再入国し、昼食後滝をブラジル側から眺める予定です。


 このイグアス河がアルゼンチンとブラジルの国境になっています。したがって橋の中央は見てのとうり、国旗の色が変わったところが国境です。


 昼食はシュラスコ料理とか、要は焼肉です。

 このあたりはレストランが少ないのか、観光客が押し寄せるので大繁盛。右写真が、あっという間に左写真に!!!


 われもわれもと列をなして焼いた肉を切り取ってもらいます。
 このご婦人もお皿に山盛りの肉をもらって大満足でした。
 そうはいっても私は草食系! 肉はいろいろな部位のものを少しずつ(完全に負けています)、、、、が、左のお皿で大満足です。

 レストランを出ると手作りのアクセサリーを並べている人たちがいました。どれも色鮮やかな手の込んだ品々です。 こちらでは機械で作ったものが手作りのものより高価だとか、、、、

2 件のコメント:

かりや さんのコメント...

私たちも泊ったブラジル側の滝の目の前にあるオレンジ色のホテルだったんでしょうね。到着した日にはシュラスコのバイキングだったと思います。アルゼンチンの硬い肉を食べた後だったので、物凄く美味しく感じたことを覚えています。
上流での雨が少なかった我々の時と比較すると、滝の水量がはるかに多かったようですね。私はポンチョを持って行きましたが、悠悠櫻さんは飛沫対策はどうされたんでしょうか?

悠悠櫻 さんのコメント...

 いえいえそんな立派なホテルではありません。少しバスで行った街のはずれのホテルです。割合新しくて広かった(2DK?)ですが殺風景で、、、、

 シュラスコの肉はやはり硬かったです。この肉を大きなお皿いっぱいに山盛りにして嬉しそうに歩いている人を見て人種の違いを痛感しました。

後半の話は、その4、本編に記述しました。

いつもお読みいただきありがとうございます。