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2026年7月10日金曜日

雲の中のニッコウキスゲ

  今年の梅雨は雨が多く、7月に入ってもしばらくは明けそうにありません。
 この季節は、そうです、ニッコウキスゲです。これまで、60年近く毎年「霧ヶ峰詣で」をしてきましたが、ニッコウキスゲの開花時期が少しずつ早くなってきているような気がしています。  で、今年は気温の低い日が多く続きましたのでどうかな?と思いつつも出かけました、7月2日の出発です。

 当日はまだ雨が残り、天気予報は芳しくありません。冒頭写真は中央自動車道、恵那山トンネルの西側入口にある、神坂(みさか)サービスエリアですがここから先は雲の中?
 ここは直近スマート・インター化され、藤村の「夜明け前」で知られる馬籠へは目前の距離で便利になりました。

 諏訪ICから霧ヶ峰方面に向かうと、しばらくして、これも行きつけのランチ店である「ガムラスタン」へ到着です。昨年はたまたま休業でこのスゥェーデン国旗も見られませんでしたが今回は、、、、OKでした。




 店内は天井の高い山小屋風で、あちこちにスゥェーデンゆかりのものが置いてあります。







 この店のご主人は日本の北欧料理店の草分けである、北原さんで、東京・吉祥寺からこの地に移転され、今では後継者の息子さんを見守りながらお客さんの相手などされています。 しばらく北原さんと雑談などを交わしてから、、、「いただきまーす」

 ここのコース料理はボリュームがあり、ホテルでの夕食に差しさわりがあるほどで、いつも躊躇しますが、でもおいしさには負けてフルコースをオーダーしてしまいます。


  上写真左上から、ニシンのマリネとライ麦パン、アボカドの海老サラダとオードブル盛り合わせ、ノルゥエー・サーモンのマリネと燻製、シイタケとセロリのスープ、ホタテのグラタン、牛フィレ肉のステーキ・サラダ付きそして特製デザートの盛り合わせとコーヒー、、、、でした。

 一休みして出発です、幸い雨は降っていませんし、ホテルのチェックインまでには時間があるので、ニッコウキスゲの様子を見に大門峠からビーナスラインへと山を目指すことにしました。
 きれぎれの雲の中を注意しながら進み、目指す富士見台の駐車場に到着です。

 そして、道路を挟んで反対側の山の斜面を登ると、、、、ありました、咲いていました。
  
 雲の中なので遠くは霞んでいてよくは見えませんが、手前の花を見る限り、櫻で言えば2分咲きといったところでしょうか、元気に開花を待つつぼみも美しく、本当にきれいな景色です。















 いまのところ雨は止んでいますが、気持ちは落ち着きません。明日また来て、ゆっくり楽しむことにして、少し早いですが早々にホテルを目指しました。

  ホテル到着後、温泉で疲れを癒したのちに少し早めの夕食としました。

 例によってビュッフェスタイルですので、誘惑に負けぬよう、強い意志でとる料理の量を抑えたつもり、、、ですが? このあとワゴンサービスのローストビーフが回ってきましたし、デザートもこれからです、、、、 でもおいしいワインでした。

 そののちの「蛍狩り」は残念ながら昨年に続き空振りでした。続く梅雨と、2~3日前の大雨で幼虫が流されてしまったのでしょうか、、、、





 一夜あけて、
 今日はお昼過ぎまでは晴れ!という予報が出ています。
 左写真は朝食です。




 朝食後、再度霧ヶ峰目指して出発です。

 おなじみの、蓼科山と白樺湖の写真です、この様子では天候は大丈夫でしょう。



 富士見台に着きました、昨日とは大違い、青空と一面のニッコウキスゲのお出迎えです。
 残念ながら富士山までは見られませんでしたが、周りの景色は十分なものでした。

 途中、コロボックル・ヒュッテで一休み、ここは蓼科・霧ヶ峰詣での原点で、最初は周りに何もなく、山小屋そのもので、狭い天井裏のようなところで就寝した記憶があります。
 でも反面、星空は綺麗で天の川をはじめ多くの星が楽しめました、、、、あれからもう60年近く、光陰矢の如し、、、、

 ここでのお休みメニューは、季節外れのシュトーレン、チーズケーキ、コーヒー、牛乳、、、となんとなく定まってきています。

 コロボックル・ヒュッテの西側にある丘からの東側の景色です。中央に屋根だけ見えているのがコロボックル・ヒュッテ、右上が車山のレーダードーム、遠くの山は蓼科山です。




 









 左写真は、南側を見た景色です。
 このあたりも富士見台に続いて電気防鹿柵が設置され、ニッコウキスゲ群落の復活が広範囲に見られます。

 そして西側を見下ろすと、遠く三角形に薄い緑色をしているのが、八島湿原です。

 中央から右にかけての植林が今ではかなり成長したのが見て取れます。

 写真左端の中央部分には旧御射山遺跡があります。(諏訪神社の狩猟神事場所)

 まだ健脚であったころには、この八島湿原を一時間ほどで一周したものでした。

 少し時間の余裕があったので、久しぶりに、薄い緑の三角形の左端にある、八島駐車場まで行ってみることにしました。

 この湿原は標高1630mにある高層湿原で、約1万年かけて堆積した泥炭層と260種余りの植物群から国の天然記念物に指定されています。(霧ヶ峰湿原植物群落)

 八島湿原は七島八島とも呼ばれ、そのいわれは、写真中央に見えている池に浮かぶ島の数からきているそうで、島の数と位置は毎年変わるようです。
 まだ夏の花には少し早いと思いましたが、この近くを散策してみました。


 左上から、ノアザミです。この地のアザミから「アザミの歌」が生まれました、歌碑もあります。その右はバイカウツギ、花が梅の花に似ています。イブキトラノオ。右端がウツボグサ、花の形が靭(ウツボ・矢を入れる武具)に似ている。
 左下から、オオカサモチ(大傘持)白く大きな花は緑の湿原に目立って見えます。ハクサンフウロ、ピンクの可憐な花は足元に咲いています。キバナノヤマオダマキ、花の後ろに角のような突起があります。最後はご存じニッコウキスゲです。

 長く続いた梅雨の中、運よく晴れ間に当たり、今年もニッコウキスゲに会うことができました。来年も元気に再会できるかな?

2026年6月15日月曜日

ひさしぶりの東京ランチ2題

  これは我が家の好物の一つ、「銀座ウエスト」の「ダークフルーツ・ケーキ」です。
 3ヶ月以上ブランデーやラム酒に付け込んだカリフォルニア産レーズン、オレンジピール、レモンピール、プラム、チェリーなどを使用し、黒蜜ベースの濃厚な生地に混ぜて焼き上げた焼き菓子なのです。 

 今回ひさしぶりに上京した際に「銀座ウエスト」へ、ランチに出かけました。
 この店の名前は、もともと「GRILL WEST GINZA」だったものが、GRILLが取れてWESTとGINZAがひっくり返ったとのことで、ケーキ専門だったわけではないようです。

 今回出かけたのは、国立新美術館近くにある、
銀座ウエストの「青山ガーデン」店です。
 緑に囲まれ、ヨーロッパ風の飾り窓のついた落ち着いた建物でした。

 開店は朝11時ですが、5分ほど前に到着したところ、平日にもかかわらず、すでに15名近い人が列を作っていました。

 店内は白熱灯系の光で統一され、通りに面した大きめの窓からは色濃い木々の葉がきれいに見えていました。















  右上は飲み物です、ハーブティーとホットココアを注文しました。
 ハーブティーは追加のお湯をサービスしてくれますし、ホットココアはそのまま何杯でもお替りOK、、、というのにはいささかビックリ!

 飲み物のコースターに小さな絵が印刷してあるのに気づきました。よく観ると子供(キューピッド?)が
木にとまった小鳥たちの歌を指揮しているようです。

 後で調べたところ、これは銀座ウエストのロゴマークで、 名前はフリッツ君。一般公募で決まったそうなんですが、なぜその名前になったかは記録が残ってなくてわからない、、、、そうです。






 右写真は、キッシュです。あまりにもおいしそうなので、写真を撮る前にひとくちパクリ!!







 ついで、ハムと野菜のサンドイッチです。

 






 そして最後は、名物メニューのホットケーキです、それもダブルで!
 このホットケーキは直径18cmもあり、厚さも3cmくらいあります。おおきさはこれを焼くフライパンのサイズで決まり、均一の焼き目はIHヒーターを使って実現したとか、、、以上は4名分です、念のため。

 何はどうあれ、きわめて自然でおいしいに尽きました、バターで良し、メイプルシロップでさらによし。

 「パンがなければ、パン菓子を食べればいい、、、」はマリー・アントワネットの言葉だそうですが(今ではルソーが著書の中で使ったとされている)、お昼に菓子系のランチを摂るのは初めての経験でしたが、おいしいものはやはりおいしい、、、

 折角ですので腹ごなしを兼ねて、近くの「国立新美術館」に出かけてきました、路傍のアジサイも今たけなわです。



 2日目のランチは、イタリアンです。昨日は青山でしたが、今日は田町で、周りにはオフィスビルが林立しています。















 そんな街角のひとつに「Ristrante La Ciau」があり、その地下1階の店が目的地でした。
 この店のシェフは北イタリアのピエモンテ州で修業したそうで、かの地の郷土料理がウリだそうです。 La Ciau は鍵を意味するそうで、同じ鍵でも開けるほうの意味合いが強いとか、、、

 地下への階段を降りると、正面の壁にたくさんのサインがありました。これもあとで聞いた話ですが、この店も随分な人気で、なかなか予約が取れないとか、、、








 左写真は店内の様子です、予約主体の店で、開店早々に入ったので他には誰もいませんでしたが、しばらくするとたちまちに満席に、、、

 ということで、最初の前菜5種盛り合わせ、プレートが豪華でした。










 


 次いでスープです、写真の奥を見るとわかりますが、このスープ皿は斜め手前に傾くように作られていました。 でも、スープは手前から奥へとスプーンを運ぶのがマナーですので手前が高くなるように配膳するのが良いように思いましたが、、、、

 メインのパスタです、トマトベースで重厚な味ですが、北イタリアの味なのでしょうか、赤ワインが合うように思いましたが今回は恥ずかしながらビールで、、、、








 



 最後はデザートで、イタリアの伝統菓子ズッパ・イングレーゼでした、コーヒーとともにおいしくいただきました。
 我が家の近くにもイタリア人シェフのレストランがあり、確か彼も北イタリア出身だと言っていました。なんとなく味が似ているのはそのせいだったのかもしれません、勿論この店もミシュランの星付きです。 

 木々が元気に緑を濃くしている時節に、我々も元気をもらって、久方ぶりに東京に出かけ楽しい時を持つことができました、健康に感謝です。

2026年3月31日火曜日

ひさしぶりの小旅行 長浜・近江八幡 その2

 その1は中途半端に終わりました、長浜出発以降がその2になります。

  ホテルは琵琶湖大橋の近くにありますので、長浜からは約50㎞の距離、ルートはさざ波街道を使い、約1時間半で到着しました。












 チェックインの後、少し休息してから早めの夕食です。 



 雨は昼過ぎには上がっていましたが、12階のレストランから観る琵琶湖大橋の遠景はかすんで見えていました。
 




 料理はメニューから OHMI CUISINE の GRILL COURSE を選びました。
 CUISINE(クイジーン)は特定の地域や文化の料理を意味しますので、近江郷土料理とでもいいましょうか、とにかくこだわっているようです。
 
 先ずは赤のグラスワインで乾杯、

APPETIZER(右写真左上)は寒ブリのカルパッチョと冬野菜のサラダ。

FISH は甘鯛と冬野菜のポトフ仕立て、200℃以上で使えるカルタファタで包んであった。

GRILL は黒毛和牛ひれ肉のグリル、

DESSERTはホワイトチョコレートのガトー、HAPPY Anniversary はホテルが気を利かせてくれました。

 食後、温泉浴場でゆっくりと疲れを癒しました。お湯は赤茶色で、ホテルのすぐそばで湧き出た美崎温泉(低張性弱アルカリ性温泉)のものとか、一般的には温泉をもっと大きく宣伝するのに、、、、温泉があったとは知りませんでした。

一夜明けて

 朝食は例によってビュッフェスタイルです。朝7時の開店時刻に行きましたが、すでに20人近くの東洋系外国語を話す人たちが並んでいました。
 幸い、多少狭いながらも、琵琶湖に面した席に案内され、いざスタート!!

 写真は2人分です、これでも随分自制したつもりですが、、、、 でも料理はどれも素晴らしくおいしいものばかりでした、お昼は抜きかな??

 朝食後、室内温水プールに出かけましたが、25mあるこれも立派なもので、水もきれいに管理されていました。

 チェックアウト間近に出発しました、次の目的地は近江八幡市にある八幡山城跡で、昨日来たさざ波街道を約20分、16kmほど戻ったところにあります。

 八幡山城跡のふもとには日牟禮八幡宮があります。古くから近江商人の信仰を集めており、近江八幡市の市名の由来となりました。

 神社内には菅原道真の天神様も祭られ、また下写真の右側に屋根が見えている、立派な能舞台もありました。

 八幡山城
へはロープウエイで登ります。









 振り返ると、琵琶湖と近江八幡の町が一望です。同乗した小学生たちと写真をパシャリ、、、、








 八幡山城
西の丸址から琵琶湖を遠望したパノラマ写真です、遠い山並み中央で高く尖って見えているのが比叡山です。

この八幡山城は豊臣秀次が築城したとされています。
 秀次は秀吉の姉の子で甥にあたりますが、子に恵まれない秀吉が後に養子としました。
 信長の死後、秀吉が台頭していく中で功績のあった秀次がこの地を得、八幡山城を築城したのですが、その際、住民や建物を含め多くを安土から移し、街を繁栄させたことも知られています。
 しかしながら秀次事件で秀次が世を去ってのち、築城してわずか10年後八幡山城は廃城となってしまいました。
 今では残された石垣からも木々が生え、、、、兵どもが夢の跡。














 険しい城跡を上り下りしたせいかおなかが空いてきましたので、昼食場所を探しながら、近江八幡の町を散歩してみることにしました。
 上左写真は、八幡堀で、琵琶湖とつながったこの水運で商業都市として発展し近江商人を生み出したのです。
 上右写真は、近江八幡社入口の大鳥居越しに「白雲館」を観たものです。白雲館は、明治10年近江商人たちが子女の教育のため資金を出し合って設立した八幡東学校が前身です。

 町並みは
国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されているだけあって、落ち着いた佇まいです。

 遠く左側に白い四角の「メンターム」と書いた看板がありますがここに近江兄弟社があるようです。「メンターム」は現在の近江兄弟社の商品名で、我々世代になじみの「メンソレータム」は、1974年に倒産する以前の近江兄弟社が米・メンソレータム社から輸入またはライセンス製造していたものです。(今はロート製薬)

 右にそれぞれのシンボルマークを挙げましたが、左が「リトルナース」、右が「メンターム・キッド」というらしいです。

 しばらく歩いて、家人が素晴らしい店を見つけました。八幡堀近くの郷土料理屋「喜兵衛」と言う店です。

 この店は江戸・享保年間から270年続いて、両替商、肥料商などを営んできた家を平成6年に
郷土料理屋へ改装したとのこと。 
 写真右下は店内にあった古き時代の絵です。

 店内は昔ながらの和室にイスとテーブルが置いてあり、楽に食事ができるようになっていました。見上げると、年を経ていい味が出た見事な欄間があり、見とれてしまいました。

 また、ここの郷土料理は、板前さんではなくて、ご近所のおばさんたちが集まって作っているとか、、、、

 私たちは、喜兵衛膳と別皿として「鯉の煮つけ」をオーダーしました。

 右写真の左にあるのが、別皿の「鯉の煮つけ」です。お腹が卵でいっぱいに詰まった、見るからに大きな鯉を輪切りにしたものを甘辛く煮た、かつての懐かしい料理です。

 メニューによれば、本膳の中には「黒和牛の冷しゃぶ・赤こんにゃく・丁字麩・琵琶湖の小魚(三種)・丁稚羊かん・その他」があり、おいしく、楽しくいただきました。

 また庭も素晴らしく、非日常の時間を十分に楽しむことができました。






 期待していた桜の花には出会えませんでしたが、幸い天候に恵まれ琵琶湖を背景に、時間を忘れ「豊臣兄弟」の時代を思い返しながら、観・聞き・味わうことのできた楽しい小旅行でした。
 健康に留意してまた新しい旅にチャレンジしたいと思います。