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2024年7月12日金曜日

低周波用ステップアッテネータを作りました

 最近は高周波関連が多く、低周波の実験は少なくなっていますが、それでも時折必要となるのが低周波発振器です。
 かつてはいろいろな回路で自作しましたが、最近ではパソコンのソフトからも信号が得られるようです。

 左写真は Hewlett-Packard 社の低周波発振器、HP-209A のマニュアルの表紙です。もともと HP  好きな私にとってこの低周波発振器はお気に入りで、もう発売後50年以上にもなろうというモデルですが、今でも元気に働いています。

 もっとも、より正確な波形を求めるならばファンクション・ジェネレータというオプションも有していますが、手軽にさっとデータを取るには小型軽量の HP-209A に手が伸びてしまいます。
 正弦波出力は 4Hz~2MHz と広範囲で、600Ω負荷に対して 5 V RMS あり、矩形波出力も別端子で持っています。

 しかしながら実際に使用した時、出力を 0~5V のツマミ一つで調整するにはかなり無理があり、低周波用ステップアッテネータを作ることにしました。回路図を右に示します。

 パイ型のアッテネータ(それぞれ -10dB 、-20dB 、-40dB )を3段直列にし、出力に 600Ω の負荷をかけることが出来るようにしました。
 カナメは R10 ~ R42 までの9本の正確な抵抗を用意することです。私は手持ちの100本入り(日常の使用で多少数は少ないですが)抵抗セットの中からマルチメータで測定し、選別しました。

 回路図中、緑の線で囲った目的とする抵抗値は、1本では得られませんので、抵抗を直列(+で表示)、または並列(//で表示)に接続して目的の抵抗値とし、数値は3桁まで合わせ込みました。

 右写真は、ステップアッテネータ本体のケースです。1.5 mm 厚のガラスエポキシ両面プリント基板を切り出し、半田付けで作りました。上面の丸穴はスナップスイッチを取り付け、側面の丸穴は INPUT ( BNC-P )、OUTPUT ( BNC-J ) のコネクタがそれぞれ取り付けてあります。






 蛇足になりますが、左写真は秋葉原の〇月電子で見つけた変換コネクタの特価品です。左が BNC-J TNC-J 右が BNC-P ↔ RCA-P で、どちらも一袋10個入がなんと¥100!!!でした。
 この材質は半田付けが出来ましたし、切断しても使えますのでアマチュア的用途には大福音です。




 必要な部品を取り付けた様子を右写真に示します。







 左はステップアッテネータの内部を示します。ケースの半田付け、抵抗の取り付け、入出力端子の固定方法など参考にしてください。





















 上左写真は今回作った低周波用ステップアッテネータと BNC-J ↔ バナナ端子 変換コネクタです。この変換コネクタは上右写真のように、実際に使う場合スマートに接続が出来、自画自賛モノです。
 通常は出力の 600Ω 負荷スイッチをON にし、必要なアッテネータスイッチをON にします。(たとえば -30 dB が必要なら、 -10 dB と -20 dB を ON に、また -60 dB が必要なら、 -20 dB と -40 dB を ON にします)
 当然、最大減衰量は -70 dB です。

 毎日の熱い中好きなことに熱中できるのは何と幸せなことでしょう。

2018年3月13日火曜日

DENON プレーヤ DP-60M の修理

 親しくしている友人から、レコード・プレーヤの修理依頼が舞い込んできました。
 長期間しまっておいたものを動かそうとして、電源を入れても何の反応も無い言うのです。

 仔細に観察してみると、これはDENON(かつての日本電氣音響株式會社(通称「電音」)で日本のオーディの草分け)製のDP-60Mという高級プレーヤであることがわかりました。

 フォノモータにはDENON QUARTZ DIRECT DRIVE RECORD PLAYER DP-60M と記されています。

 このモデルは1980年に売り出されていますので、かれこれ35年近く経っています。

 しかしながら、これらのモデルはレコード盤を乗せる、ターンテーブルを中心軸のモーターで直接回転させるもの(ダイレクト・ドライブ)で、なおかつその回転をターンテーブルの内側に記録させた磁気データを磁気ヘッドで読み取り(右写真)、水晶発振子で得た正確な周波数を基準としてレコード再生に必要な毎分33・1/3回転(LP)と45回転(EP)を得るという優れものなので、現在でも愛好者が多いようです。

 当然のことながらDENONブランドのDP-60Mは普及モデルとは言いながら、当時8万円もしたため、私にとって(オーディオも私の趣味のひとつ)は高嶺の花、垂涎の的でありました。

 故障の状況としては
 1. 電源を入れても動かない。
 2. プッシュボタンスイッチが作動不良。
 の2点でした。


 さっそくひっくり返し(ターンテーブルをはずし、ピックアップアームを固定しておく)、底パネルをはずすと左上写真の景色が見えてきます。

 この時代のプリント基板は片面で、ディスクリート部品が使用されており、何とか情報を読み取ることができそうです。

 そこで基板をはずし、作業台の上へ、、、、(右写真)


 じっくり腰をすえて観察すると、基板上の白丸で示した場所のトランジスタの様子が変です。

 さらによく見るとトランジスタの足が腐食して、折れているではありませんか。ネットで調べてみると、この部分はDP-60などの弱点のようです。

 2SA879というのがそのトランジスタなのですが、今では入手が極めて難しく、勿論手元にもありません。

 差し替えができるトランジスタを探したところ2SA1320が該当しましたので秋葉原から取り寄せましたが、約1.5日で届きました、便利な時代になったものです。

 右上写真中、左側の小さいのが2SA1320、右側の足がボロボロになっているのが2SA879です。

 これらのトランジスタにはそこそこ高電圧がかかるので、同規格とはいいながら2SA1320は何か頼りなく感じます。

 上写真は2SA1320をECBの位置に注意して、装着したところです。

 さらにもう一箇所、同写真の奥に見られる青色の金属皮膜抵抗のハンダ付け部分が腐食していましたので整備しておきました。(右写真左)

 他の怪しげなプリント銅箔も確認してみましたが、こちらは異常なく、高周波ワニスを塗布しておきました。

 最後はプッシュボタンスイッチの作動不良修理です、さっそく分解してみました。
 左写真に示すように、赤丸の中に見られる円柱状のゴム棒が白丸のタクトスイッチを押すという仕組みですが、経年変化のためゴム棒が硬化・収縮したため、白い四角のボタンを押してもゴム棒がタクトスイッチに届いていなかったのです。




 対策としては、タクトスイッチの表面にプリント基板(1mm厚保)を丸く小さく切ったものを両面テープで貼り付けました、タッチ感もよくこれでOKです。

 その他あちこちを点検しましたが、おかしな点はありませんでしたので、通電してみることにしました。

 この一瞬が最も緊張します、、、、全神経を集中してSW-ON、異常現象はなにもおきません、、、、では、ということで
 33・1/3回転のスタートボタンを押すとターンテーブルは滑らかに回転を始め、スペックどうり1秒チョットで定速に落ち着くのが右上写真のストロボで視認できました。45回転はもう少し(2秒弱)時間がかかりますが同様に安定しています。

 ここのところ、LPレコードのブームが再来しています。
 実は私も古いプレーヤを持っているので、折を見て修理してみますか、、、、

2015年9月29日火曜日

ラズベリー・パイによるネットオーディオ(2)  PCM5102A DAC の自作

ケースに入れたRaspberryPiとPCM5102A DAC
 先回ズベリー・パイにVOLUMIOをインストールし、秋月のUSB DACを接続してのWeb Radioによる音出しに成功しました。

 しかしながら前述したように、AKI.DAC-U2704 は安価で定評はありますが、48kHz/16bit の性能ではハイレゾとはいえず、せっかくRaspberryPiがI2Sの出力を備えていることからこれを最大限利用すべくハイレゾDACを製作することにしました。

 インターフェース誌2014.9月号をはじめいろいろ調べてみましたが、意外と簡単にできそうです。それというのも回路のIC化技術がずいぶん進歩しており簡単な配線のみで比較的高級なスペックを出すことができるようです。

 その前に日常の使い易さと見栄えを考えてケースに入れることを考えました。
 ケーシングは自作品の最も苦手とするところで、使うのは自分だからと手を抜くと折角の作品がゴミ扱いにされ、なおかつ馬鹿にされかねません。 
 今回は右写真のように秋月のABS樹脂ケース(117x85x41mm)をつかいました。硬さもほどほどで、クラックも入りにくいようで割合容易に加工出来ました。


 上写真は正面です。USBポートが2つしかありませんので、上が無線LANドングル、下がUSBメモリとしています。左側の少し大きめのコネクタは有線LAN用です。

 左写真は背面です。音声出力用のRCAジャック(赤が右)とその左の穴は電源供給用のUABマイクロプラグが通ります。

 ほとんど使うことのない通常のオーディオジャックと映像信号用のHDMIポートを使うための穴は開けてありませんし、黄色の映像コンポジット信号出力用のRCAジャックは取り外してしまいました。結果、我ながら綺麗に仕上がったと思います。


 さて、いよいよI2S接続DACの製作です。
 使用するICは入手性の容易さと回路の簡単さからPC5102AまたはES9023に絞られるようです。今回は前者を秋葉原の千石にて@¥400で購いましたが機会あれば後者も試してみたいところです。

 右写真の中ほど左にある小さな20ピンのチップがPC5102Aです。右側にあるサイズ比較用のTTL ICやスケールと比較して大変に小さなことがわかります。このままでは配線が大変なので上にある変換基板(手元に20ピンのものがなかったので28ピンで代用)に一旦ハンダ付けしてから使うことになりますがこの工程が一番の難関なのです。



 回路図を示しますが、これは製造元Texas Instruments(オリジナルのBurr-Brownは買収された)のデータシートのアプリケーションそのままです。驚いたことにオーディオ信号の通り道を緑で示しましたが出力部分のフィルターRC以外は何もなく、あとは電源供給ライン(赤)とフィルタコンデンサそしてグランドラインのみです。

 PCM5102Aへの電源(共に3.3V)はアナログとディジタルを別々に供給できますので私はディジタルをRaspberryPiから直接、アナログをRaspberryPiの5Vから3端子レギュレータを通し3.3Vとして供給しています。この辺りはそれぞれの好み、いやこだわりでいいと思います。

 上写真は完成したDACボードで多少雑ではありますがうまく出来たと思います、これをRaspberryPiの8ピンのP5コネクターに挿して親ガメに乗っかった子ガメ、いわゆるピギーバックスタイルにして実装します。(右上)

 右写真にケースに入れたRaspberryPiとDACボードを示します。

 この装置をバックグラウンドミュージック用にと考えている私にとってここまでで十分に実用になりますが、電源の非スイッチング化を考えました。(多少蛇に足のきらいあり) 

 このシステムの消費電流は、実測の結果5Vでせいぜい800mA程度でしたがこのことは「たかが」かつ「されど」の世界です。

 常識的にはシリーズ定電圧電源を使いますがそのためにはAC 8V 1.5Aくらいが供給できるトランスが必要となりますし中途でドロップさせる電力もかなりなものになりますので、いまさらながらスイッチング電源のありがたさと世の中への省エネ貢献が理解できました。(パルスノイズに目をつむれば)


 左図は今回製作した5Vシリーズレギュレータです。
 電源トランスに古いヒータートランス(もちろん真空管用)6.3V 2A出力を利用しましたが、残念ながら90V入力タップがなく整流にSchottky Diodeと大容量電解コンデンサを使うことで整流電圧をあげています。

 もちろん入出力電圧差が小さいので、低損失可変レギュレータ PQ20RX11 をつかいました。内部基準電圧が2.64Vとありましたので出力電圧設定には2kΩを2個使ってあります。(2.64V x 2 = 5.18V)
 右図は以前このブログで紹介した自作の定電流負荷装置を使ってこの電源の出力特性を見たものです。測定が拙速・乱雑でプロットがバラついていますが、5V 800mAはなんとかクリアしています。


 ということで一応完成です。

 左写真手前左がケースに入ったDACボードを背負ったRaspberryPi、中央がマスターボリューム(ロータリースイッチと固定抵抗で作った若き日の作品)、右側が今回制作した電源(アルミケース入り)でACタップがつけてありますので、ここでスイッチを入れればパワーアンプもスタートします。

 後ろに見えているのは6V6PPの自作真空管ステレオパワーアンプで桜材標準箱入の三菱ダイヤトーンP-610Bを鳴らしています。

 しばらくこのサブ・システムで色々なソースを楽しみましょう、、、、そろそろ夜も長くなることですし、、、、

2015年9月5日土曜日

ラズベリー・パイによるネットオーディオ(1)  先ずは動かしてみる

 まだ秋の夜長までには程遠いのですが、今まで頭の片隅におとなしくしていた「オーディオの趣味」がこのところ大きく成長してきました。もともとオーディオは私の趣味の中でも5指の内に入るほどの分野なのです。

 過日親しい友人宅を訪れてオーディオ談義に花を咲かせましたがその折、ハイレゾ・オーディオなる単語が頻繁に出てきたのが事の起こりです。

 私のオーディオはCDプレーヤーに真空管のメインアンプを直結したものなので、ネットオーディオを念頭に機材を海外から入手した友人とのギャップを少しでも埋めねば、、、、と思い立ったのです。

 早速勉強にとりかかりました。インターフェースという、コンピュータ・サイエンス&テクノロジ専門誌がありますが、かねて目をつけていたバックナンバーを思い出し早速購入しました。







 ハイレゾとは、ハイ・レゾリューション・オーディオ(High Resolution Audio)の略で、CD音源よりも多くの情報量を持った高解像度音源のことです。図にイメージを示したように従来のCD音源の解像度が 44.1kHz/16bit であるのに対し、ハイレゾ音源(例)の解像度は 192kHz/24bit と大幅に向上しています。このことが音の臨場感や密度、輪郭などをいっそう際立たせると吹聴されているのです。

 もちろんCDよりはるかに多い情報量の取り扱いは高速AD/DAコンバータなどの電子技術の進歩なくしてはありえませんし、もはやCD1枚に入る情報量(700Mbyte 以下)では世の流れについていけず、インターネットからの音源ファイルのダウンロードが主体の時流もあいまってCDが急激に凋落していくのもむべなるかな、、、、ではあります。

 前述の雑誌にはラズベリー・パイ( raspberry Pi )をうまく使うのがベストだと書いてありますので、左図のようなシステムを考えました。

 ラズベリー・パイはすでに手持ちがあり、私のBタイプは旧型ながら残留雑音が低いと評価されており、今後このシステムで使っていくには恰好の場所を得たと言えましょう。


 ラズベリー・パイからの出力をオーディオ信号にデコードするDACにはこれもたまたま入手してあった秋月の AKI.DAC-U2704 というUSB DACのキットをとりあえず使うこととしました。
 この AKI.DAC-U2704 は安価で定評はありますが、48kHz/16bit の性能ではハイレゾとはいえず、キットのままでは出力部のフィルターが今ひとつなのでシステムの動作チェック用です。ハイレゾ用のI2S DACは別途考えていきましょう。

 右写真の上がラズベリー・パイBモデル、下が秋月のUSB DACのキット AKI.DAC-U2704 です。
 というということで残りのハード機材はすべて手持ちのものでOKでした。

 ここまでで一番苦労したのは無線LAN(子機 ドングル) Elecom WDC-150SU2M の接続です。事前にネットで「苦労するよ!」とありましたが、他のものより安価で、勉強にもなるだろう、、、、ということで購入しましたが少しハマリました。
 幸いにもラズベリー・パイがUSBデバイスとして認識しましたので(Realteckの8188euというチップ
を使用)ネットから関連ファイルをダウンロードして何とか事なきを得ました。

 参考のためにその時のコマンド操作を挙げておきます。

 さてようやくにして今回の主役の登場で、その名は「 Volumio 」といいます。

 Volumio とは Linux ベースの無料音楽プレーヤーで、ラズベリーパイに組込むことで動作します。(詳細はネットでしらべてみてください)
 私は Volumio のWebサイトにアクセスし、そこから ラズベリーパイ用のディスク・イメージファイル( Volumio1.55PI.img )をダウンロードしてSDカードにコピーし、ラズベリーパイを起動させました。

 左写真はアンドロイド端末( NEXUS7 )からのリモート操作で WEB RADIO を聴いているところです。音源ソースの選択はもちろん音量など各種の設定ができます。

 今回大変に重宝したのは Volumio に登録されている WEB RADIO です。まだよく調べていませんが、音源をハイレゾで送り出している曲も多いようで(左写真の局は STEREO 24bit 44.1kHz と表示されています)、クラッシックからヘビ・メタまで数多くあり、それらを一日中放送してくれています。

 私は主にクラッシックを聴きますが最初に出てきた音にびっくりし、秋月のUSB DACのキットでも十分だと感じました。(帯域の狭まった私の耳にとって)
 おもしろくなってきましたので、このシリーズをもう少し続けることにしましょう。

2014年12月7日日曜日

ピンポ~ンが聞こえない (VOXコントロールのパワーアンプ増設)

 左写真は Panasonic テレビドアホンで、もうかれこれ10年近く前に以前からあった呼び鈴の替わりに、セットを購入して日曜大工で設置したものです。
 左が室内にある親機で、右が門についているテレビカメラつきの子機です。

 以降故障もなく現在まで日々便利に使っています。しかしながら来訪者を知らせる「ピンポ~ン♪」は親機から発せられますので離れた場所ではよく聞き取れず、まして少し耳が遠くなってきたこのごろではなおさらです。

 幸いこの機種にはピンポ~ン♪」音を離れた場所で聞くためのモニタースピーカーを増設する端子を持っていますので早速ありあわせの小型スピーカーボックスを取り付けました。(右)

 ところがこのスピーカーのインピーダンスが合っていないのか、効率が悪いのか音が小さく本来の目的を達することなくしばらく時が経ってしまいました。

 最近になって別用途(これも電子工作)で使うための低電圧パワーアンプICを調べていて突如アイデアがひらめきました。

 動作について説明しますと、親機からのピンポ~ン♪」音は左下の入力端子から入ってきます。
 この信号を左側のマイクロチップ( Attiny13A )が24時間眠らずに!チェックしていますので、信号が入ったら3番ピンをHレベルからLレベルにすることでハイサイドスイッチの pMOS_FET をオンにし、右側の低電圧パワーアンプ( HT82V739 )へ3Vの電源を供給します。
 この瞬間にスピーカーから大きな音でピンポ~ン♪」と鳴るのです。述べてきた手順は実際には0.1秒以下で行われますので、ピンポ~ン♪」音のピの頭部分がほんの少し(0.1秒以下)削られますが実際に聞いてみた感じではほとんど判別はできませんでした、大成功です!!! この方法はVOX( voice control )と呼ばれています)

 Attiny13A は3V電源の場合消費電流は1mA以下(実測)ですので24時間稼動でも電池の消耗はほとんど無視できますし、HT82V739 は瞬間的には400mA程度消費するとは言うもののピンポ~ン♪」音を鳴らすときのみで、5秒後には電源OFFになるようにしてありますので電源に単1乾電池(マンガンがベター)2個を使えば1~2年は持続することでしょう。

 右はベークライト基板の端切れに回路を組み込んだところです。左側の Attiny13A はプログラムを更新する際に取り外せるようにソケットに装着されています。とはいってもメモリーは1kバイトしかありませんのであまり自由度はありません。

  左は個々の部品を結線したところで、これからスピーカーボックスの中に押し込むところです。

 ソフトウエアーは Arduino IDE を使いました。もっとも Attiny13A を Arduino IDE で使うには相応の努力が必要ですが、、、、
 私流でかなりいい加減ですが、スケッチを挙げておきます。
int hiside_sw = 4;
void setup() {                
  pinMode( hiside_sw, OUTPUT );     
}
void loop() {
 int sensorValue = 0;
 for ( int i=0; i < 10; i++){ sensorValue = sensorValue + analogRead(A3); delay(5);}  
   if (sensorValue >= 20){ digitalWrite( hiside_sw, LOW );delay(5000);}
   else{ digitalWrite( hiside_sw, HIGH );}
}

 ということで急ぎ取り付け、門に回ってボタンを押してみると、大きな音で ピンポ~ンが聞こえました!!!!

2014年5月3日土曜日

古いCDプレーヤーのリモコン修理

 我家のオーディオ装置はずいぶん古いものが多く、左写真にある、このSONYのCDP-XA3ESも1994年発売なのでかれこれ25年以上にもなりますが、それでも新参者の部類でしょう



 ソースはすべてCDで、このCDプレーヤーの出力を直接管球メインアンプに入れています。またこのメインシステムの使用頻度はあまり多くなく、メインアンプのコンデンサーのために?時折動かしてやるくらいです。
 ところが最近になってCDプレーヤーのリモコンが全く働かなくなっているのに気がつきました。ここ何年か電源の単三電池を入れ替えてないので、さっそく新品を入れてみましたが何の反応もありません。ちなみに古い電池の起電力はほぼゼロですし、よく観ると電極付近に緑色のものが付着しているように見えます。

 このことは電池を入れ替えずに放置した機器によく起こりがちなことで、電池から腐食性の気体や液体が漏れ出て、電気回路を含む周りを腐食してしまう現象であることに思い当たりました。

 さっそくリモコンを分解してみると左写真のように基板の制御回路部分の配線が腐食されてなくなってしまっています。(写真は生成した酸化物?を取り除いてあります。)

 確かこの手のリモコンは言うところの「激レアモノ」らしく入手は困難とか、、、、リモコンはなくともCD再生には問題はありませんが、このSONYのCDP-XA3ESを購入したときの大きな理由が、「リモコンで音量調節ができる!!!」ということだったので、もう修理するしか選択肢はありません。
 さいわい基板が片面でしたので、上写真のように消滅した回路の痕跡をたどりつつ、修理すべき姿をイメージしました。
 なくなった配線は錫メッキ線で、どこかに飛んでしまった表面実装部品は、単なるパスコンだと判断して手持ちの0.1μFのチップコンをつけておきました。(右写真)

 きわめて不細工ですが、応急手当ということで、、、、
 またあちこちの腐食痕は完全に取りきれていませんので、湿気などで再発することも覚悟せねばなりませんが、その時はまたその時で、、、、


 リモコンを再度組み上げて、お気に入りのムターのCDをいれたオーディオ装置の前に座ります、、、、おー動きました、チェックした限りすべての機能に問題はありませんでした。(あたりまえ)
 
 身の回りには電池を使った機器が多くありますが、しっかり管理しておかないと大変なことになります。(かつてマッキンのSE-30をバックアップ電池の液漏れでダメにしたことがあります。)

2013年2月17日日曜日

古いCDプレーヤーのリペア


 親しい友人のところから、TEAC製のCDプレーヤーがやってきました。「動かなくなったから適当に処分してくれ」とのことです。

 型番はCD-P1800といい20年近く前のエントリー機だと推測しましたが、ググッてみても名機たちとちがいなんの情報もありません。

 早速通電してみました。CDのローディングは出来るのですが、演奏のシークエンスになると多少作動しようとする意欲は感じられるのですが、、、、確かに動きません。
 私の経験からすると、おそらく光ピックアップ・ヘッドの駆動部に何らかの故障があるのでしょう。

 カバーをあけてなかをのぞいてみました。 大きな筐体のわりには、中はガランドウです。中央にメカニズム、左側にディスクリートで組んだ回路部分(とはいっても裏側に肝心な、いくつかのPCM関連のLSIは装着されていました)です。そして右下に電源トランスがあります。

 注意深くヘッド駆動部をポリアセタールの歯車を介して動かしてみましたが、、、、お、固着しています。

 この現象は、長期間経過したときに潤滑用のグリースが酸化・固化してしまったものでしょう。あまり使いたくは無かったのですが、浸透性潤滑材を少量、ガイドにしみ込ませながら、何回も何回も辛抱強くすこしずつ動かしていくと、ようやく固着から開放されました。あとは出来るだけ浸透性潤滑材をふき取り、写真のようにモリブデングリースを再度、ヘッド駆動部のガイドに塗布すれば終わりですが、、、、
 このプレーヤーのカバーをあけたとき、中が意外と綺麗だったことと、仕事?をしながら聴くセカンドシステムのCDプレーヤーを物色しているところでしたので、この際リペアしてみる事にしました。
 リペアと一言で言ってもいろいろ手があります。全体の清掃、駆動系の手入れ(ゴムベルトを使っていないようで助かりました、でなければ交換)、コンデンサーの交換(リ・キャップ replace capasitors )、システムクロック(16.9344MHz)の低ジッタ化、制震材の貼り付け・塗布などなどこの道は際限がありません。

 いろいろ考えて、最終的にコンデンサーの交換(リ・キャップ replace capasitors )をすることにしました。もちろんピックアップ・レンズ(右上写真の左に見えています)はていねいにクリーナーで清掃してやります。(ちなみにこういった用途にはオリンパスのEEクリーナーの右に出るものは無いでしょう)

 左上写真の、黒い円筒状のものがコンデンサーですが、よくみるといまどきの表面実装部品ではありませんので比較的簡単?に交換できそうです。でも全てチェックしたら三十数本ありました。

 右写真は交換すべきコンデンサーです。オーディオ用の「ニチコンMUSE」で全てそろえてみました。



 左写真の右下が交換前、左上が交換後です。基本的には同じ容量のもので交換しますが、耐圧が大きくなっていたりして、多少サイズが大きくなっています。

 リペアの他の項目は、もともと本機がエントリーレベルである事、イージーリスニングが目的である事、自分の耳のf特性の劣化など考えてやめておきました。

 ということでいそいそと試聴にかかります。最初はリ・キャップの作法どうり、音が安定するまでに時間がかかりますが、徐々に音の繊細さに加え、つややかさが感じられるようになってきました。さらに聞き込めばもっと良くなる、、、、でしょう。

 少し遅いですが、「チェット・ベイカー(Chet Baker)のMy Funny Valentein 」 、ロシアの隕石から思い立って「1812年」、そして辻井伸行のデビユーアルバム、、、、とソースをとっかえひっかえ楽しんでいます。

 このプレーヤーをくれた友人に感謝!です。