2026年10月28日水曜日

キンモクセイが2度咲きました。

 朝の散策のため戸外に出ると、馥郁とした香りに気づきました、キンモクセイです。

 もうすでに、2週間ほど前に花は終わったはずでしたが家にある2本ともに2度咲き、、、です!このようなことは何年か前に経験したことがありましたが、何か得をしたような気分です。
 今の時期のほうが適正なのか、前回の開花よりも花は多く、勢いも良く、香りもより芳醇に感じました。





 右写真にみられるように、新しい花と、枯れた古い花が混在しています。
 調べてみたら、今年は東日本に多く、4割くらいが2度咲きで、中には3度咲きも見られるとのことでした。
 原因は諸説あるようですが、開花には気温が効いており、温度が下がると開花しその後また暖かくなり、再度気温が下がり、開花となるようです。



 そんなことで、秋は早いペースでやってきています。

 我が家の庭では白いシュウメイギク(秋明菊)が真っ盛りです。
シュウメイギクは実は菊ではなくアネモネの仲間で、古く中国から渡ってきたそうです。その時点では花は赤紫色で、白い花はその後改良された園芸種だとか、、、、




 秋の花が終わった後、この花が咲くといよいよ冬が来るな、、、、、と季節の移り変わりをはっきりと教えてくれるシンボリックな花です。 









 その次に開花するのは左写真のツワブキ(石蕗)です。この花はシュウメイギクが有毒なのに対し、ツワブキは薬用・食用になります。
 比較的丈夫で、我が家にもう何十年も共にいます、、、そんなことから?花言葉は「困難に負けない」、、、とありました。

 右写真は、ニューフェイスの白花フジバカマです。フジバカマは本来淡紫色ですが、白花は後発の園芸種のようです。
 家人が、あの数千キロを旅するアサギマダラに立ち寄ってもらいたくて、フジバカマを植えたのですが、咲いた花の色が白くて驚いた、、、という逸話がありました。
 でも、調べてみたら白花でもアサギマダラは淡紫色と同様に好んで集まるようですが、まだ立ち寄ってくれていません。

 、、、、というように、季節は着実に進んでいます。

2026年10月5日月曜日

味覚の秋 到来

  暑い暑い夏に続く、 長い長い雨の日々もようやく終わりをつげ、日課となっている朝の散歩道にも変化が訪れています。

 それはヒガンバナです、このヒガンバナは昨年までこの場所では見かけず、今年初めて見かけました。別名サンスクリット語の「赤い花」を意味する manjusaka からきた曼殊沙華ともいわれるこの花は極めて毒性か強いが、澱粉を含む鱗茎をもっており、昔飢饉の折に非常食とした、、、、とか。

 まだ緑々とした草が一面に生い茂る中に、ポツン、、、と紅一点、際立った存在です。






 そして、もうひとつはヤマグリです。この栗が生っている元の木は一本で、か細く、今にも枯れそうな風情ですが、秋になると毎年実をつけてくれます。
 もっとも、このようなヤマグリを拾って帰る「もの好き」は私くらいなものでしょう。




 ヤマグリ(山栗、柴栗)は縄文時代の遺跡から出土するほどの日本の栗の原種です。
 ただし、写真でわかるようにその大きさは1.5cm前後で、八百屋で見かける今どきの、栽培種である大粒な栗と比べると大変貧弱です。

 しかしながらその味は、甘く濃厚で深い風味があり、栽培種に負けていません。
 ただ、小粒ゆえに茹でたのちに、元の栗の形を残して皮・渋皮を取り除く手間は大変ですが、のちの楽しみを想いながら、、、、




 そのような栗を使って、家人が栗ご飯を作ってくれました、、、おいしい。
 ご飯の隣にあるのは「きぬかつぎ」。これは平安時代の女性の衣装である、「絹被ぎ(きぬかづき)」の形の語源がなまったものとされています。







 左の絵をみれば、、、確かに似ています。

 この里芋の子芋は、容易に皮がむけ、これに濃いめのショウガ醬油や味噌をつけて食すのも大変おいしいものです。

 これらのほかにも、林檎、梨、柿などなど、、、まさに味覚の秋到来ですが、古人曰く「天高く馬肥ゆる秋」とか!!

2026年9月15日火曜日

昔を思い出して シグナルインジェクターを作りました

  かつてのラジオ少年だった八十路のおじいさんの手元には4~50年以上昔のラジオが何台かあります。

 それも左写真にみられるような、マニアックな通信型受信機がほとんどですが、近年海外からの短波放送も次々と停波してしまい、国内でもNHK第2放送がつい先日終了してしまいました。

 もちろん完璧なコンディションであるモノは少なく、大半は「そのうちリペアを楽しもう、、、」といった状態でしたが、年波はどんどん押し寄せてきます。
 そんなわけで、このところこれらの受信機を、引っ張り出してリペアに勤しんでいます。

 リペアで最初にすべきは調子の悪い部位の特定です。
 これらの時代の受信機は一例として右に示した YAESU FR-50B の系統図のように、それぞれの部位の役割が比較的はっきり分かれており、図中、左上のアンテナから入った電波は赤矢印に沿って、右下まで到達しますが、途中どこかに不具合箇所があれば信号はそれ以降には伝わりません。

 逆に最後のAF.AMP(低周波アンプ)から良・不良を確認しながら遡るやり方もあります。
 今回は、手っ取り早く不良個所を知るために、シグナルトレーサーなるものを製作してみました、といってもこれは古くからあるモノで、ラジオ少年であれば一度は作ってみたことがあるはずです。















 中身は簡単な無安定マルチバイブレーターという発振器で、ltspice でシミュレーションしてみたのが上図で、右が回路図です。聴き取りやすい低周波で発振させますが、上図左のように出力波形が方形波なので、多くの高調波を含んでおりその範囲は短波帯にまで及びます。
 
 使い方は、この出力を先の系統図の最後から順に、前段へと回路内へ注入(インジェクション)していき、音の聞こえなかった部位が不良個所だと判断するのです。

 思いついたら即実行です、手近にあるジャンクボックスから必要なものは調達できました。(左写真)
 上からセラミックコンデンサ 0.013uF x2 1/6W抵抗 47kΩ x2 3.3kΩ x2   左下は 2200pF 600V 右にあるトランジスタは STC 9018 x2 で、少しでも多く高調波を出そうとトランジション周波数( f T)が高いものを選びました、1.1GHzあります。基板片はもう少し大きなものに変更しました。


 次いで、ブレッドボード上に回路を組み、動作確認です。













 上写真がその出力です。 波形は ltspice のシミュレーション結果と同様でした、電源は1.5V単三乾電池1本で、出力は 870mVrms 873Hz、消費電流 0.5mA でした。

 ということで、実回路化です、多少意識して小さくくみ上げてみました。右上写真
 最後にケーシングです。単3電池4個用の電池ケースを改造してみました。


 受信機のレストアに際して、比較的しっかりした測定器はそろっているのですが、今回作成した、シグナルトレーサーのような実用道具?も大変に有効であると思いました、今後うまく使いこなして、受信機リペアのペースを上げていきたいと思います。

 また受信機別のリペアについても順次ブログにアップしていきたいと思っています。

2026年8月18日火曜日

真夏の鮎づくし

 今年もお盆休みの時期になりましたが、連日の酷暑に元気も失せ、暑い暑いの繰り返しです。
 そんな中、NHKの番組で鮎の簗漁を紹介しているのを観て、例の気まぐれが頭をもたげ、早々に出かけました。

 お盆休みの日曜日とて、NHKからヒントを得たのは我々のみにてあらず、お目当ての簗場は大繁盛で、長蛇の列です、、、、、を横目に見て、そのまま通過!
 ここは名だたる「鮎めし街道」ということで、あわててネットで探し出したのが「大松 滝山荘」でした。ちなみに「鮎めし街道」の 「めし」 はこの地方でとれる「ミネアサヒ」というコメのブランドのことだそうです。

 簗場の上流に、川を挟んで向こう側にそれらしき建物を発見しました。静かで、よい雰囲気の店のようです。







 橋を渡って駐車場へ回り込んでみました、比較的空いていそうな、、、、と思ったのは大間違いで、予約でいっぱいです、、、と断られそうになったのを、なんとか頼み込んで、一時間後の予約となりました。
 この店も有名店だそうで、この時期の日曜日に予約なしは、、、、でもラッキーでした。

 約一時間後にめでたく入店! 小さな庭越しに見える客席に案内されました。











 ありがたいことに椅子席で、6席のテーブルが置いてありました。右写真の右側が川です。

 左写真が窓から望んだ景色です、なかなかいい風情です。















 待つことしばし、、、いきなりアユの塩焼きが10尾!!(2尾 X 5名です)
 
 さっそく皿に取り分けていただきました。
 鮎の右に見えているのは紫蘇の佃煮?
 そして手前に見えているのは胡麻豆腐です。

 この塩焼きは時間をかけて焼いたようで、よく火が通っていて、頭の先から尻尾までカリカリと難なく食べられました。

 でもおかげで、私の得意技の「鮎の骨抜き」を披露する機会がなく、、、残念!

 右写真の手前は、2尾目の塩焼き、向こう側は新しく運ばれてきた皿で、鮎の上に味噌が載っていました。

 鮎の焼き物と味噌の取り合わせは初めてでしたが、よく味がわからないままに終わってしまいました。

 そしてさらに4尾目の鮎は、から揚げで、塩とレモンが添えてありましたが、骨まで火が通っていませんでした。手前にあるのは小さな焼き唐辛子?


 さすがに立て続けに鮎を4尾食すともう十分、、、という気持ちになってきました、歳のせいでしょうか、、、。

 でもひさしぶりにいろいろな種類の鮎を皆でお腹いっぱい味わって、暑さも忘れ、楽しい時を過ごすことができました。


 最後は鮎めしの登場です。鮎と野菜を細かく切って混ぜ込んであります、もちろん米はミネアサヒ!?

 赤だしと香の物そしてメロンとパインアップルが一切れづつ添えてありました。
 
 鮎と言えば何年か前に郡上八幡で(このブログ紹介しています)、飛び込みで入った店の主人が今朝釣ってきた、、、鮎をその場で調理してくれたのを思い出します。焼き加減は骨抜きができる程度で、皮と内臓の苔風味を十分に味わうことができました。

 この店の駐車場近くに「万足平の猪垣」がありました。この猪垣は指定文化財になっているそうで、1800年代初めに作られたようです。

 鹿や猪から作物を守るため、幅約1m高さ2mの石垣で、片麻岩の平らなブロックがびっしりと積みあがっています。

 下の写真に断面が映っていますが、丹精の様子がしのばれます。

 これはかつてイギリスで見た田舎町や牧草地の境界線を示す「ストーンウォール」(世界遺産)に酷似しています。

 長さはこの場所だけでも600mもあり、壮観です。さらに地域全体では50kmにも及ぶとあり、驚かされました。
 現在では電気柵などで比較的容易に鹿や猪などの害を排除できますが、、、、でもこちらは200年持ちました!!

 ということで、暑い夏の一日を楽しく過ごすことができました、秋の季節までもう少しの我慢です。

2026年7月10日金曜日

雲の中のニッコウキスゲ

  今年の梅雨は雨が多く、7月に入ってもしばらくは明けそうにありません。
 この季節は、そうです、ニッコウキスゲです。これまで、60年近く毎年「霧ヶ峰詣で」をしてきましたが、ニッコウキスゲの開花時期が少しずつ早くなってきているような気がしています。  で、今年は気温の低い日が多く続きましたのでどうかな?と思いつつも出かけました、7月2日の出発です。

 当日はまだ雨が残り、天気予報は芳しくありません。冒頭写真は中央自動車道、恵那山トンネルの西側入口にある、神坂(みさか)サービスエリアですがここから先は雲の中?
 ここは直近スマート・インター化され、藤村の「夜明け前」で知られる馬籠へは目前の距離で便利になりました。

 諏訪ICから霧ヶ峰方面に向かうと、しばらくして、これも行きつけのランチ店である「ガムラスタン」へ到着です。昨年はたまたま休業でこのスゥェーデン国旗も見られませんでしたが今回は、、、、OKでした。




 店内は天井の高い山小屋風で、あちこちにスゥェーデンゆかりのものが置いてあります。







 この店のご主人は日本の北欧料理店の草分けである、北原さんで、東京・吉祥寺からこの地に移転され、今では後継者の息子さんを見守りながらお客さんの相手などされています。 しばらく北原さんと雑談などを交わしてから、、、「いただきまーす」

 ここのコース料理はボリュームがあり、ホテルでの夕食に差しさわりがあるほどで、いつも躊躇しますが、でもおいしさには負けてフルコースをオーダーしてしまいます。


  上写真左上から、ニシンのマリネとライ麦パン、アボカドの海老サラダとオードブル盛り合わせ、ノルゥエー・サーモンのマリネと燻製、シイタケとセロリのスープ、ホタテのグラタン、牛フィレ肉のステーキ・サラダ付きそして特製デザートの盛り合わせとコーヒー、、、、でした。

 一休みして出発です、幸い雨は降っていませんし、ホテルのチェックインまでには時間があるので、ニッコウキスゲの様子を見に大門峠からビーナスラインへと山を目指すことにしました。
 きれぎれの雲の中を注意しながら進み、目指す富士見台の駐車場に到着です。

 そして、道路を挟んで反対側の山の斜面を登ると、、、、ありました、咲いていました。
  
 雲の中なので遠くは霞んでいてよくは見えませんが、手前の花を見る限り、櫻で言えば2分咲きといったところでしょうか、元気に開花を待つつぼみも美しく、本当にきれいな景色です。















 いまのところ雨は止んでいますが、気持ちは落ち着きません。明日また来て、ゆっくり楽しむことにして、少し早いですが早々にホテルを目指しました。

  ホテル到着後、温泉で疲れを癒したのちに少し早めの夕食としました。

 例によってビュッフェスタイルですので、誘惑に負けぬよう、強い意志でとる料理の量を抑えたつもり、、、ですが? このあとワゴンサービスのローストビーフが回ってきましたし、デザートもこれからです、、、、 でもおいしいワインでした。

 そののちの「蛍狩り」は残念ながら昨年に続き空振りでした。続く梅雨と、2~3日前の大雨で幼虫が流されてしまったのでしょうか、、、、





 一夜あけて、
 今日はお昼過ぎまでは晴れ!という予報が出ています。
 左写真は朝食です。




 朝食後、再度霧ヶ峰目指して出発です。

 おなじみの、蓼科山と白樺湖の写真です、この様子では天候は大丈夫でしょう。



 富士見台に着きました、昨日とは大違い、青空と一面のニッコウキスゲのお出迎えです。
 残念ながら富士山までは見られませんでしたが、周りの景色は十分なものでした。

 途中、コロボックル・ヒュッテで一休み、ここは蓼科・霧ヶ峰詣での原点で、最初は周りに何もなく、山小屋そのもので、狭い天井裏のようなところで就寝した記憶があります。
 でも反面、星空は綺麗で天の川をはじめ多くの星が楽しめました、、、、あれからもう60年近く、光陰矢の如し、、、、

 ここでのお休みメニューは、季節外れのシュトーレン、チーズケーキ、コーヒー、牛乳、、、となんとなく定まってきています。

 コロボックル・ヒュッテの西側にある丘からの東側の景色です。中央に屋根だけ見えているのがコロボックル・ヒュッテ、右上が車山のレーダードーム、遠くの山は蓼科山です。




 









 左写真は、南側を見た景色です。
 このあたりも富士見台に続いて電気防鹿柵が設置され、ニッコウキスゲ群落の復活が広範囲に見られます。

 そして西側を見下ろすと、遠く三角形に薄い緑色をしているのが、八島湿原です。

 中央から右にかけての植林が今ではかなり成長したのが見て取れます。

 写真左端の中央部分には旧御射山遺跡があります。(諏訪神社の狩猟神事場所)

 まだ健脚であったころには、この八島湿原を一時間ほどで一周したものでした。

 少し時間の余裕があったので、久しぶりに、薄い緑の三角形の左端にある、八島駐車場まで行ってみることにしました。

 この湿原は標高1630mにある高層湿原で、約1万年かけて堆積した泥炭層と260種余りの植物群から国の天然記念物に指定されています。(霧ヶ峰湿原植物群落)

 八島湿原は七島八島とも呼ばれ、そのいわれは、写真中央に見えている池に浮かぶ島の数からきているそうで、島の数と位置は毎年変わるようです。
 まだ夏の花には少し早いと思いましたが、この近くを散策してみました。


 左上から、ノアザミです。この地のアザミから「アザミの歌」が生まれました、歌碑もあります。その右はバイカウツギ、花が梅の花に似ています。イブキトラノオ。右端がウツボグサ、花の形が靭(ウツボ・矢を入れる武具)に似ている。
 左下から、オオカサモチ(大傘持)白く大きな花は緑の湿原に目立って見えます。ハクサンフウロ、ピンクの可憐な花は足元に咲いています。キバナノヤマオダマキ、花の後ろに角のような突起があります。最後はご存じニッコウキスゲです。

 長く続いた梅雨の中、運よく晴れ間に当たり、今年もニッコウキスゲに会うことができました。来年も元気に再会できるかな?