2014年12月23日火曜日

FMV-D5290 を改造 ( IDE ドライブを使う)

 家人のパソコンがおかしくなったようです。
 今使っているのは Intel Atom (CPU)を搭載したパソコンで、私が組み上げてからもう6年ほど経過しています。この CPU は大幅な省エネ設計がされており、小さなシステムにはうってつけ、、、、と大いに話題をさらったものです。もちろんOSは Windows XP でいまではサポートもありません。

 そんなわけで、家人には小型軽量で私のお気に入りサブシステムである HP compaq 6005 を使ってもらうことにしました。 勿論OSは Windows 7 です。

 一方で私のサブシステムを補完する必要が出てきました。いつも私が使うパソコン屋さんをウェブでチェックしたらタイムリーな出物がありました。
 上写真に示した FMV-D5290(富士通)です。形は不恰好で少々古い感じはしますが、CPUに Intel の Core2Duo E7500 2.93GHz を搭載しており、まだまだ現役で使えそうです。当然のことながら  Windows 7 pro がプリインストールされており、メモリーも 2GB ついています。
 ただ、キーボードとマウスが付属していないとありましたが、それらは手持ちに何組もありますので問題はまったくありません、ということで¥8kを下回る価格で入手することができました。

 我が家にやってきた実機を早速チェックしてみましたが、大変に綺麗で特に問題はありませんでした。

 カバーをあけてみましたが(右)、さすがにプロ仕様(このモデルは企業向け)だけあって手抜きもなくがっちり作られています。どこかの会社がリースの切り替え時に大量放出したものなのでしょう。マザーボードなども綺麗に掃除がしてあってホコリひとつありません。

 冒頭の写真の後面に見られるように RS-232C とプリンターポートのレガシーポート、そして PCI スロットも2本ついており、趣味でいろいろ使うには、多少遅いことを除けば十分満足できます。

 しかしながらマザーボードを見ていて(左)気がつきました、「IDE接続用のコネクターがない!!!」

 けれどもよく観察すると右のように、コネクター・ピンを取り付けるようにはなっています。
 そこで念のためコンピュータの立ち上がり時にファンクションキー・F2を押してBIOSをチェックしてみました。(下)
 一番下に IDE Port  None とあるのがそれです。もしかしてコネクター・ピンを取り付ければうまくいくかもしれません。

 IDEとは Integrated Drive Electronics の略でハードディスクドライブやCD・DVDドライブのインターフェース規格で40ピンのケーブルを使うことが通常です。しかし最近(2010以降)ではほとんどSATA( Serial ATA )
に変わってきています。

 本機も製造が 2010/03 となっていましたので、基本的にはSATAをつかうこととしてIDEコネクターの搭載をやめたのでしょう。
 でも私のように長年パソコンを趣味で使ってきたものにとって所有しているハードディスクの半数はまだIDEですので接続の可否は大きな問題です。


 上写真はおなじ Hitachi の3.5インチ・ハードディスクを上下に積み重ねたもので、上側がIDE、下側がSATAのインターフェースをそれぞれ持っていますが、信号ピンは上が40ピン、下は中央部の7ピンです。

 さっそく作業にかかりますが、左上のような道具と材料が必要です、すなわち半田ゴテ、半田吸取り器、半田吸取り網線、そして取り付けるピン( 1/10インチピッチ・2列)です。

 この作業は慣れ、感、そして忍耐が必要で、なおかつ最悪マザーボード破損というリスクを伴います、ご注意!!



 ようやくにして完成です。(右上)

 本機に搭載されていたCD・DVDドライブ(SATA)はDVD・ROMでしたので、DVDにも書き込みができる手持ちのドライブ(IDE)につけ換えたのが左写真です。

 さっそくBIOSでチェックしました。

 一番下の IDE Port のところにCD・DVDドライブが認識されました、さらにメディアを入れてのチェックもOKです。

 こんな些細なことですが、うまくいったときには思わずニコニコとしてしまいます。

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