
私のブログ、Z80 SBC(シングルボード・コンピュータ)の製作 (1~6)でとりあえず、Z80 シングルボード・コンピュータがモニター・ベースで走るところまで紹介しました。
今回からは稿を改め、Z80 SBCへの CP/M 搭載 として話を続けたいと思います。
CP/M(Control Program for Microcomputer)とは1970年代にデジタルリサーチ社 (Digital Research Inc.) の創業者ゲイリー・キルドールによって開発、1976年に発売された、パソコン用のシングルユーザー・シングルタスクのオペレーティングシステム (OS) です。
CP/Mは①8080マイクロプロセッサおよびそのZ80などの上位互換CPU、②0番地から配置されたメモリ、③フロッピーディスク、そして④シリアル端末があれば動作させることが出来ました。
同時代に出現したフロッピーディスク(発明は中松氏でなくIBM?)を利用して、ファイルの管理が出来るこのCP/Mシステムはそれこそ最先端の技術であり、垂涎の的で、個人が所有するなどは夢のまた夢でした。
今の時代にこのCP/Mシステムを再現することは、我々老人のノスタルジーには違いはないものの、当時の最先端の膨大なソフト・ウエア(BASIC,FORTRAN,COBOL,ALGOL,Cなどなど)が商用に供さない限り自由に使うことが出来、興味はつきません。 冒頭の写真は Z80 SBC で CP/M をスタートさせたところですが、「 62K CP/M 2.2 Copyright 1979 (c) by Digital Research 」の記述は何度見ても飽きません。
さて、Z80 SBCにCP/Mを搭載するに当たって、前述の必要項目①~④のうち欠けているのは、③のフロッピーディスクのみです。

ということで、残された選択肢はCFカードと言うことになります。CFカードも絶滅危惧種ではありますが、このような用途に使用する1Gb以下のもの(かつて産業用に使われた?)はネットで安価に入手できます。

CFカードは少し前にHDDなどで使われたIDEバスの規格に準じていますので、そのままZ80のバスに接続できますし、興味があるならIDEバスを持ったHDD(シリコンドライブが良いかも?)やFDDも接続できそうです。

その後確認したことですが、SD-CFカード・アダプターを使えば、左写真のように、SDカードも、マイクロSDカードも使うことが出来ました。

また、40ピンIDEコネクタはVCC(+5V)がありませんのでこれも注意です。
40ピンIDEコネクタはあまりにも場所をとりすぎますので、私は独自に18ピンのコネクターを作り使っています。(左)

ということで過日述べたように、「 CPUville 」という Donn Stewart さんのサイトをお手本にして、Z80 SBCへの CP/M 搭載の準備ができました。
では、次回、、、、