キヤノンEF100mm F2.8 マクロ USM と ネジバナ
しばらく古い、銀塩カメラ時代のレンズが続きましたが、一息入れて現役のマクロレンズを使ってみました。と言っても今回は庭の花ではなく、毎朝の散歩道に咲いている「ネジバナ (捩花)」を軽快に撮るために、現役のオートフォーカスを使いたかったのです。
ネジバナはこう見えてもれっきとした野生ランで、日本、アジア、オセアニア、シベリア、東ヨーロッパに広く分布する、、、、とありました。私が見るネジバナは比較的濃いピンク色の2~3mmの小さな花を茎の周りにその名のとうり螺旋状につけ、春の草刈が終わって、陽当たりがよくなったところに三々五々静かに咲いています。
右の写真は花のクローズアップですが、一花一花をよくみるとランの一族である事がわかります。
また別名をモジズリ(捩摺)と言うそうですが、昔覚えた百人一首のなかにあったかな、、、、ということで、ありました!!
河原左大臣とありますが、源融(みなもとのとおる)のことです。
こういったところに詠みこまれているのですからずいぶん昔から変わらずに咲いていたようです。
ここで歌われているように、花言葉は「思慕、秘密の想い出」とか、、、、
こういったところに詠みこまれているのですからずいぶん昔から変わらずに咲いていたようです。
ここで歌われているように、花言葉は「思慕、秘密の想い出」とか、、、、
CANON EF100mm F2.8 MACRO USM
単体で等倍撮影までが可能な100mmの中望遠マクロレンズです。APSサイズの一眼レフで使うと150mm相当になってしまうので、ズームレンズに慣れた昨今では少し使いづらいかもしれません。
これまでお見せしたマクロレンズとは違い、1:1まで写せるのにもかかわらず、レンズは伸び縮みしません。またレンズ前玉も先端に近いところにあります。ということで巨大なレンズフードは必須ですし、気合を入れて撮るときのためにレンズには三脚座が付けてあります。解像度、色合いもよく、マクロのみならず、寺社・仏像などを撮るのにもいいレンズだと思います。
レンズ仕様
2 件のコメント:
悠悠櫻さんの博識ぶりに感じ入っています。その百人一首は覚えがありましたが・・・ネジバナともじずりが同じものだということや、源融という名前は初めて知りました。
ネジバナが蘭の仲間だというのは面白いですね。花が捻じれる方向は一定だと思ったら、違うんだそうですね。右巻きと左巻きは半々だそうです。朝顔などのつる植物の巻き方向は一定してるはずですよね。
かりやさんいつもご覧いただいてありがとうございます。これまでボンヤリしていたネジバナ、もじずり、百人一首、源融が私もひとつにつながっていい勉強になりました。源融と河原左大臣が同一人物だとは今回知りました。
本文に書き忘れたのですが、ネジバナのねじり方向については最初の写真を拡大すると、右下の手前ボケのピンクが中央のそれとは逆で写っています。
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