2016年3月11日金曜日

日本の最西端八重山諸島への旅 第2日(2)

 第2日(1)より

 さて、仲間川のマングローブ・クルーズを終わり、次いで由布島へ向かいました。

  由布島(ゆぶじま)は西表島の東側に隣接し海流によって堆積した砂だけで出来た総面積0.15km²、周囲2.0kmの小さな島で人はほとんど住んでいない観光の島です。

 両島間の海約400m(下写真の大きな円)は、通常は大人の膝に満たないぐらいの深さしかなく、満潮時でも1mほどにしかなりません。そのため、移動手段として水牛車が利用され、島の重要な観光資源になっています。

 もちろん潮位が低いときには、通常の自動車や徒歩で渡ることも可能ですが有料です。


 水牛車は写真のように二輪車で14名乗ることが出来ます。

 















 そして御者さん(ガイドさん)の案内や三線(サンシン)による民謡弾き語りを聴きながらのったりゆったりと島へ向けて海峡を進んで行きました。

 この島の水牛はもともと台湾から移住させたとのことで、大変よく懐いています。

 特にこの御者さんと水牛の眞子ちゃんのコンビは実に相性がよく、「眞子ちゃ~ん、もう少し右に行こうか~」などと声をかけるだけで実によく反応してくれますし、時折振り返って私たちを見る目の優しさといったらありません。

 普通に歩いてほんの5分あまりの距離を約15分かけて渡ったわけですが、旅行前には想像もできなかったゆったり感を満喫することができました。

  この島にはいくつかのテーマ館?がありましたが、このうち私たちが最も気に入ったのは右下の③蝶々館でした。

 ここには日本最大のチョウ「オオゴマダラ」が繁殖されており、蝶は存在を意識させないほど広いケージの中を自由奔放に飛翔していました。

 この「オオゴマダラ」も前々回のブログ「日本の最西端八重山諸島への旅 第1日」で紹介したベニモンアゲハに似たゆっくりと流れるような優雅な飛び方をします。


 本来の性質なのか、たまたま人手によって繁殖されたからかはわかりませんが、人を恐れずに頭に止まったりして入場者を喜ばせていました。


 そして極めつけは「オオゴマダラ」の蛹です。
 下の写真は左その蛹、そして右には蛹の抜け殻と羽化した「オオゴマダラ」が羽を伸ばしている様子を写したものです。

 この蛹の金色はこれも外敵に対する危険色で、「私を食べたらアブナイョ」と警告しているのです。


 この蝶々館にはもう一種類の蝶がいましたが、こちらはふた周りくらい小型で、飛び方も私たちが本土で見るものと変わらず、少し神経質な飛び方でした。

 従ってシャッターチャンスもなかなかなく、ようやくにして1枚パチリ、、、、でも羽が少し痛んでいます。
 名前は「リュウキュウアサギマダラ」ですが、日本から台湾にまで長躯旅をする「アサギマダラ」とはまったくの別種だそうです。



 右は⑧マンタの浜で、その名の由来はこの浜の対岸にある小浜島(NHK朝ドラのチュラさんで有名になった)との間の海峡をマンタ(糸巻きエイ)がよく通ることから来ているとのこと、、、、いまは干潮でかなり沖まで潮が引いています。






 島をあらためて見てみると流石に亜熱帯植物楽園と称されるだけあってエキゾティックな植物がいろいろ植えてありました。





 この直径約10cmの赤くて赤い栗のイガのような花はオオベニゴウカン(大紅合歓)といいネム(合歓)の仲間ですがなぜオオベニネムと言わないのでしょうか?

 南米から来た常緑低木レッドパウダ-パフと呼ばれ、花の少ない季節に貴重なアクセントです。




 あっという間に滞在時間が過ぎ、島を後にする時間が来てしまいました。
 今は干潮なので、中ほどまで来たところに砂州ができており、その地点から後ろを振り返ったところです。

 それぞれの水牛車が適当な時間に行き来するのではなく、西表島→由布島は毎時15分・45分、由布島→西表島は毎時00分・30分となっており各車いっせいに同じ方向へ動き出すようです。

 

 遅い昼食のためにさらに島の東岸をバスで北上しましたが、途中で電線にとまって雨でぬれた羽を乾かしているカンムリワシ(国内希少野生動植物種)に出会いました。

 まだ幼鳥のようですが、 数年に一度、特定の期日に生息しているカンムリワシの数をカウントする「カンムリワシ一斉カウント調査」2012年によれば西表島では78羽が確認されているのみとのことでこれはレア・チャンスではありました。

 かてて移動中のバスから遠方をコン・デジで瞬間的にこの写真をゲットできたのは自慢に値するとおもいます。


 西表島と言えばイリオモテヤマネコというほど有名な動物もいますが、流石にこちらはさらに数も少なく、夜行性ということで仲間川の橋の上でのスナップで間に合わせました。

 ようやくにして昼食にありつきました、メニューは八重山御膳(沖縄郷土料理弁当)です。

 これから旬に入るモズク、ゴーヤチャンプル、などに加え沖縄蕎麦(右下・蕎麦粉無しでいわば素麺?)、古代米入りご飯でした。

 なかでも酢の物の中のミミガー(豚の耳の皮)はこりこりしてまるでキクラゲのような食感で言われなければ気付きませんでした。
 地ビールともども美味しくいただきました。

 その後、大原港で少し時間待ちをして石垣港に向け出発しました。
 写真は港の八百屋さんで見かけた桃の香りがするというピーチ・パインでしたが、食べ損ないました。

 帰路は往路の船より一回り大きく、追い風も手伝って少し早くついたようでした。
 石垣島到着後、直ちにClub Med KabiraBeach(クラブ・メッド・川平ビーチ)に向かいました、所要時間は20分ほど、到着して一息入れたら17:00頃でした。

夕食は大レストランで、ビュッフェ・スタイルとは言うものの料理は90種以上、飲み物はアルコール類も含め飲み放題と言うふれ込みです。

 このクラブ・メッドはフランスで生まれ、25ヶ国80箇所に拠点を持つ滞在型リゾートホテルです。

 このClub Med KabiraBeachも総支配人はイタリア人でスタッフも各国からの人たちが多く、必ずしも日本語がまかり通るとは限りませんが、またその無国籍テイストがリゾート感をかき立てます。

 食事は時間をかけゆっくりと赤、ロゼ、白のワインを楽しみながらいただきました、料理もさすがに美味しい、、、、

 食事後は外へ出て少し散策です。プールの照明がきれいでした。
 ここは南国の地、さすがに薄着でもアルコールも手伝って心地よいです。


 そしてシアターでは専任スタッフ達によるショーが始まりました。
 強烈なリズムとライトには少々ついていきにくい点はありますが、、、、南国の世はふけて。

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