表題にある「TL866 ユニバーサル・プログラマ」(中華製)です、これは過日自作した「EPROMプログラマの製作」と同様にEPROMにマイコンのプログラムを書き込む装置なのですが、その対象とするチップはROM類(EPROMは言うに及ばず、FLASHMEMORY、NVROMも)、PLD/GAL/CPLD、AVR、PIC,SRAM・DRAMのチェック、そしてTTLなどのロジックICのチェックまでもできる、まさにユニバーサル・プログラマなのです。
以前から注目してはいたものの購入するには少し価格が中途半端でしたが、たまたまアマゾンで見つけたときにはタイムセールとかで、送料込みでebayより安い¥4kでした、これはもう、、、、と言うことで届いたのは左上写真にある、想像していたよりも小さなパッケージ(10x12x6cm)でありました。
右写真はその中身で、右下が本体(6x10x2.5cm)、その上がICSPコード(TL866Aバージョンのみ)、その左がUSBケーブル、左下が諸ドキュメントとドライバが入ったminiCDROMです。
さっそくパソコンにつないでEPROM(27C256)で書き込みチェックです、電源はUSB供給なので接続はUSBケーブル1本と言う
簡潔さです。
ドライバとアプリケーションソフトはメーカ・サイト(http://www.autoelectric.cn)から入手しました。最新のアプリケーションソフトはMiniPro v6.60のようです。
右がその MiniPro v6.60 の画面です。
言語は中文と英語しか選択できませんので英語にしてありますが、ときどきニュアンスに違和感を覚える場面に遭遇しますが、操作には問題はないと思います。
アプリケーションの操作はごく常識的にできるよう造られており、ほとんどマニュアル無しで無事、操作・書込みができました。
左は最近常用の EEPROM W27C512 での書込みを終えたところです、中央に Programming Successful ! とでていますので成功ということですが、この確認画面を終了して抜けるのに Cancel ボタンを押すことに慣れるまでは時間がかかりました。
、、、と、ここまであまりにも順調に来てしまったせいか、幼いころからの悪い癖で、中身が見たくなってしまいましたのでさっそく分解です。
グレーのケースは当たり前のものですが、その寸法精度はこれまで見てきた中華製とは一線を画し、なかなかの出来です。
右写真に見られるように、構造はプリント基板の2階建てとなっています。
部品配置、半田づけはきちんとされており、ざっとチェックした限り、危うさは感じられません。
左は上面、右は下面の写真です。
どちらもすばらしいできばえ(プロが作った製品だから当たり前?)だと思います。
ことのついでに、左は上側のプリント基板の上面と下面の写真、右は下側のプリント基板の上面と下面の写真をそれぞれ載せておきました。
これらの写真はすべてクリックで拡大されます。(元に戻るときは画面左上の矢印をつかってください)
ここで使用中に気になっていた点を改造しました。
このプログラマには本体のインジケータは二つしかありません。左写真に見られるように、電源が供給されているのを示す赤のLEDと仕事中?を示す黄色のLEDです。
電源供給の赤は常時点燈していますので大変目障りなのです(あくまで私の感性です)。そこでこの赤・黄のLEDを入れ替えることにしました。プリントされた配線をよく確認して、完成したのが左写真の after です。
右はこのプログラマが持つメニューのひとつである、ロジックICのチェックを手持ちの74HC74でおこなってみたものです。
結果を示す表示のプロセスには
flip-flop 1 Set
and Result Test Normal!
flip-flop 2 Set
and Result Test Normal!
Unit 1 flip-flop
Test Normal!
Unit 2 flip-flop
Test Normal!
と表示され、結果は
Test Result:
Normal! とあり、合格でした。
最後に気づいた点をいくつか。
・本体上面にある40ピンのゼロプレッシャ・ソケット
これは使用頻度が最も多いものなので頑強さが要求されますが、なんだか怪しそうです。
小さく3Mとありますが、私の知る3Mのそれとは品質が違うようです。
・本体についているUSBコネクタがサイズがぴったり合っていない。
手持ちのUSBケーブルを試してみましたが、すべてユルユルでした。
まあこれらはダメになったら交換すればいいので目を瞑りましょう。
このプログラマは多くのデバイスに対応していますが、その数を誇る14177に入らないデバイス(IDが合致しない)はどうしようもありません。まあ、こんなときは自作装置で対応しましょう。
ということで今回入手した「TL866 ユニバーサル・プログラマ」(入手するなら私と同じAタイプがおすすめです、より安価なCSタイプは機能や対応デバイスが少ないらしい?)は、ソフトのサポートも考慮すれば、コストパフォーマンス抜群でこれまでの中華製に対する認識を改めさせられました、危うし made in JAPAN !!!
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