しばらくぶりにラジオ関連に興味が向いてきました。
左写真は varicap (variable
capacitance diode 可変容量ダイオード)と呼ばれる部品です。
このバリキャップはアノードを-に、カソードに+電圧をかけると、その電圧に応じた容量のコンデンサとして働くもので、なかなか便利な素子です。
しかしながらこの部品も例外なく、ディスコン(製造中止)の運命にあり、なかなか入手しづらいのが現状です。
幸いなことに、そこそこの種類と量のストックがあり、自分が趣味として使う分には不自由はしません。
今回実験などで使うに際し、その特性を測定しておく必要を感じましたので、簡単な「 varicap
の容量測定アダプター」を作ってみました。
右がその回路図です。
緑で囲われた部分が、アダプター部分で、これにバリキャップをセットし、LCメータと電源を接続すればいいだけの簡単なものです。
LCメータには DE-5000 を使い、電源は手元の適当なものを10kΩのボリュームで分圧し、デジボルで電圧を読み取りながら対応する容量値(pF)を記録していきます。
写真はその完成品を写したものですが、上面には端子に刺した供試バリキャップ(1SV149)が、下面にはLCメータに差し込むためのバナナチップが見えています。
上右写真は、測定中の様子を示したものです、この時留意すべきは極性に注意することです、バリキャップのカソードはプラス側ですし、電源も間違わないようにしてください。
また、電源はバリキャップの最大定格電圧以下とすることも忘れてはいけません。
左側の図は、MW用バリキャップ(1SV149)の測定結果です。
最大定格電圧は15V、実用では1~8Vで使うようにデータ・シートには書いてありました。
この結果から、1V:523pF 8V:24pFと読み取れ、
523/24=21.8と規格の15をかなり上回っています。
ということで今進行中のプロジェクトも、さらに一歩前に進めそうです。うまくいったらまたこのブログにて、、、、
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