今日は天候も良さそうなので、花見にでも出かけましょうか、、、、
とはいっても人混みはご法度ですので、人里離れた?高月院に出かけてきました。
左は駐車場から見た景色です。まさに花見ごろ、周りの山々の景色とも調和してきれいです。
かてて加えて、多少早い時間の故か人にもほとんど会わず、時節柄もってこいの場所です。
早速、高月院目指して出発です。参道わきの桜並木もほぼ満開ですが、だれも歩いていません。(右写真)
花といえばサクラですが、今ではほとんどがソメイヨシノです。もともと明治時代につくられた一本の木から接ぎ木によって増やされたクローンなので、日本中どこに行っても同じ顔をしています。
でも古来、歌にうたわれたサクラはいわゆる山桜で、ここではあちらこちらに散見されます。
左写真は白っぽく見えるヤマザクラで、一方右下写真のそれは赤っぽく見えます。
これは、白い花には緑の葉、赤っぽい花には赤の葉が芽吹くからです。
もちろんソメイヨシノは花だけが先に咲き、芽吹くのはそののちですから、ヤマザクラと区別できます。
ソメイヨシノが美しいのは言うまでもありませんが、ヤマザクラの花と同時期の芽吹きが織りなす多様な風情もまた素晴らしいと思います。
参道をそのまま登ってもよいのですが、並行して流れ下ってくるせせらぎの脇を伝って登る道を選択しました。
傍らを見ると、ショウジョウバカマが群生しています。以前はもっと疎らで、白と赤がうまく混ざっていましたが、、、、
こちらはアシビ(アセビ)で、スズランに似たかわいい花をたくさんつけています。(右上写真)
左はシダレザクラです。この花も植えられたものでしょうが、たまにアクセントとして使ってあるのはいいのですが、ズラリと植わっているのはどうも、、、、
途中にある、バイオトープの池に何やら動くものを見つけました、近寄ってよく見るとかわいい野生のカモさんです。さすがに1mくらいに近寄ったら急上昇できれいに飛び立っていきました。
さらに、池の中を見るとたくさんのメダカが群れを成して泳いでいました。春ですね、、、、
そしてサクラの花びらも浮かんでいます、この様子は花筏(はないかだ)ともよばれています。
ことのついでに花盗人にも触れておきましょう。
下写真は以前私のブログに掲載した写真ですが、咲いたばかりのサクラの木の下に花弁のみならず、花そのものが落ちていることがあります。
これは鳥の仕業で、この鳥のことを花盗人というのです。でも、すべての鳥が花盗人というわけではありません。
この時期、サクラの花の蜜を吸いにメジロやスズメなどがやってきます。
メジロはくちばしも細く、かつ舌が毛筆のようになっており、器用に蜜を吸うことが出来るので、花を落とすことはありませんが、スズメは不器用なので花を食い散らかします。彼が花盗人!!
右上写真は上でスズメが花を荒らし、落下傘のように落ちて、地面に散らばる様子を示したものです。
左はせせらぎの様子です。
川辺の草も緑濃くなり、生き生きとして見えます。
青い空を背に真っ白に輝いているのはシデコブシです。花の形がしめ縄に使われる紙垂(シデ)に似るところが名前の所以です。
自生の個体群は準絶滅危惧種に指定されていますし、ピンク色が多いので、これは園芸種でしょう。
ツツジもあちこちで咲き始めていました。ツツジとサクラのツーショットというところです。
本来はサクラが散った後ツツジだと思っていましたが、最近はほとんど同じ時期に咲いています。
さらに上に登るとミズバショウのある小さな池に出ます。
今回初めて咲いたばかりのミズバショウに出会うことが出来ました、ラッキーです!!
少しやせて、雑草とともにあるミズバショウは何となくかわいそうです。
ようやく高月院の山門にたどり着きました。
石垣、寺院の屋根、サクラと春の1シーンです。
ふと足元を見ると小さな蝶々がいます、ベニシジミでしょう、大きさは1.5cmほどで、まだ気温が低いせいか動きが鈍いようです。
このチョウも例外なく生存のための固有の植物、タデ科植物が必要です。
左写真は、高月院の本堂前にある、シダレザクラです、徳川家康公お手植え、、、という立札がありました。
今日はよい天候に恵まれ、きれいな花々をたくさん見ることが出来ました。
気持ちもリフレッシュできましたので、またしばらく家で静かにしていましょう。
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