2021年4月7日水曜日

春を追いかけて

 例によって突然思い立ち、を追いかけて長野県は蓼科と松本に出かけてきました。
 新型コロナの勢いが再再度増そうというこの時期に、都会のデパートで買い物というわけにもいかず、むしろほんの一時でも信州の自然の中で過ごしたいと思ったわけです。

 目的地に着いて、お定まりはガムラスタンでの昼食です。平日ゆえにオープンされているか少し心配しましたが、杞憂でした。

 










 ガムラスタンは北欧スウェーデンの首都ストックホルムにある、中世の街並みが残る旧市街エリアのことを指し、その中央部の広場にはノーベル博物館があります。
 またこの街並みは宮崎駿の「魔女の宅急便」のモデルの一つにもなったとか、、、、


 私たちもそんな話に惹かれて、過日ガムラスタンを訪れましたが本当に良いところでした。そんなこともあって、この地に来た時には必ず、、、と言っていいほどにここで昼食をいただき、ご主人夫婦ともお馴染みになりました。











 ログハウスのような木をふんだんに使った室内は、ゆったりとして落ち着くことが出来ます。


 面白いことに、料理に関しては十年一日で、メニューは全く変わりません。
 
 軽いランチメニューもあるのですが、右写真にある「アバガドサラダと魚介類の盛り合せ」「メインのステーキ」「シェフ特性デザート」の味が忘れられず、かなりボリュームのあるランチ・コースを、夕食のことも心配しながら結局はきれいに平らげてしまうのです。

 このレストラン近傍でもサクラはまだまだでした。

 昼食後、大門峠を越えて車山あたりまで行ってみることにしました。

 左写真は、白樺湖を見下ろし、遠くに蓼科山を望む、私たちの、いわゆる季節定点観測地点です。

 ここ両日は黄砂の飛来があるとかで、遠くはぼんやりと霞んでいますが無粋なので、春霞とでもしておきましょう。
 












 左写真は、コロボックルヒュッテから蝶々深山へのハイキングコースです。北斜面のせいか、雪に覆われていました。車山の斜面に、とおく蓼科山の頂上が顔を出しており、また頂上にはレーダードームが見えています。

 さらに、右上写真は、左側の林の向こうに八島湿原を望んだものです。さすがにあたりを見渡しても春の兆しは見つかりませんでした。

 陽も陰り、冷たい風も強くなってきましたので、下山して、バラクライングリッシュガーデンに行ってみることにしました。

 ラッキーなことに3月中は入園無料!とのことで、あまり期待せずにゲートをくぐって中に入りました。(右写真)















 一見、なんの花も咲いていないように見えましたが、気が付くと足元には白い小さな6弁の花が一面に咲いていましたし、見上げた木の枝にはコブシの花もほころび始めていました。

 クリスマスローズも元気に、まさに花開こうとしていました。(左写真)












 そしてその隣には、なんとクロッカスが一面に咲いていました。

 右はその拡大写真です。よく見ると新しい花芽が次から次へと頭を出しているのが見られます。これぞ春!!!
















 極めつけは左写真の、スノーフレークの群生でした。スズランのようなベル型の花を咲かせるスノーフレークは「スズランスイセン」とも呼ばれ、スノードロップと同様に春を告げる代表的な草花なのです。

 まだ芽の出ていない落葉樹を背景にした白い花の絨毯はまさにメルヘンの世界で、手前のクリスマスローズもアクセントになっています。

 一夜明けて、私たちは花を求めて松本を目指しました。

 花と言えばもちろんサクラです。
 運のいいことに松本でのサクラは満開に向かって一直線といった状態でした。(右写真) 
























 そしてここは松本城です。
 これまでに何度か訪れましたが、サクラ満開の松本城は初めてです。サクラとお城の組み合わせは我々日本人にとって棚田などと同様に原風景のように思われます。












 今回はお城の天守には登らず、ゆっくりと時間をかけ、お堀に沿って一回りしましたが、この時期には珍しい暖かな日差しにも恵まれて春を満喫することが出来ました。

 お城には、サクラのみならず多くの種類の木々が植えられています。

 右写真は見上げるように大きなコブシの木で、朝の陽を浴びてまぶしいほどに輝いていました。


 今回も気まぐれで出かけてきましたが、おかげ様で人にも接触せず(まともに話したのは、ガムラスタンとホテルの従業員のみ)新型コロナの心配は自信をもって皆無、、、といえるほどでした。

 一方、素晴らしい春に追いつくことが出来、本当に良い時間を堪能することが出来ました。また明日から元気に、、、、

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