以前から気になっていた、中華カウンターキットを組み立ててみました。 正確には crystal oscillator tester frequency counter kit というようで、諸物値上がりの現在でもワンコイン(大)程度で入手可能(送料無料)です。
これまで手控えていたのは、こちらまで手が回らなかったのと、巷の評価があれこれと喧しく、少し頭を冷やしていたからです。
ここに至って全体像が見えてきましたので、一歩前に進むことにしました。
このキットのオリジナルは、ドイツのアマチュア無線家DL4YHFさんの手になるもので、ネットで容易にその業績を学ぶことが出来ます。この偉大な産物をまたしても無断で製品化した?、、、
そんなわけで、今回はこのキットはDL4YHFさんのレポートに沿って彼の成果物を作り上げるための材料としました。冒頭の写真は、送られてきたキット用の部品のすべてです。キットの主体はプリント基板、7セグLED,PIC16F628Aくらいなものですが、これだけでもワンコインの価値は十分にあると思います。(右上は今回のカウンターのオリジナル配線図。)
左写真は取り敢えず組みあがって通電した様子を示します。基板上に部品データがプリントされていますので、順に取り付けていけば30分程度で完成します。左下の部品未搭載の部分は、前述したクリスタル発振回路です。また、基準発振器から1.23456MHzを入力してありますが、表示は1.2344となりました。
左写真は搭載したプリアンプです。回路が簡単なので、生基板にランド法で構築しました。初段のFETは適当でいいのですが、次段のトランジスタは高周波用のものが必須です。
当初カウンターの表示が小さめに出ましたので、手持ちの20MHz水晶の選別と、トリマーで、GPSの10MHzで合わせこみました、OKいい感じです。オリジナルの回路図中の20MHz水晶発振部分のコンデンサがキットより大きめなので同様にすれば水晶はもとのままでも調整可能かも、、、、
右写真上は1MHz、下は54MHzをそれぞれ入力した結果です。最下位のけたが0で決まっているのは気持ちがいいです。54MHzは公称スペック上限値です。
また測定上限値は、入力電圧が上がりますが、72MHzが測定できました。
高精度と称するカウンターも何台かありますが、工作台の隅に置きたくなる、このように多機能コンパクトなカウンターも魅力的です。
最後にこのような素晴らしいカウンターを開発されたDL4YHFさんに改めて敬意を表したいと思います。
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