今年は例年になく、暑くそして雨の多い梅雨のようですが、7月7日の七夕が近づくにつれ山の様子が気になり始めました。というのは蓼科のニッコウキスゲのことなのです。
このブログにも再三登場しているように、20代の中ごろに初めてかの地を訪れてもう50年以上たちますが、そんな経験から、ニッコウキスゲは7月7日、レンゲツツジは6月6日と記憶しており、未だにほとんど毎年のようにこの季節になると出かけています。
途中、諏訪SAで昼食をとりましたが、たまたま目にした、笹寿司が大当たり、おいしくいただきました。
内容は、鱒(4)鯖(2)鯛(2)で2人で軽く食べるには最適です。遠くには八ヶ岳も見えています。
ヴィーナス・ラインを挟んで反対側にニッコウキスゲの群落があります。一時はこの地区のニッコウキスゲは鹿害のために全滅状態でしたが、電気柵を周りに張り巡らすことで、見事に再生しました。
右写真は例年の定点撮影で、蓼科山とニッコウキスゲのコラボです。
今年の5月初めに、山火事があって、約180ヘクタールが焼失し、別荘や山小屋にも避難命令が出たということを聴きました。
多少心配しながら出かけてきましたが、山火事の形跡は跡形もなく、いつもと同じ景色でした。自然はたくましく、山火事も山焼き同様の糧にしてしまったのでしょう。
この時期、まだハイシーズンには間があるので、閑静、、、を想像していましたが、思ったよりもたくさんの人で賑わっていました。湿原一周はこの暑さでは、、、とりあえず八島周辺を散策してみました。
右写真は バイカウツギ です。白い花が梅の花に似ていることから名づけられたのでしょう。涼やかできれいです。
左は、イブキトラノオ です。このあたりは伊吹山と同じような環境にあるのでしょうか?
白くて大きな シシウド の花を観ていると、むこうから中学生の一団がやってきました。「どこからきたの?」「上田です」、、、「こんにちは」、「こんにちは」げんきな挨拶が際限なく続きます、、、しっかりと元気をもらいました。
木陰の休息場所から八島湿原を眺めています。ところどころにレンゲツツジの赤い花が見えましたが、この湿原には本来なかったものだそうで、「近年増加して困っている、、、」とは公園保護のおじさんの弁。
右の可愛いピンクの花は高山植物の定番 ハクサンフウロ です、名前の由来は、岐阜県の白山で初めて確認された風露草で風露は茎の細い毛についた露です。
左は キバナノヤマオダマキ です、オダマキ(苧環)とは麻糸を空洞の玉のように巻いた形からイメージしたもののようです。
近頃は白や青のオダマキを見ない、、、とは家人の弁。
その右は ノリウツギ で我が家のそれと比べると格段に美しい!!
シシウドに似てるけど、、、首をひねっていたら、「これは オオカサモチ と言うんです、大きな傘みたいでしょ」と通りすがりの方に教わりました。
左写真が湿原の池に浮かぶ八島で八島湿原の語源です。この浮き島はその時々によって位置や個数が異なりますが、今年はほぼ八つあるように見えました。
帰り道を少し間違えたようで、人通りの少ないルートを通りましたがかえってこれが幸いして、普段見ない景色に出会いました。右はニッコウキスゲ越しに八島湿原、はるか車山山頂の気象レーダ・ドームが見通せます。
左はこれも珍しいニッコウキスゲと山ツツジのコラボです。
多くの花々や景色に満足しながらのミニ散策を終えてホテルに入りあとは温泉と夕食、そして蛍狩りです。
昨夜の蛍狩りは気温が少し低かったせいか、ちら・ほらとしか見られず残念でした。
右は朝食をとりながら眺められた八ヶ岳連峰です。今朝も幸いにして天候もよく、下側に示した食卓上のマット紙に印刷してあった案内図とよく符合しています。(あたりまえ!)
今回の旅行は天候に恵まれ、下界を一時離れ、涼やかな時間を過ごすことが出来ました。これも日々健康であることのおかげと感謝しています。
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