2025年3月24日月曜日

我が家の櫻が開花しました

  寒暖差の激しい気候故か、サクラの開花宣言も今一つのこの頃ですが、我が家の開花の報は3月に入ってしばらくしてから連絡がありました。

 6人いる孫たちの最後の高3がようやくにしてところを得ましたが、なにせ出来が???などと事前の風評は芳しくなく、心配していましたが、最後の最後に親も驚く結果を出し、無事安堵いたしました。

 心配のせいというわけではありませんが、私にしては久方ぶりの体調不良で、好きなゴルフにも参加できずにいましたが、この話を聞いて元気百倍、、、さっそく上京してきました。


 右写真はこの大学の創設者である大隈重信氏の銅像でキャンパスの中央部にありました。作者は東洋のロダンと言われた彫刻家、朝倉文夫氏によるものだそうです。









 左写真は、遠くに演劇博物館を望む門です、昨日の雪混じりの天候とは異なり、うららかな春日和ということで新入学の子や孫とともに訪れる家族の姿がここかしこに、、、、

 右写真が、坪内逍遥を記念してできた演劇博物館です、この建物は16世紀イギリスのエリザベス王朝時代の劇場であるフォーチュン座をモデルにしたものだとか、流石の威風堂々、シェークスピアのイメージも感ぜられます。



 そして左は、この大学のシンボルにして、大隈重信氏に対する記念行事として昭和2年に竣工した大隈記念講堂です。
 ロマネスク様式を基調とし、ゴシック様式を加味したこの建築物は我が国近代の折衷主義建築の優品であるとのことです。

 こののち、うち揃ってお祝いのランチに繰り出しました。


 翌日も暖かい日に恵まれ、帰宅前のランチに出かけました。

 場所は以前にも行ったことがある、星城風月堂 で、ここのケーキセット付のランチがお目当てです。

 私はキッシュ+ガトー・ショコラをオーダーしました、ケーキに SEIJYO HUUGETUDO のマークが乗っています。これに加えて食後のコーヒーとともに、、、ごちそうさまでした。

 帰りの新幹線の車窓からの富士山です。家人に注意喚起されて気が付きました、、、きれいです。

 正月からこの方、何かしら心にストレスがあったのも、ようやく春の訪れとともに解決しました。次は1歳半になるひ孫の番ですが、当然我々の時代ではなくなっているでしょう、、、、

2025年3月11日火曜日

9R-59D の MOD その2(RF、MIX、OSC)

 本プロジェクトの構想が終わってほぼ一か月が経ちました。
 ことのついでに、、、と 9R-59D を完全にパーツレベルに至るまで、分解し、清掃しました。

 そうです、コイルパックも分解してロータリースイッチの接点も清掃しておきました(左写真)。
 こうして改めて観ると、メイン・バリコンとスプレッド・バリコンの配置、コイルパックの配線の冗長さが気になりますが、構想のところで少し述べたように、本機が通信型受信機と言いながら実際には一般のゼネラルカバレッジレベルのものであるとすれば納得がいきます。

でもそれにしてはダイアルの周波数表示目盛りが必要以上に期待をそそるデザインです、、、、

 今回は受信機の頭の部分、言い換えれば高周波・周波数変換・ローカル発振回路(RF、MIX、OSC)を 9R-59D をベースにして製作していきます。

 左がRF部の回路図で 9R-59D そのまんまです。

 ここはオリジナルでは 6BA6 という5極管が使われていますが、6CB6 や 6DK6 などそのまま差し替え可能な多くの球がありますので差し替えてその違いなどを楽しみたいと思っています。 

 次いで周波数変換部ですが、オリジナルの 6BE6 (7極管)から 6EA8 (5極管)に変更してみました。

 これは巷間、変換ノイズが7極管より5極管のほうが小さいといわれていますので一度試してみたかったことによります。

  6EA8 は5極・3極の複合管なので、3極管部は入力されるローカル発振信号のバッファーとして使い、ローカル発振には発振出力も大きく実績のある 6BE6 を3極管結合で使います。

 回路図を右に示します。

 ここで一苦労したのはシャシーの金属加工です、なにせシャシーの材質は鉄ですので、、、

 左写真の右に示しておいたように、オリジナルでは
 ① RF   6BA6 7ピンソケット
  MIX   6BE6 7ピンソケット
    OSC   6AQ8 9ピンソケット
ですが、前述のラインナップでは 
 ① RF   6BA6 7ピンソケット
  MIX   6EA8 9ピンソケット
    OSC   6BE6 7ピンソケット
にそれぞれ変更せねばなりません。
 はシャシー・パンチを使い 穴を大きくし、は小さな7ピンソケット用のアダプターをアルミ板で作り、無事写真の左側のように仕上げました。

 右写真は上写真の裏側を示しています。左側から①②③となっており、今まさに③のOSC回路のみを作動させて様子を見ているところです。

 このようにして次回は中間周波回路となる予定ですが、RF_GainとAGCについての関連性を示しておきます。 

 左図に示すように 9R-59D と同様にしました、細部はまた調整していけばいいでしょう。

 RF_Gain に使う10kΩ Cカーブの大型ボリュームはもう入手は絶望的ですが、幸いジャンクボックスにあったものを使用できました。
 AGCはAM、SSBそれぞれで有無を選択できるようにしました。

2025年3月1日土曜日

我が家の庭に春が来た

  左写真のように、我が家の庭に春が来ました。
 もっともワズイセンなどはもっと早くから咲いていますが、我が家で春の始まりと言えば何と言ってもクロッカスなのです。

 暖冬と言われながらも、この2月に入ってからの久しぶりの寒さで、クロッカスの芽が顔を出したのに気づいたのは2月14日でした。(右下写真)


 クロッカス (Crocus) はアヤメ科クロッカス属の総称で春に花開きます。
 秋に咲くものはサフランと呼ばれ、その雌しべを乾燥させたものは香辛料として知られています。


 2月20日になって蕾が元気よく伸びてきていました。(左写真)

 そしてその翌日2月21日にはさらにつぼみが膨らんで右写真のようにふっくらと可愛さが増してきました。







 さらに2月23日には開花です。
 当初我が家のクロッカスは黄色でしたが、近年白色も加わって一層華やかになりましたが、こうして観察してみると白色が若干早いように見受けられました。





















 黄色のクロッカスも2月25日には何事もなかったように開花しました。

 今年も無事で幸せな1年でありますように、、、、

2025年2月17日月曜日

9R-59D の MOD その1(構想)

 久方ぶりに今回はラジオのおはなしです。
 9R-59Dというのは今から60年前に当時のトリオ社(今はKENWOOD?)から発売され、大人気であった通信型受信機です。(左写真)
 この、ホコリ、錆び、傷があちこちにあり、見るからにくたびれ果てた受信機が、出てきました。いずれ手を入れて生き返らせようと今まで保管されていたものです。
 簡単にリペアするか?元の姿にこだわってレストアするか?迷うところですが、ネットで海外のブログを読んでいたら「9R-59Dに貴重なお金や時間を費やすべきではない、、、」という主張に出会いました。

 確かに外見はそれらしく見えますが、本機はいわゆるプロ用機材(軍用も含め)ではなく、家庭用の5球スーパーに近い存在なのだと私自身再認識した次第です。、、、ならばということでこの際機材をもう一度見直して私自身の好みに換えてしまおうと思い立ちました、いわゆる MOD(またはMODS、modification の略)です。













  上図は 9R-59D のブロックダイアグラムです、今更ながらですが簡単に説明しておきます。図の左側から
V1. 高周波増幅で一般的なもの 6BA6は他のものに差し替え可能
V2. スーパーヘテロダイン受信機の混合、6BE6も一般的なもの
V3. 受信信号と混合させるための局部発振、6AQ8(双3極管)の半分のみ使用
V4,V5. 中間周波数増幅段、6BA6で2段増幅、455kHzの東光のメカニカル フィルタ
     を使用、また Sメータもここで駆動
D4. AM検波し  V7. 6AQ8(双3極管)の半分で増幅し V8. 6AQ5で
     スピーカを駆動する
V6. 6BE6は V7. 6AQ8(双3極管)の半分のBFOからの信号を得て、この機材
          の売りでもあるプロダクツ検波によってSSB、CW信号を復調 V7.へ、、、、
となります。

 ここで今回の MOD の目玉である部品のご紹介です。右写真にある3本の IFT(中間周波数トランス)松下電産製の 2IF-N1 がそれです。
 これは1961年に発売された、やはり松下電産製の通信型受信機 CRV-1 に搭載されていたものですから相当に古いものです。

 ちなみに CRV-1は 9R-59D より5年も前にデビューし基本的なデザインは 9R-59D とよく似ています(ブログで検索時は Matsushita CRV-1 にて)。
 
 この通信用高選択度2段増幅IFTは、
    中心周波数455kHzで、総合選択度 63dB(±10kHz)
                                                総合選択度 2.8 kHz (-3dB) と極めて優秀なもので、
今ではめったに入手できません。通常このような目的(高選択度)にはメカニカル フィルタ、クリスタルフィルタやセラミックフィルタをつかいます。

で、結論として目的とするところは、いわゆるアマチュア無線用ではなく、ジェネラルカバレッジとして MOD することにします。その際いくつかの変更をしたいと思っている点を以下に示します。

1. 問題が多いDバンドは無視する。
2. 混合(Mixer)にはノイズ低減を期待し、5極管の 6EA8 を採用、3極管部は局発のバッファーとし外部VFOも考慮。 
3. 局部発振には6BE6の3極管結合とする。
4. IFTは経年劣化も言われているセラミックフィルタから前述の 2IF-N1 に変更し、高選択度ながら素直な当時のフィーリングを目指したい。
5. SSB、CWは副次的なものとし、6BE6の自励発振による検波回路としたい。
6. 本機の弱みでもあった周波数変動を少しでも抑えるために、発振回路には半導体使用の定電圧電源を用意する。
7. 低周波増幅部はLM386Gを採用し半導体化する。
8. Sメータ回路を別途考える。
9. ディジタル化した周波数表示も考慮したい。

を考慮して新しいブロックダイアグラムを書き直しました。















 以上いろいろ述べてきましたが、9R-59Dを悪く言っているつもりはありません。かつての我々ラジオ少年にとってまさに光り輝く希望の星だったのですから。

 ではこの構想に沿って、プロジェクト開始です。ブログは進捗に応じアップしていきますが、うまくいくかはこれからのお楽しみ、、、ということで。

2025年1月1日水曜日

あけましておめでとうございます

 あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

 昨年は、前回のブログでお話ししたように、家人の病という大きな出来事があり、 8月以降のブログも休眠状態でありました。

 しかしながら12月になり気を奮い立たせて継続を決心し、ようやくにして年末の投稿を果たしましたので、この2025年はその勢いを駆ってできるだけ多くアップしていきたいと思っています。

 写真は2025年の玄関飾りです。今回は今までのリース形と少し異なった形でやってみました。赤いナンテンの実をメインにし、緑の松で引き立たせ、笹でバランスをとる、、、といった具合です。今までは大きなダイダイが中央で幅を利かせていましたが、その代わりに、家人のアイデアでようやく我が家の庭で実をつけだしたキンカンをあしらってみました。

 今日の元旦は、親・子・孫・ひ孫の4代が集まって楽しい時を過ごしました、このような幸せな時が少しでも永く続きますように、、、、
 皆様にとっても新しい年がより佳き年でありますよう心から祈っております。