2025年12月22日月曜日

干し柿を作りました

  いつも行くゴルフ練習場で、たまたま干し柿用の渋柿が大変安価に売られているのを目にしました。

 これは!!と躊躇なく最後の?ひと箱を手にしました、柿好きの私としてはかねてから干し柿を作ってみたいと思っていたからです。

 名前はわかりませんが、多少小ぶりですが健康そうな柿達です。
 何よりも嬉しいのが蔕のところが干し柿用にきれいに成形されており、その切り口の見事さは正に熟練者の手によるものとみてよく、ならばきっとおいしい干し柿を期待できる、、、、と思ったからです。

 ざっと洗ってからいよいよ皮むきにかかります。
 なぜか私は皮むきが得意で、途中で皮を切ることなく最後までむき切ります。リンゴの皮などは、子供や孫が小さい時に皮むき競争をして、その長さが2mにもなるのを見て彼らが目を丸くした懐かしい思い出があります。











 2時間弱で皮むきが終わりました、約ボウル2杯ありました。皮もこれこのとうり、一山ありました。
 私が育った田舎ではまだモノがない時代でしたので、母たちがこのような柿の皮も日干しにして、料理に入れたり、漬物に入れたりしているのを垣間見た想い出があります。

 次いで、50cmくらいに切ったひもの両端に柿を結び付けます。ひもの長さはつるしたときに柿同士がくっついてカビないような長さが必要です。






 




 さてここでカビなどの発生を防止するために熱湯消毒をします。鍋に沸騰した湯を用意し、紐を手に持って10秒ほど浸します。





 どうも私はここで時間をかけすぎたようで、おそらく数秒でもよいのではないかと思います。

 今回の出来ばえで、皮が少し厚く・硬くなったのは、振り返ってみてこのせいではないかと思い当たりました。






 日当たりがよく、風通しの良い場所で、雨や夜露に当たらないところ、、、、というのでようやく軒下に干すことができました。
 もちろん熊さんはよいとしても、鳥や、小動物の来襲にも気遣う必要があります。
 でもこうして観ると、、、、綺麗です!!!

 右写真は、干し柿が熟成されてゆく様子を撮ったものです。

 左が1週間後、このころには表面が乾いてきますので、ゆっくりと手で揉み込んでいきます。最初は少しずつ、時間をかけて中身が均一になるようにするのが良いとか、、、、

 右が約2週間後で、水分が抜けて小さくなり、色もかなり黒味が出てきました。

 そして各3週間弱、竹笊に収穫したわが自家製干し柿です、少し数が少ないのは一部分で、途中何回かの味見のため減ったわけではありません。

 出来上がりは、、、見た目はあまり良いとは言えませんが、味はまずまずで癖のないプレーンな甘さです。
 さすがに商品のような味というわけにはいきませんでしたが、また機会あればチャレンジしたいと思っています。加えて作成過程で幼いころのこと、故郷のことなどにも思いをはせることができたのも嬉しいことでした。

2025年12月5日金曜日

初冬のお伊勢参り

 急に思い立って(いつものことですが、、、)、もうすぐ師走だというときに伊勢参りに出かけてきました。伊勢参りの一番の懸念事項は駐車場確保です。この時期、多少緩和されているだろうとはいいながら、少し早い時間(まだ真っ暗)に出発とはなりました。

 天候には恵まれ、快晴・温暖とあって、伊勢路を松阪当たりまで来た時に日の出を迎えましたが、その美しさは過日海外に旅行した時に高高度の飛行機の窓から見たそれに匹敵するほどでした。

 伊勢神宮には、内宮と外宮の他に14の別宮、43の摂社、24の末社、42の所管社があり、これら125の宮社全てをふくめて伊勢神宮というのだそうですが今回は外宮・内宮の参拝です。

 伊勢に到着後、とりあえず順序としてまずは外宮から参拝です。外宮は正宮が右側なので、左側通行が原則となっており、上写真の火除橋(ひよけばし、、、かつて参道に家屋が建ち並び、出火が神域に及ばないように、、、)を渡って玉砂利が敷かれた参道を進みます。

 正宮(右写真)におりされているのは「豊受大御神」で、内宮の天照大御神の食事を司る神様とされており、衣食住や産業の守護神なのです。

 今回の心配事は内宮参拝時の駐車場確保でしたので、早々に内宮に急ぎました。
 さすがに内宮近くの駐車場は一杯でしたが、左地図の一番上(おはらい町通りの最北端)あたりに駐車することができました。
 
 ちなみに左地図の中央の南北にあるのが「おはらい町通り」で約800mあるのに対し、有名な「おかげ横丁」は中央左に赤く四角に囲った小さな場所です。

 何とか駐車場が確保できたので、一休みすることに、、、、














 そうです、赤福本店です。場所は左上地図中央にある「おかげ横丁」の向かい側です。

 まだ朝の8時30分だというのに数名のお客さんが並んでいましたし、座敷はほぼ満席でした。
 幸い、五十鈴川向きの縁側に席を確保、おいしくいただきました、さすが出来立ては味が別物でした。




 一休みして内宮参拝です。おはらい町通りはまだ人通りも少なく、左写真のような景色はあまりお目にかかれません。

 


 こちらは内宮の入口にある、五十鈴川にかかる宇治橋です。大鳥居が太陽を背にしています。
 内宮の正宮は左側にあるので、ここからは右側を歩きます。










 宇治橋から五十鈴川の上流を望んだ写真です。
 この辺りはさすがに暖かなのか、紅葉もこれから、、、、という感じです、空は雲一つ無くきれいです。


 参道の途中に五十鈴川のほとりに出る場所があります。いつもは手を清流にさらしたり、泳いでいる鯉をながめたりするのですが、今回は、対岸のモミジが紅葉しており、五十鈴川の川面に映った景色がきれいでした。











 左写真は、上流を望んだものですが、この日は暖かく、とても師走とは思えない気持ちの良い朝で、川の水も冷たさが感じられない風情でした。

 美しい緑色の石の階段を上ったところが内宮の正宮で、お祀りされているのは天照大御神です。
 安全確保のためでしょうか、階段を一歩上ったところからは撮影禁止となっており、何人かの参拝客が衛士に注意されていました。

 伊勢神宮には式年遷宮という行事があります。これは20年ごとに、内宮と外宮の正宮や別宮などの社殿を建て替え約800種、1600点に及ぶ装束や神宝を新しく作りなおす、、、などがあり、文化や技術を後世に伝える役割りがあります。
 もっともこの行事がはじまったのは持統天皇4年(690年)からのようです。




 内宮の域内には正宮に次ぐお宮である別宮が2か所あります、荒祭宮(あらまつりのみや)と風日祈宮(かざひのみのみや)です。
 少し時間に余裕があったので、こちらもお参りすることにしました。

 荒祭宮は天照大御神の荒御魂をお祀りしてある第一位の別宮とか、、、、



 
風日祈宮はその名のように風雨をつかさどる神様がおられるとか、五十鈴川の対岸にお祀りされていますので右写真(撮り忘れたので神宮のネットよりお借りしました)の、風日祈宮橋(五十鈴川御橋ともいわれる)を渡ってさらに進みます。





 そろそろ9時30分過ぎになりました、この時間になるとどちらの別宮も参拝の人たちが多くなってきています。





 帰り際の参道を振り返ってみた様子ですこの奥の左手に正宮があります。

 ほぼ10時に伊勢神宮を辞しました。

 昼食の予約が11時30分なので、おはらい町通りでゆっくりしていきましょう。








 ようやくいつもの景色です、この季節の平日、この時間でもこのとうり、でも海外からの観光客はあまり見かけませんでした。

 以前に比べると、店はさらに増えているように見受けました。中にはこんなお店も、日本風で、、、、





 でもよく見ると、右側の白い漆喰壁にシンボルマークの「ギリシャ神話のセイレーン」さんの鏝絵?がありました!

 折角伊勢に来たのに、とても松阪牛には手が出ません、そこで目止まったのが、松阪牛牛鍋コロッケです。
 もう1万歩も歩いたでしょうか、少し小腹がすいていたのでおいしく店先でいただきました。

この後あちらこちらを散策したのちに昼食を予約しておいた外宮近くの寿司屋へ、、、、

 比較的名の通った江戸前風の店だそうで、わたしはにぎり12貫の「おまかせ」をたのみました。
 少し小ぶりで、ネタは特別なものはありませんでしたが、新鮮で久しぶりにおいしい寿司を食べました。

 昼食後そのまま帰途につきました。

 今回はストレスのない楽しい伊勢参りでした、皆さんのご多幸もあわせてお願いしてきましたョ。

2025年11月18日火曜日

早くも晩秋です

 いつまで続くのか、、、、、と思われたあの暑い夏の後、やっと訪れた秋もあっという間に木枯らし一番。
 、、、、早くも晩秋です。

 私の毎朝の早朝散歩道も左写真のようになっていました。 
歩道いっぱいに敷き詰められているのは、街路樹の欅の落ち葉です。
 このあたりは常緑の木々が多いのですが所々に色鮮やかな紅葉が見て取れます。









 紅葉とは、秋になり気温の低下で木の葉と枝の間に離層という隔壁ができ、水分や養分が木の葉に送られなくなります。緑色のクロロフィルは栄養分として消費されますので、その他の成分である黄色のカロチノイドが目立ったり、葉の糖分が変化してできるアントシアニンの赤が際立ったりして見えるようになるのです。





















 ちなみに「紅葉」は赤も黄も含めますが、黄を意図的に表現したいときは「黄葉」とか、、、

 散歩中に足を取られそうになって、よく見ると小さな木の実が一面に落ちています、どうやらドングリの一種のようです。

 このあたりには種類の異なるドングリがあちこちにたくさん落ちています。山の熊さんが、食べるものがなくて里に下りてきている、、、、 こんなに豊作なのに ???












 右写真は、我が家の庭の紅葉した、ジューンベリーで、芽吹き、実、紅葉の3回楽しめるという中の一つです。
 背景になっているのはシンボルツリーのクロガネモチで実が赤く色づいてきました、これも晩秋から冬への景色です。

 そして秋から冬にかけて庭に色どりを添えるのが、左写真のツワブキです。普通のフキが秋には枯れてしまうのに、このツワブキは通年常緑で、黄色い花で冬の到来が近いことを教えてくれます。











 



 また右写真は、キンカンです。庭に植えてもう何年になるでしょうか?毎年、期待に反してほとんど実を付けなかったのが、昨年あたりから少しずつ増えてきました。


 そして今年は大きな実が沢山実り、冬を前に色づき始めました、おいしく頂けそうです。

 最後は山茶花で、この花も10月から12月にかけて咲き、冬の庭に色どりを添えてくれます。
 この花は椿の親戚ですが、花が散るときに花弁が一枚ずつ散り、葉のふちにギザギザのある鋸葉、花が椿より小さい、、、などの特徴があります。

 またこの花には蜜があるようで、初冬にはメジロなどの小鳥が数羽群れを作って飛来しますが、これをそっと観察するのもまた楽しみの一つなのです。

 今年もあっという間に時が過ぎ、この霜月も半ばを超えました。でも季節の変化を感じながら毎日を元気で過ごせていることに改めて感謝です。

2025年11月4日火曜日

味覚の秋

  どこまでも続くと思われたあの暑い夏が突然去り、あっという間に晩秋の季節がやってきました。
 秋と言えば味覚の秋ですが、こればかりは見逃せません。勿論、大好物の果物類は当然のこととして、先ずは松茸ランチから、、、、

 毎日の早朝散歩の折に、近くにある日本料理屋の大きな看板のそばを通りかかったとき、「松茸釜飯御膳」の季節限定メニューが追加されているのを目にしました。帰宅して家人に確認したところ既に承知していたとのこと、、、、早速昼に出かけることで意見一致しました。

 「松茸釜飯御膳」とはいっても平日限定の最廉価メニューですが、左写真(この店のホームページより)で示されているそのままが順次運ばれてきました。この、ある意味正直さには好感を抱くことができました。

 どれもおいしくいただきましたが、肝心の松茸について、食感はまずまずではありましたが、香りが今一つでした。もしかしたら加齢のせいで嗅覚が衰えているのかも?と後刻、家人と失笑したものでした。

 さらに後日、友人のお見舞いに遠出した折に、昼食に栗おこわを頂こう、、、、ということになりました。

 場所は私たちがよく出かける、「満天星一休(どうだんいっきゅう)」です。
 この店は本来、栗を材料にした和菓子屋さんで、栗つながりで前述の「栗おこわ」が提供されているのです。



 この日は右上写真にあるように、キンモクセイも開花が進んでおり、穏やかな秋日和でした。

 平日だから、、、、と高を括っていたのですが、到着してみてびっくり、、、、1時間待ち、だそうです。でも遠方から来たのだから、と待つことにしました。

 メニューは左写真の看板のみですが、土日祭日は「栗おこわ」のみだそうです。

 店内は古民家の部材を多用した、広い空間に、ゆったりとした席の配置が落ち着いた雰囲気を醸し出しています。



 辛抱強く待ったかいあって、ようやく「栗おこわ膳」が運ばれてきました。
 私の好物の栗ご飯は、たびたび家人がおいしく作ってくれますが、こういった店で食べるのもまた一興です。

 右写真の右側に見えるのは、デザートの「栗きんとん」です。「栗おこわ膳」の量はそれほど多くはないのですが、充分に満足できました。

 今年の秋は短く冬が早く到来するともいわれています、十分に秋を楽しんで冬の寒さを乗り切りたいと思います。

2025年10月7日火曜日

16x1 液晶キャラクターディスプレイモジュールを使う

 左写真は、液晶キャラクターディスプレイモジュールと言い、左上画面(表面)のLCD(液晶)スクリーンに数字や文字を表示するものです。
 下は裏面で、中央に大きな(古い)ICが1個(この1個が後々問題に、、、)デーンと鎮座しています。  この HD44780 というICはこれら液晶キャラクターディスプレイモジュール駆動する、世界標準とされ、おかげで我々にも様々な使い方ができるようになっています。

 ことのきっかけは、私が別途進めているプロジェクトで動作状況をモニターするディスプレイが必要だったのです。
 読み取る内容は16文字x1行で十分足りると思ったので、かつて超廉価で購っておいたこのディスプレイを使ってみようと思い立ったのです。

 基本的にこれらディスプレイの制御には Arduino を使いますが、標準ではその制御に、電源のほか6本もの線が必要となります。たかがこれしきの事に6本は問題外で、過日このブログで述べた「 通常の LCD を I2C 化する 」I2C(アイ・スクエアド・シー Inter-Integrated Circuit 2線式シリアル・バス規格)を使うことにしました。

 右上写真は、Arduino と液晶キャラクターディスプレイモジュールのインターフェイスに使う PCF8574 というICで、その右側の赤とブルーの小さな基板は使いやすくするために基板化されたものです。  

 今回は液晶キャラクターディスプレイモジュールの裏面に PCF8574 を背負わせる、ピギーバック・スタイルで行くことにしました。
 左がその回路図、下写真が実装状況です。

 液晶キャラクターディスプレイモジュールの I2C 接続は経験があるといっても8年も前の話で、Arduino の Library も更新されており予備実験が必要でした。
  Library は LiquidCrystal_I2C.h を使いますが、表現は以下のたった2行で事足ります。

#include <LiquidCrystal_I2C.h>             //  Library の宣言
LiquidCrystal_I2C lcd(0x20 , 16 , 1 ); //  0x20 は上回路図 A2,A1,A0 で表現されるI2Cアドレス、16,1 は16文字1行を表します。

 万事順調のように思われたのですが、ここで奇妙なことが起こりました。テストのため、
lcd.print("ABCDEFGHIJKLMNOP"); で16文字を表示させるつもりが、 左写真のように、8文字しか表示されません???
 そこで色々調べた結果、16文字x1行のディスプレイとはいっても2種類あることがわかりました。
 一つはそのまま16文字が表現できるもの、もう一つは(8文字)+(8文字)となっているもので、このディスプレイはそれにあたるようです。
 このことは、前述した HD44780 というICが1個であることによるらしく、
 LiquidCrystal_I2C lcd(0x20 , 8 , 2); // 8文字x2行   のように取り扱う必要があるよう  です。ちなみに
 lcd.setCursor(0, 1);
 lcd.print("IJKLMNOP"); とすればたしかに右写真のように表示されました。
、、、となれば、多少面倒でも、、、 
 lcd.setCursor(0, 0);
 lcd.print("ABCDEFGH");
 lcd.setCursor(0, 1);
 lcd.print("IJKLMNOP"); とやってみましたら、、、

 見事に16文字が並びました。

 8x2の表示が2つ並んでいるということでとりあえずは使えそうですが、連続した16文字を表現するためにはさらにソフトに関して知恵を絞らなければならなさそうです。