2014年11月10日月曜日

荘厳ミサ曲とスペイン料理

 親しい友人の奥様がステージに登られるということでお招きをいただきました。(左)

 今回は「名古屋市民コーラス」の創立55周年記念演奏会ということでベートーヴェンの「荘厳ミサ曲 ニ長調 Op.123 」が演奏されました。
 ミサ・ソレムニス(Missa solemnis)ともいいます。

 流石にこの合唱団は伝統と実力を誇るだけあって、今回の出演者は約220名と大人数でかつ、女声男声の人員比が2:1とほぼ理想的でありました。
 このような混声合唱団はめったにおめにかかれるものではありません、本番が楽しみです。 

 くわえて

  指揮:山下 一史
  管弦楽:名古屋フィルハーモニー交響楽団
    ヴァイオリン・ソロ:田野倉 雅秋
  ソリスト:ソプラノ 金原 聡子
       アルト  相可 佐代子
       テナー  中井 亮一
       バス   伊藤 貴之
 といった構成はなかなかのものでした。

 会場は金山総合駅から徒歩5分の「日本特殊陶業市民会館」(正式名は名古屋市民会館だが日本特殊陶業が命名権を得ている)の大ホール(フォレストホール)でした。(右上写真)









 演奏に先立って指揮者の山下一史氏がプレトークをしてくれました。

 この荘厳ミサ曲は、もともとベートーヴェンにとって唯一の作曲の弟子で、かつ友人・パトロンであったルードルフ大公の大司教昇任式典における戴冠式に演奏する予定で着手されました。しかしながら式典の行われた1820年には完成せず、ルードルフ大公にこの曲が献呈されたのは1823年とされています。

 あの「第9」が彼自らの手で初演されたのが1824年ですので、この時期当然聴力はなく、3年後には歿することになるのでまさに最晩年の時期に作曲されたものといえましょう。
 ミサ曲は本来、教会の式典と調和すべきものでしたが、徐々に楽曲の一分野として発展していき、この「荘厳ミサ曲」にいたっては彼なりの思想と宗教観に満ちたものと思われます。

 休息なしで約1時間30分にもわたる250人の演奏は圧倒的なパワーですばらしいものでした。そのようななか、Sanctusでのヴァイオリン・ソロも印象的でした。
 写真は演奏を終えてオーケストラについで退場する合唱団のみなさんです。(演奏中の撮影はできませんので、ステージの規模をイメージするために挙げました)


 せっかくの機会、、、、ということで友人ご夫妻と夕食を摂りました。場所はあらかじめ友人が予約しておいてくれた近くのスペイン料理店です。
 ミシュランで2つ星を獲得したスペインの名店「Zuberoa(スベロア)」で副料理長として腕を振るったシェフを招請し、バスク・スペイン料理を売りにしているとか、、、、

 バスクスタイルの味付けや素材の組合せによるピンチョスです。
(右)

 そしてこちら(左)はいろいろなハムの盛り合わせ、もちろんイベリコも、、、、
 でも運転手はアルコールなし!残念!!


 幾種類かの後、最後はやはりパエリアです。
 もうこのころにはおなかは「too enough !!」


 久しぶりに聴いた大音楽とおいしく・十分なスペイン料理で大満足な一日でした。

0 件のコメント: