2015年6月16日火曜日

土着民のコンサートと桑の実摘み

 先日久しぶりに根ノ上高原の「あかまんまロッジ」に出かけてきました。
 ふるさとの有志の人たちが毎月送ってくれる「高原(やま)の郵便や通信」という写真を貼った便りが150号になったのを記念しての写真展(左がその一部)と、これにあわせて地元のフォークグループである「土着民」のコンサートの企画があったのです。

 コンサートは昼食後約1時間ということでしたが、そのあと親しい仲間が「あかまんまロッジ」に一泊して翌日桑の実摘みに繰り出そうというわけです。


 コンサートの参加者は約50人、ほぼ揃ったところでさっそく昼食です。ビュッフェ形式とはいいながらすべて手作りです。

 時節柄朴葉寿司、山菜おこわ、ぜんまいの煮物などなどおいしいものばかりでした。「朴葉寿司は一人1個だよ~」などの声が飛び交う中、山菜おこわを大盛りでお代わりしてしまいました。朴葉寿司の中身はこんな感じです。 


 皆で楽しく食事を終えたのち、いよいよコンサートの開始です。

 日本のフォーク史において忘れられることのない「全日本フォークジャンボリー」が1969年から3年間開催されたのがこの地なのですそしてその伝統を受け継いでいるのが「土着民」なるグループなのです。

 演目はすべて彼らの手になるオリジナルで、ふるさとや友情をテーマにしたものが多かったですが、ひさしぶりに昔なつかしいフォークのコードに接することができました。

 そういえば周りを見渡してみると若い人は見当たらずほとんど同年代かそれ以上の人ばかりで、、、、




 夕食までの間まだ時間があったので近くの根ノ上湖へ散歩に出かけましたが、みてびっくり、ただいま堰堤の工事中で今後約2年完成までにかかるとか。

 水はなく、灌漑用として建設された当時の景色が出現していました。


 ふと見るともなくみるとキイチゴがありました。背が低いので下から見上げるようにすると右写真のように黄橙色の小さな実がたくさんついていて、口に入れてみると比較的すっきりとした甘さがありました。

 急遽キイチゴ狩りとなりました。最盛期は少し過ぎているようでしたがそれでも1時間ほど小さな棘に悩まされながら収穫に没頭しました。まさに桑の実摘みの前夜祭と言ったところでしょうか。



 翌日は前日の曇天と打って変わってすばらしい好天でした。
 
 朝食後せっかくの機会だからということで「あかまんまロッジ」のご主人に導かれて散策に出かけました。





 春の花も一通り終わりあまり目に付くものはないとはいうもののやはりそこは自然の真っ只中、あちこちに、、、、




この時期多いのは「コアジサイ」です。
 最近巷間でよく見かける「アジサイ」は大型化もしくは西洋系のものが多く、そんな中、小ぶりで繊細かつ色も薄紫のこの「コアジサイ」には新鮮な感じがしました。そのうえこの花が山のいたるところにあるのです。


 もうひとつあちこちで見られる花が「ヤマボウシ」です。
 初夏の新緑の中でこの純白の花は本当にきれいです。

 遠目に「ヤマボウシ」のように見えても近くで見ると葉が白くなっているだけのものがありますが、これは「マタタビ」で実を猫が好むことで知られています。

 また蛇足ながら「ヤマボウシ」と「ハナミズキ」の違いはもちろん花の形も違いますが、花が先に咲くのが「ハナミズキ」で葉が出揃ってから咲くのが「ヤマボウシ」です。

 左は「ゼンマイ」の茎で作ったカタツムリ、右は同じく「ゼンマイ」の葉で作った魚の骨のクラフトです。

 こうして草木の解説などにクラフト作りや草笛吹きなどをおりまぜて時間の経つのも忘れてしまった散策でした。




 予定より少し遅れて桑の実摘みをはじめました。今年は少し数が少ないように感じましたが、それでも一粒の大きさは昨年に勝っているようでした。

 皆、指先を紫色にして黙々と実を摘んでいます。はるか過ぎ去った昔の光景を思い出しているのでしょうか、、、、

  山の畑の桑の実を
   小かごに摘んだはまぼろしか~

 さて桑の実のジャムも楽しみですが、今年はキイチゴのジャムも楽しみです。

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