家人から久しぶりに製作のリクエストがありました。
ことの始まりは前回の朝ドラ、高畑充希が主演する「とと姉ちゃん」です。
このドラマのテーマである雑誌「暮らしの手帖」にヒントを得て家人が1996年版の別冊「101のアイデア」を出してきました、20年も前の雑誌です。
この中にかつて暮らしの手帖が販売していた「小さな本立て」が紹介されており、私に製作のリクエストがあったのです。
この本立ては今でも人気があるらしく、ネットでもどこかで売っていないか、、、、などの記事を見かけることがありました。
下に掲載した「暮らしの手帖 101のアイデア」からのこの記事を読んでみるとなんと驚くことに「40年前に発表した、、、、」とあります。
ということは今から60年前の商品!!!
単純化されたデザインと木のあたたかさは見るからに使いよさそうで、今でも決して古臭さを感じることはありません。
ということで約一ヶ月ほどの構想期間?をおいて製作を開始しました。
幅は不明ですが、のせる本にあわせて適当にしておきましょう。
使用する材料について、板厚2.8センチのものは手持ちに無く、右写真の2.2センチのもので間に合わせることにしました。
この板はずいぶん古く見えますが、まさにそのとおりで私が中学時代に使っていた学習机の天板で、机としての使命を終え、少しずつ切り分けて使ってきた最後の部分で奇しくも60年前のものなのです。
上写真は電動のこぎりで部材を切り出しているところですが、この「電動のこぎり」「電動かんな」「電気ドリル」の日曜大工セットは父から受け継いだものです。
切り出した部材は右上のサンダーで表面を磨きます。
上写真は「小さな本立て」2個分の部材6片ですが主になる2枚の板は「2枚組みつぎ」の手法を使うので加工が少し面倒でした。
右は仮組み立て中の写真で、「2枚組みつぎ」部分は下部です。
接合は木工用ボンドを用い、木ネジで固定しますが表面に木ネジの頭が残っては興ざめですので、あらかじめドリルであけておいた中途までの穴の中で木ネジを締め付けます。 そして最後にこの穴は木栓で埋めて表面を平らに磨きます。
この段階で終わりにしてもいいのですが、白木は汚れやすいので表面処理をします。ニスやワックスという選択もありますが私の好きな「柿渋」を用いました。
柿渋は使い込んでいくと徐々に色が濃くなり、味わいが増します。
今回は60年前の商品を手本に60年前の材料で50年前の道具を使って作りましたが、家人が使うこの品がさらに子に、孫に使い続けられたら、、、、などと考えていたら大変楽しい時間を過ごすことができました。
はい!おまちどうさま、、、2チョウあがったよ!!!
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