必要あって5V電源から12Vを得る回路を検討しました。というのはAVRチップの高圧書き込みに使おうと思っていましたので、電力はわずかでよく選択肢もいろいろあります。
そんななか手軽に、部品点数も少なく、いろいろ応用ができる、、、、と言うことで少し古いですがMC34063を選択しました。(セカンドソースで新日本無線からNJM2360がでています)
その多彩さは入力電圧が3Vから40Vと広く、出力電圧は可変、電流制限回路も設定でき、出力は2%精度の比較電圧(1.25V)を持っており、負出力も可能です。
左写真の百均で売られている「USBチャージャー(車のシガレット・コンセントに差し込んでUSB・5Vを使うもの)」の中身が件のICだと言うのです。
急ぎ入手し、間髪をいれずバラバラに分解したのが右上写真です、そういえば幼い時から何でも分解するのが好きだったなあ、、、、
さらに部品レベルにまで分解すると左写真のようになり、お宝満載です。
お目当てのIC(MC34063)は言うに及ばず、インダクタ(測定したら90uHありました)、ショットキー・バリア・ダイオード、赤色LED、遅延フューズなどこれだけでも個別に購ったら¥108ではとても調達できません。
部品が手に入ったので実験開始です。
MC34063のマニュアルを参考にしてざっと回路図をおこしました。
部品の定数は手持ちの関係から必ずしも正しいとは限りません、いい加減です。
左写真はブレッドボード上で実験している様子です。
出力電圧は約12Vで1kΩの負荷を抱かせてありますので約12mAながれていることになります。
このときの5V供給電流は約50mAでしたのでざっとみても50%以上の効率があるということでしょう。
ちなみに発振周波数を測定したところ約75kHzでした。
出力電圧の調整は5ピンにぶらさがっている22kΩの増減によりますが、もちろん出力は内部基準電圧によって安定化されていますのでかなり安定しています。
このICの使い勝手のよさに気をよくして少しストックを持っておこうとあちこち調べた結果、ebayでなんとこのICが10個¥100(送料込み)で売られていました。
ということで約3週間後に届いたIC10個が右写真です。写真左下は参考に挙げたSOP-8サイズの34063で、右下は今回入手品のレーザー刻印です。
急ぎブレッド・ボード上でテストをしましたがすべて正常品?でした、、、、でも国内の送料は誰が負担するのでしょうか?
結果として5V-12V昇圧ICにMC34063を選定したのは正解でした。
ただこれらのスイッチングICは発生するノイズが難点なので使途によっては注意が必要でしょう。
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