それも左写真にみられるような、マニアックな通信型受信機がほとんどですが、近年海外からの短波放送も次々と停波してしまい、国内でもNHK第2放送がつい先日終了してしまいました。
もちろん完璧なコンディションであるモノは少なく、大半は「そのうちリペアを楽しもう、、、」といった状態でしたが、年波はどんどん押し寄せてきます。
そんなわけで、このところこれらの受信機を、引っ張り出してリペアに勤しんでいます。
これらの時代の受信機は一例として右に示した YAESU FR-50B の系統図のように、それぞれの部位の役割が比較的はっきり分かれており、図中、左上のアンテナから入った電波は赤矢印に沿って、右下まで到達しますが、途中どこかに不具合箇所があれば信号はそれ以降には伝わりません。
逆に最後のAF.AMP(低周波アンプ)から良・不良を確認しながら遡るやり方もあります。
今回は、手っ取り早く不良個所を知るために、シグナルトレーサーなるものを製作してみました、といってもこれは古くからあるモノで、ラジオ少年であれば一度は作ってみたことがあるはずです。
中身は簡単な無安定マルチバイブレーターという発振器で、ltspice でシミュレーションしてみたのが上図で、右が回路図です。聴き取りやすい低周波で発振させますが、上図左のように出力波形が方形波なので、多くの高調波を含んでおりその範囲は短波帯にまで及びます。
使い方は、この出力を先の系統図の最後から順に、前段へと回路内へ注入(インジェクション)していき、音の聞こえなかった部位が不良個所だと判断するのです。
上からセラミックコンデンサ 0.013uF x2 1/6W抵抗 47kΩ x2 3.3kΩ x2 左下は 2200pF 600V 右にあるトランジスタは STC 9018 x2 で、少しでも多く高調波を出そうとトランジション周波数( f T)が高いものを選びました、1.1GHzあります。基板片はもう少し大きなものに変更しました。
次いで、ブレッドボード上に回路を組み、動作確認です。
上写真がその出力です。 波形は ltspice のシミュレーション結果と同様でした、電源は1.5V単三乾電池1本で、出力は 870mVrms 873Hz、消費電流 0.5mA でした。
ということで、実回路化です、多少意識して小さくくみ上げてみました。右上写真
最後にケーシングです。単3電池4個用の電池ケースを改造してみました。
受信機のレストアに際して、比較的しっかりした測定器はそろっているのですが、今回作成した、シグナルトレーサーのような実用道具?も大変に有効であると思いました、今後うまく使いこなして、受信機リペアのペースを上げていきたいと思います。
また受信機別のリペアについても順次ブログにアップしていきたいと思っています。