2015年5月4日月曜日

Atmel-ICE PCBA Kit のケーシング

 これはなんでしょう?
 はるか昔のマンガの主人公、鉄人28号ではありません。私が電子工作でよく利用するマイクロコントローラの Atmel Corporation が比較的最近発売した Atmel-ICE Debugger のキャラクターなのです。

 私が使うのは8ビットのAVRなのですが、デバッグもやりたいし、最近になって32ビットのものが多くなってきましたのでこれまで数多く作ってきたAVRライターのみでは手に負えなくなってきそうな予感がありました。
 そんな折、新しく発表されたATMEL-ICEは製品紹介を見てみるとまさに私の期待を受け止めてくれそうです。

 その上ありがたいことにエントリーユーザーや学生を意識したのか廉価でもありますが1回のゴルフフィーより安価だととはいっても趣味用としては躊躇します。
 しかしながらさらに調べるとATMEL-ICEにはFULL-KIT、BASIC-KITそしてPCBA-KITの3種類があり、そのなかのPCBA-KITは本体であるプリント基板のみのキットで大変にリーズナブルでした。

 でもなかなかPCBA-KITの販売店がなくて困りましたが、さいわいアールエスコンポーネンツが取扱っていました。ここからは以前 Raspberry Pi を購入したことがありましたが親切で適価です。
 左写真は送付されてきたパッケージですが、中身はPCBボードのみ(あたりまえ)でマレーシアからでした。

 ここでやるべきことは2つあります。
① 適当なケースに入れて使い勝手を良くする。
② 接続ケーブルが10ピン(2x5)のハーフピッチなのでこれを解決する。



 上写真は手元にあったプラケースで、長さ方向がPCBボードより少し長かったので写真のように少し加工するだけでうまく収まり幸いでした。
 これだけでは簡単すぎて面白くありませんでしたので、LEDの導光板を工夫しました。(左写真)
 インジケーターのLEDはPCBボードに直付けしてありますので単に蓋をしただけでは隠れて見えなくなってしまうのです。
 アクリル板を加工してインジケーターLEDの直上の蓋に上写真のようにホットボンドで接着しました。

 次は接続ケーブルの作製ですが、ハーフピッチの接続ケーブルはなかなか売られておらず、秋月でようやく見つけました。

 これを途中で切断し、ひとつは2.5mmピッチの10ピン(2x5)コネクターを取り付け、もう半分は2.5mmピッチの6ピン(2x3)を取り付けISPコードとしました。
 左写真は完成品です。左の曲がって写っているのが秋月から購ったもの、中央が10ピン(2x5)コネクターのハーフピッチと2.5mmピッチ変換コード、右がISPコードです。

 右写真は今回そろえたパーツの一覧です。
 写真右下の白いコードは百均で購入したマイクロUSBコードです。





  下写真はこれもATMELの純正AVRライターの AVRISPmkII とのツーショットですが 自作ケースのATMEL-ICE も負けていません、なかなかです








 
 上写真は早速AVRチップにLEDチカを書き込んでチェックしている様子です。
 今回自慢のインジケーターがきれいに見えています。グリーンが接続確認、赤は書き込み中を示しています。
 このデバッガーはAtmel STUDIO 6 との組み合わせで多様な機能を発揮するようなので少しずつ楽しんでいきましょう。

追記  参考のためにISPコネクターとの接続を示しておきます。 

 この ATMEL-ICE の2つあるハーフピッチ10ピンコネクターは向かって左がSAM、右がAVRとありますが、コネクターを作製するときにはマニュアルを参照するなど接続には十分注意することが肝要です。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

AVRSTUDIO 6 との組み合わせで良好と有りますが、AVRSTUDIOは6より4のほうが使いよいとの評判ですが、如何でしょうか?教えて下さい
私は4をXPで又は7で使用しています。

悠悠櫻 さんのコメント...

私の拙なブログをご覧いただきありがとうございます。

Atmel STUDIO 6 と AVRSTUDIO 4 の使い勝手については私もよくわかりませんのでPCには両方をインストールしてあります。ただ AVRSTUDIO 4 のほうが軽快ですが、この先技術が進んでいきますので Atmel STUDIO 6 (今は7でしたっけ)も無視できません。
同じ考えでPCのOSも XP、7、10、Linuxが走っています。

恥ずかしながらAVRのプログラムは私のブログにあるように、もっぱら Arduino IDE を主に使っていますし、あまり難しいことをするレベルでもありません。

ということで的外れな話で申し訳ありません。