2017年9月6日水曜日

晩夏の庭に咲いたユリ

 あの暑い暑い夏もようやくにして秋の季節に変わりはじめました。

 このような時期に我家の庭で花開いたのが左写真のユリです。とくだん植えつけたわけでもなく、種子がどこからか飛来したものなのでしょう。
 そういえば道路の法面や空き地などでもよく見られます。

 ユリといえば笹ユリ、山百合、鉄砲ユリ、カサブランカなどお気に入りなのですが、、、、
 この花は本当にユリなのか、以前からいぶかしく思っていましたのでこの機会に調べてみました。


 「維管束植物 単子葉植物 ユリ科」和名:タカサゴユリ, ホソバテッポウユリ, タイワンユリ とあり、やはりユリでした。でもなんとなく違和感があったのはこのユリが侵入生物であったからです。原産地は学名 Lilium formosanum が示すように台湾で、大正時代に観賞用として持ち込まれたもの、、、、とありました。

 右写真は庭で咲いている様子です。
 今年は2本育ちましたが、そのうちの1本は写真の左側に茎だけ残っているのが見えます。
 こちらには沢山の花がついていたので、雨で濡れ、その重さに耐えかねていたのを家人が切り取って花瓶に移したのです。





 そんなとき家人から声がかかりました「花がいくつ付いていたかわかる?」「たくさんあったから15くらいかな、、、、」

 正解は左写真です。
 なんと28個ありました!!!

 このユリは風媒花で、自家受粉できる生命力旺盛な種なので、たまたま地味の肥沃なこの庭で勇んで成長したのでしょう。



 かつて観賞用として持ち込まれただけあって、その白い花は決して目障りなものではありませんが、セイタカアワダチソウやナガミヒナゲシなどと同じものだと言うことを少しは念頭においておく必要があると思います。

 夕刻、柔らかな甘い芳香が漂っているのに気が付きました。
 そうです、このタカサゴユリが放つ香りだったのです、これまでこの弱い香りに屋外では気づくことが無かったのでしたが、このユリを少し見直しました。

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