勿論周辺チップも多くありましたが今回はその中からEPROMにスポットを当ててみたいと思います。
EPROMとは Erasable Programmable Read Only Memory のことで、電源を切っても記録内容が消えない不揮発メモリの一種で、繰り返し内容の書き換えができるものをいいます。ただ繰り返し使うにはチップ上の石英ガラス窓を通して紫外線を照射し、一旦内容をすべて消去する必要があります(部分的な消去はできません)。
左上にジャンク・ボックスからの各種EPROMの写真を掲げます。
上写真中、左上から右に大別して 2708,2716,2732,2764,27128,27256,27512 の7種類があります。
右写真にそれらを比較しやすいように並べて見ました。写真中左下に TMM121 とあるのは1975年ごろ発売された東芝の12ビットマイコンTLCS-12Aシリーズで使われたEPROMでこれらチップの草分けとも言える存在ですが、記憶容量が512x4ビットと言うのはわかっているのですが、その他の仕様は資料も無く不明です。
またその上は1978年(昭和53年)に(株)タイトーが発売し世界中で大ヒットしたアーケードゲーム「スペースインベーダー」(右)(Space Invaders)に大量に採用されたとされるのが2708です。(左)
チップ上の石英ガラスを通して内部構造がよくわかります。
このようなEPROMは中にあるシリコン・ウエハの構造や加工精度が向上するにつれて記憶容量が増し、27512に至っては TMM121 の250倍の 64k x 8 ビットの容量を持っており、現在では 128k x 8 の271024も存在します。
右写真はチップの中のシリコン・ウエハを等倍比較したもので、27512がTMM121より面積が小さいにもかかわらず記憶容量が大きいのはまさに目の当たりにした技術の進歩です。
仕様が不明な TMM121 を別にして、手持ちのEPROMをざっと整理してみたのが左の表です。
EPROM型番はそのまま記憶容量をあらわしています。
また大きく異なるのは2764以降ではパッケージが24ピンから28ピンに変わることですが、幸い右図に見られるように2732の1~12ピンと13~24ピンは27512の3~14ピンと15~26ピンに対応しています。
次いで必要電源を見てみると2708のみが+5v、+12v、-5v、+25vの4種類必要です。
これは当時のCPUである8080が+5v、+12v、-5vを使っていたので問題はすくなかったのですが、今となっては少し煩雑です。
したがって今後使っていくとすると27256,27512あたりが良いと思われます。言い忘れましたが大きな問題にアクセスタイムがあり、最近のマイコンCPU(Z80系)では100nSを要求されますので、選択肢は27512(27C512)に絞られると言うのが結論です。
ただここでいろいろ取り上げたのは手持ちのEPROMに読み書きをすべくEPROMプログラマを製作しようという意図があるからで、これについては次回以降とします。
昔を思い出してZ80マイコンシステムを作ってみたくなりました!!!!
したがって今後使っていくとすると27256,27512あたりが良いと思われます。言い忘れましたが大きな問題にアクセスタイムがあり、最近のマイコンCPU(Z80系)では100nSを要求されますので、選択肢は27512(27C512)に絞られると言うのが結論です。
ただここでいろいろ取り上げたのは手持ちのEPROMに読み書きをすべくEPROMプログラマを製作しようという意図があるからで、これについては次回以降とします。
昔を思い出してZ80マイコンシステムを作ってみたくなりました!!!!
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