標準時計とはいっても単なる電波時計ですが、十数年まえに何かの記念で家族が買ってくれたもので、私の研究室?に掛けてあり、事あるごとに視線をやり、重宝していました。
それが突然停止(秒針が止まっている!)しているのに気づいたのです。
秒針付きの時計は、やはりラジオの時報とともに、秒針が真上を指さねばならず、このためには電波時計である必要があるのです。
電波時計とは、時計内のラジオで右図に示される、電波送信所のどちらかの標準電波を受信して、誤差を自動修正する機能を持つ時計のことです。
と、いうことはラジオが故障したのか、時計機能がダメになったかのどちらかでしょう。そんなことを考えながらさっそく分解です。
最初にすべきは、時計の裏面、左写真のように外周に沿った6本のネジを外します。すると時計本体とガラスケースの2つに分離されますから、下右写真のように秒針、分針、時針と順に外していき、最後に写真右下にあるように、丸型の雌ネジを外します。
下左写真はこれまでの作業を終えた時計を改めて正面から見たものですが、写真中に赤丸で示したあたりの、文字盤(紙?)の下に4本のネジがあり、これも外します。
下右写真はこの様子を示したものです。
ようやくにして、電波時計の内側が見えるようになりました。(左写真)
上部には標準電波を受信するためのラジオ部、中央には時計部、両サイドには単3電池を格納する電池ホルダーがそれぞれあります。
この段階で、何か異変がないか、眼を皿のようにして子細に観察しました。
ありました!!左写真の左側の赤丸で示した電池ホルダーの端子が緑色に変色しています。まさに典型的な乾電池の液漏れです。
乾電池の液漏れは、液体が内部から流れ出るような極端な例だけではなく、正常な発電プロセスの中で発生するガスが、電池の内部圧力が高くなりすぎないよう外部に放出させる場合にも、内部の電解質をも漏れ出させてしまうことがあり、端子や電線を腐食させてしまいます。
右写真は、腐食した部分のクローズアップ写真です。
あとは先ほど述べた分解プロセスを、注意深くさかのぼって組み立てを完了すればOKです。
一抹の不安はありましたが、電池を入れ替え、リセットをかけたら、無事に何事もなかったように時を刻み始めました、やれやれ、この程度でよかった、、、
乾電池の液漏れはなかなか避けられないようで、対策としては
1. 使い終わったら電池を抜いておく 2. 長く使うような機器には信頼性のありそうな電池をつかう くらいでしょうか。
ここで家人からの一言「さっそくブログに書かなきゃね!」
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