定電圧動作は当然のこと、定電流電源としても使え、その出力は電圧・電流をディスプレイでモニターできます。
さらに気に入っているのは、この電源はトランス降圧式で、スイッチング式ではなく、ノイズを気にすることなく安心して使える点です。
電源としての機能は問題ないようなのですが、電圧・電流を設定するノブを回しても応答が定まらず、安定した操作が出来ません。
これは厄介なことに、、、と思いましたが、気を取り直してネットで調べた結果、この機種ではよくある現象で、ロータリー・エンコーダの故障らしいということがわかりました。
それでは、、、ということでロータリー・エンコーダを直にしらべるために分解の開始です。
Agilent/HP の装置はこれまでも手掛けたことがありますので、お約束に従ってどんどん先に進めます。
右上は外側ケースから取り出した本体の内部を上から見た写真です。中央下に見えるのは、主役の大きな電源トランスで、頼もしい限りです。
基板上の部品は整然と配置されさすがに泣く子も黙るAgilentです。
どんどん分解を続け、ロータリー・エンコーダのシャフトが見えてきました。
上写真のロータリー・エンコーダのシャフトを固定しているナットを右写真のようにして外します。
左写真はお目当てのロータリー・エンコーダです。その下にAgilentの前身であるHPのマークが燦然と??輝いています。 でも何か変な感じがします、このロータリー・エンコーダは、いつも私が電子工作に使っているものと瓜二つなのです。
カシめてある爪を緩めて内部を観た写真が右です。
予想されたような、機械接点式のロータリー・エンコーダに間違いありません。安価ではありますが、信頼性、耐久性に乏しいのも当然のことと言えましょう。
Agilentたるものもう少しましなロータリー・エンコーダが使ってあると思ったのに、、、
このまま接点を清掃してもよいのですが、思い切って手元の瓜二つのロータリー・エンコーダを使ってみようと思い立って、故障品?を外したのが左写真で、ALPSの刻印があります。
右写真の左は今回の故障品?で、右は手持ちのロータリー・エンコーダです。(リード線はチェックのための仮付)
寸法も構造も瓜二つですが、秋月で入手した手持ちのものはALPHAの刻印があり、台湾製のようです。
そしてプリント基板にもぴったりとフィットしましたので、多少の不安はありましたが、そのままはんだ付けして再度組み立てをして完成としました。
右写真は最終チェックです。
左側の5.00Ⅴ設定はもちろん右側の0.01V設定に対しても出力されています。
ロータリー・エンコーダのフィーリングと反応も良好で、秋月の安価なロータリー・エンコーダ(¥200)が純正品相当の性能を取り敢えずではありますが、出したというのは驚きです。
ただこんなによく使うセッティング部品に、なぜこのようなチープな部品を採用したのか疑問ですが壊れたら交換すればいいというのは、ユーザーにとってありがたくないことでしょう、正規に交換してもらえばン万円も請求されるでしょうから、、、、
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