ワーヘリを聴いてきました。
この3年間に亘る新型コロナのまん延で、出歩く機会も滅多にありませんでしたが、3回目のワクチン接種を経て、少しゆとりができたせいか、細心の注意をしたうえで、思い切って音楽会へ一歩踏み出してみました。
それが冒頭の「ワーヘリ」の話です。
ワーヘリというのは、右写真(広報用?)の、金管楽器を抱えた二人のデュオ名なのです。
左側がユーフォニアムの外囿(ほかぞのしょういちろう)さん、右側がチューバの次田新平(つぎたしんぺい)さんで、かつて日本ジャズ界の巨匠である前田憲雄さんが、このデュオは楽器編成の珍しさと演奏技術の高さは「世界遺産(ワールドヘリテージ)」級だ!!ということで「ワーヘリ」と命名されたとか、、、、
今回は、左写真の松本 望(まつもとのぞみ)さんのピアノも加わってトリオでのステージでした。
彼女の経歴には東京藝術大学の作曲専攻でかつ、パリ国立高等音楽院ピアノ伴奏科主席卒業とあっただけあって、トリオを盛り上げる力、即興での演奏など、新しいタイプの音楽家に出会ったようでした。
当日のプログラムは
チャールダーシュ 作曲 モンティ(金井 信 編曲)
アヴェ・マリア 作曲 カッチーニ(金井 信 編曲)
for C ~ for euphonium and piano ~ ユーフォニアム・ソロ
テューバストーン No.1 テューバ・ソロ
空飛ぶペンギン 作曲 西下航平
―― 休息 ――
やさしい風 作曲 加羽沢 美濃
アメイジング・グレイス 讃美歌(松本 望 編曲)
「魔笛」セレクション W.A. モーツァルト (三好 真亜沙 編曲)
1 「誰か!誰か!」~「恋を知るものは」
2 「私は鳥刺し」
3 「復讐の炎は地獄のように我が心に燃え(夜の女王のアリア)」
~「ああ、私にはわかる、消え失せてしまったことが」
4 「神官の行進」
5 「パパパの二重唱」
ということで休息を挟み約2時間の素晴らしい演奏会でした。
オーケストラではどちらかというと裏方のこれらの楽器ですが、今回改めて聴いてみると、どちらか一本だけでもコンサート・ホールを揺るがすほどのパワーと、絶妙な倍音を含んだ音色には驚かされました。もとは1種類の低域金管楽器がテナーはユーフォニアム、バスはチューバへと分化・発展しただけあって醸し出すハーモニーも素晴らしく、素敵なピアノも相まって至福の時間を過ごすことが出来ました。
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