ひさしぶりに九州へ2泊3日の小旅行です。
主な目的は温泉に行きたい(計画した1月は大変に寒かったので)ということで、宿を黒川温泉と湯布院の2ヶ所に手配し、あとはほとんど無計画でレンタカーを駆っての気まま旅です。
この3日間の天気予報は芳しくなく、出発当日は小雨でした。
でもひとたび熊本空港に向けて大空に飛びたてばそこは快晴、空が美しいです。今回の機体は往復ともボーイングB737-800で、機内はガラガラでした。
レンタカーを使うのは今回初めてなので多少戸惑いましたが、無事手続き終了、車種も使い慣れたアクアです。
でもナンバーを見てビックリ!! 96-83(苦労・破産)は少々キツすぎます。まあ、このことを念頭に安全運転ということにしましょう。
熊本を訪れたからには何といっても先ずは熊本城です。
左地図に見られるように、何もなければ西方に40分くらいと見ていましたが、実際には日曜日のお昼近くで、道不案内のため繁華街を通ることになり、1時間以上の時間を要しました。
ここ熊本市内は私たちにとって懐かしい路面電車が走っていました。
やはり到着に手間取ったため、少し離れた三の丸駐車場にようやく滑り込み、熊本城へと歩を運びました。
熊本城は加藤清正が従前の隈本城をベースに清正流といわれる築城技術を駆使して1600ごろ完成したものです。
しかしながら子の忠広の代になって改易されていますので加藤家が熊本城主であったのはわずか26年間でしかありませんでした。
その後は細川家が明治になるまで続いています。
熊本城の歴史的意義は、はるか下った明治になってからの西南の役の時点においてです。
右写真は上図左上の ① からの写真です。
正面に戌亥櫓、そしてその右奥に天守が見えます。天守はこの城の特徴である大・小一体となったものです。(小天守は木の枝に遮られて良く見えませんが)
このあたりの木々は櫻で、もう1・2週間も過ぎれば見事な景色となるでしょう。(熊本城は櫻の名所としても知られています)
右は南大手門の内部で櫓としての機能も十分果たせたと思われます。興味ある展示物が所狭しと並んでいましたので時間を忘れてしまいました。
西南戦争は野に下った西郷隆盛軍と明治政府の帝国陸軍によるいわば近代戦ですが、その要となったのが熊本城攻防戦でした。
西郷軍はついにこの城を抜くことができず、以後衰退し、鹿児島・城山の戦いで西郷隆盛の自決へと続きます。
これらのリーダが、「たとえ農民徴兵であっても論理的な?作戦指揮と兵装さえあれば、あの勇猛果敢な薩摩軍に勝利できた」という経験を伝承できず、その後太平洋戦争にむけ、ひたすら精神論に走ったのか不思議です。
右上写真は土塀を後背から支えるもののようですが、石をくり貫いて材木を通すやり方はあまり見たことがありませんでした。(この地域ではあたりまえ?)
本丸から見上げた熊本城の天守です。天守は、連結式望楼型で大天守は3重6階地下1階、小天守は3重4階地下1階で案内の人にお聞きしたところ、大天守は武器庫で小天守は居住区とか。
景観は黒色ですが、松本城ほどではありません。この黒は表面に貼ってある板が柿渋で処理してあることによるものだそうです。
左写真は大天守の展望台から本丸を見下ろしたところです。右上に見える大きな屋根が、本丸御殿です。
お城そのものは新しく建てられたもので、古いお城のような狭くて急な階段ではなくごく普通のコンクリート階段で助かりましたが、大天守、小天守と二度の登攀は少々疲れました。(、、、、は高いところへ)
この「昭君」は「将軍」に通ずるところから清正が熊本城に秀頼を擁するつもりであった、、、、などなど歴史は、、、、
熊本城は石垣を観る、、、、といわれるように、いたる所に立派な石垣があります。これこそ築城の名手といわれた清正流なのでしょう。景観のみならず、西南戦争の折、戦前に天守をはじめ主な建物が失火?により消失してしまったにもかかわらず、わずか4千人の守備兵で1万4千人もの西郷軍を1名たりとも城内に入れることなく撃退したという事実はその実用性をも立証したということでしょう。
右写真は ⑤ 地点から天守方向を見たものです。
中央の石垣において上方へ急に立ち上がっているのが新しいもの、その手前に緩やかに、色濃く見えるのが修復前の石垣跡です。どちらが登り易いか、、、、築城技術の進化が見られます。
⑥ 地点から天守を見上げたところです。
傍らの梅林はこれから満開をむかえようとしていますので、櫻においてをや。
このほかにも今回公開の重要文化財櫓群のひとつである七間櫓や不開門などなど、興味に任せて見物しているうちに時の経つのを忘れてしまいました。
道の駅「阿蘇」では「くまモン」がお出迎え、やはり本場では絵になります。
とある山中の道の駅で大きな鯛をゲットしました。いも餡、あずき餡の2種類入りです、久しぶりに懐かしい味を堪能しました。
昼食の時間も含め、約3時間強で目的地である黒川温泉に到着です。
写真は宿の入口です。
さてゆっくり温泉にでも浸かりましょう。
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