手のひらに乗る小さなケースに収められていますが、AVR の総本山 ATMEL の正規プログラマー STK500 コンパチブルなのです。
最新の AVR 開発ツールである ATMEL Studio 6 においてはすでに過去のものになってしまいましたが、それでもファイルの中には STK500 が存在します。
なぜ「いまさら、、、、」なのかというと、最近になって AVR チップを使っているうちにヒューズを間違って書き込むことがそこそこあり、通常の ISP 書き込みではどうしようもないケースがまま出てきました。これを復旧させるためには高圧(といっても12V)プログラマーが必要となり、ブログを見渡してみるとヒューズ復旧だけのために「リセッター」と称するものの記事も散見されます。
私も何か同様なものを作ろうか、、、、などと思案していた矢先に思い出しました。
冒頭写真の右上にある横向きの6ピンコネクターが ISP モード用で、左半分にある3個のコネクターが高圧(パラレル or シリアル)プログラマー端子です。
右写真は再度チェックを兼ねた整備のためにケースを開けたところです。所狭しと部品・配線が、、、、でも正常に動いているようです。
このプログラマーは手持の AVR の関係で AT90S8535 を使っています。もちろん RS232C 接続で、電源は外部から15Vを供給し、中で三端子レギュレーターにより12V、5Vを得ています。詳細は上記ブログ「der-Hammer: HVProg」の回路図を参照ください。
左写真は AVR Studio 4 にある STK500 用のファームウェアである STK500.ebm を AT90S8535 に書き込むために製作した AVR910 ライターです。 ATMEL の資料を基に作りましたので純正の AVR910 と同じですが、いまでは思い出の品のひとつになっています。
恥ずかしながらこの STK500 compatible ライターはいままで高圧ライターとしての使用は面倒くささも手伝って、未経験でした。
左は表側です。28ピン、20ピン、8ピンのソケットは現在主に使用している AVR である ATMEGA328P、ATTINY2313、ATTINY13 にそれぞれ対応しています。また右側の3個のソケットは冒頭写真の左側にある高圧(パラレル or シリアル)プログラマー端子と右写真のように接続されます。
左図の上半分が AVR ソケットで、下半分が STK500 compatible ライターのコネクターで必要に応じ同じ記号どうしを接続します。
この作業は前述しました。
手持の AVR を片っ端から試してみましたが、幸いすべてOKでした。
使用したソフトは AVR Studio 4 ですが、もちろん STK500 として認識しています。オリジナルの機能すべてを使えるわけではありませんがライターとしては完璧といえます。
ところで今となっては貴重となった AVR Studio 4 のダウンロード・ファイルは大切にしまっておきましょう。
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