昨日ヨハネ受難曲を鑑賞してきました。例によって親しい友人の奥様が出演されるということでお声をかけていただいたことによるものです。
左のポスターにあるように、J・S・バッハの「ヨハネ受難曲」BWV245で日本語字幕付とのことでしたが、字幕付はオペラではいまや通例になっていますが、今回のような演目では初めての経験でした。
ヨハネ受難曲とは、新約聖書におけるキリストの受難について書かれた四つの福音書の最後、「ヨハネによる福音書」の18-19章を基にして書かれた曲で、中でも1724年に初演されたJ・S・バッハのこの作品は最も有名です。
第1部は第1曲の合唱に始まり有名なペトロの否認を経て、第14曲のコラールに至る約40分。
休息後の第2部は第15曲のコラールに始まるピラトの尋問から埋葬の第40曲終局コラールまでの26曲、約80分の圧倒的な演奏でした。
また5名のソリストは指揮者と同様に近畿地区の出身で、共に宗教曲の分野で活躍されているようで息もピッタリ合っているようでした。
特筆すべきは福音史家役でテノールの清水徹太郎さんで、最初から最後までの120分間を通してそのすばらしい声を聞かせてくれましたがそのスタミナにも驚かされました。
右は今回の催しを紹介するのパンフレットにあった名古屋市民コーラスの昨年の第44回定期演奏会時の(イギリス宗教音楽の饗宴)演奏写真です。
さすがにこれだけの規模(ほぼ200人)になるとオーケストラにも引けをとらない音圧があり、なおかつ合唱を知り尽くした指揮者の本山秀毅さんの手によって最終的にはより洗練されたヨハネ受難曲となりました。
が、その過程では、奥様が演奏時間を通して持っていると手がしびれるほど分厚いドイツ語の楽譜(上写真)を暗譜する間、友人が放って置かれた、、、、とボヤくほど精魂こめられた、すばらしい演奏を堪能させていただきました、感謝感謝です。
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