2016年11月3日木曜日

秋の小旅行(金沢・高山)1/2

 ようやく夏の猛暑の疲れを忘れ、少し元気が出たところでひさしぶりに金沢・高山への一泊小旅行をしてきました。

 一日目の金沢は左地図にある駐車場をスタートに金沢21世紀美術館、鈴木大拙館、本多公園、松風閣庭園そして香林坊と金沢城公園の南側を穏やかな秋の陽を楽しみながらゆったりと散策しました。

 かねてより訪れてみたいと思っていた「金沢21世紀美術館」は数多くの賞を受賞しているSANAAが設計し、2004年に開館しましたが館内の展示のみならず、この美術館自体美術品として話題となっています。
館のパンフレットより



 右写真は金沢21世紀美術館の全景ですが、建物の直径は112mもあり、愛称はその形状から「まるびぃ」だそうです。




 また左は館の案内平面図ですが、水色で表示してあるのが今回の催し「工芸とデザインの境目」のゾーンで有料なのに対し、無色の部分が無料で多くの人が楽しめるようになっていました。

 「まるびぃ」の外周にある芝生ゾーンは私たちが休日に訪れたせいか老若男女の格好の憩いの場となっていました。



 右は本多通り口(東口)で入館すると直にチケット売り場があります。

 左のチューバ状に開いた筒恒久展示作品アリーナのためのフランクフェルト・ナンバー3」という意味を持つオブジェクトだそうで建物を取り囲む芝生に12個設置されており、地中を通る管がペアで接続してあり大声で呼びかけると思わぬところから声が出て相手を驚かせます。写真中央の彼方で女性が何か叫んでいるようです。




 美術館の敷地内には加賀藩ゆかりの茶室松涛庵(しょうとうあん)がありますが右写真はその入口付近の庭から「まるびぃ」を観たところです。

 こちらはその脇にあるもうひとつの茶室・山宇亭(さんうてい)で、秋を告げるガマズミの赤い実がきれいです。











 右は本多通り口(東口)を入った正面にある「光庭」です。右下に見られるプールは恒久展示作品の「スイミング・プール」で、上から・底からの両面から鑑賞することができます。



 左はプールの下から上方を見上げたもので、あたかも水中にいるような感じで、皆さん口々に感嘆の声を上げていました。



 照明を落とした廊下にも何か芸術性を感じます。




 
これも恒久展示作品の「雲を測る男」です。

 説明によれば、独房で鳥類学者になった実在の囚人の言葉に着想を得て製作されたもので、空に向かって定規を掲げる像は、生と死、人間の自由を考えさせる、、、、とありました。


 「まるびぃ」の外壁は大きな透明なパネルが使われており、緩やかな曲面は開放感にあふれています。


こちらはミュージアムショップ・ゾーンです。

 外側からも見える、金網で囲まれた円形ショップが2ヶ所あり、記念の品やお土産を購う大勢の人でにぎわっていました。

 金網にちなんだわけではありませんが、下写真は家人がみつけた京都「金網つじ」の茶漉しです。


 以前TVであのベニシアさんがお気に入り、、、、とのことで紹介されていたそうで、京都に出かけたら是非手に入れたいと、お店の場所まで調査済みだったそうです。

 さすが金沢は小京都と言われるだけあって欲しかった京都の産品が手に入りました。


 これは恒久展示作品の「カラー・アクティビティ・ハウス」を館内から見たものですが、右壁面が鏡のようになっているのを利用していたずらをして見ました。

 少し時間が早かったですが、すてきなカフェレストラン「Fusion2」を予め見つけておいたので、足を向けましたがそれでも30分待ちでした。

 基本はビュッフェ式でした。
 下写真左上の画材のパレットの形をしたお皿にしっかりと盛り付け、あとはオプションで魚(下左)または肉(下右)をオーダーする仕組みです。

 食後のコーヒーも食器がおしゃれでした。

 室内は天井が高く、ガラス張りの広く明るい空間で、きわめて気持ちのいい環境でしたし、さすがに西欧からの観光客も多くこれに対応するウエイトレスさんたちも大変スマートでした。

 もちろん料理も大変おいしく、かつ適価でした。




 ゆっくりと時間をかけた至福のときを過ごしたのちは親しい友人に薦められた「鈴木大拙館」へ向かいます。
 実際には徒歩5分ほどのところなのですが地図の見方がよくわからず行ったり来たりしながらようやくにしてたどり着きました。

 この「鈴木大拙館」は金沢市出身の仏教学者鈴木大拙の理解を深め、思索の場とすることを目的に開設されたそうです


 またこの施設の設計は、同じく金沢市にゆかりの深い谷口吉生氏で、大拙生誕地の近くに立地し、借景本多公園とうまく調和させ「静か」「自由」の具現化がはかられているとのことです。

 右写真は浅く水をたたえ「水鏡の庭」に浮かぶように立っている「思索空間棟」です。


 鈴木大拙館から本多公園へ向かう路はきれいに整備されていました。







 大きな樹の向うにがっしりとした古い家がありました。案内板によれば旧中村邸で吟味した檜などを多用した昭和初期の簡素で素朴な建築物、、、、とありました。

 たまたまこの家の中で「金沢市希少伝統産業木工専門塾作品展」が開催されており、観覧させてもらいました。


 



 右写真のような木工に関する伝統的な技が漆塗りの技とあわせて展示してありました。

 もとの路を帰るついでに近くにあった「松風閣庭園」に立ち寄りました。

 この江戸時代初期の武家庭園は加賀八家筆頭である本多家の屋敷跡なのですが、往時の雰囲気が今に伝わっているようです。








 せっかく金沢に来たのだから、、、、ということで「香林坊」にも行ってみることにしました。

 途中「鞍月用水」なる水路を見つけ、これに沿って進みました。

 この用水は江戸初期の改修記録があるほど古く、灌漑や菜種油を絞るための水車のために使われたようです。

 途中一部の区間は金沢城の外堀である西外惣構堀を構成しており、その跡が左写真です。



 右写真は「香林坊」の交差点で見られる風景です。


 左下はこの地の名前となったと伝えられる「香林坊地蔵尊」です。

 上の二つは金沢市の「まちなか彫刻設置」の推進活動により設置されたもので、左は「町しるべ」、右は「走れ!」と言う作品です。

 そして右下は香林坊アトリオと称する複合商業施設です。




 一回りお店のウインドウ・ショッピングをした後、駐車場へ向かいましたが、途中由緒ありげな建物が目に付きました。(左)

 説明によれば「金沢四校記念文化交流館」とのことで、建物は1891年(明治24年)に建てられた旧第四高等中学校本館そのものだそうです。


 陽が斜めになってきたので四高記念碑の上で闊歩している三人の四高生はよく見えません。



 右は傍らの街路樹です。
 まだ紅葉には早いようです(赤く見えるのは夕日のせい)が穏やかな秋の一日を心置きなく過ごすことができました。

 明日は高山です。

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