2014年7月22日火曜日

北欧へ (5) オスロ観光(午後の自由時間)

 午後の自由時間といってもホテルの部屋で一段落したのが14時過ぎですから、夕食の集合時間までの時間はそんなに多くはありません。
 急ぎホテルを出て、向かうは先ほど訪れたオスロ国立美術館です。

 先ほどバスで移動した時に感じたようにオスロの中心地もそれほど広くはありませんが、美術館まで800mくらいでしょうか。
 
 上図で、赤線が美術館への往路です。左上の王宮右下のオスロ中央駅を結ぶこの道路はカール・ヨハン通りと呼ばれるもので基本的には歩行者天国となっているようで、大勢の人々でにぎわっています。
 右写真は①から王宮方向を見たものです。

 ②で路面電車を見かけましたが、総体的にみてバスが圧倒的に多いです。
 でも電車はなぜか懐かしいい気持ちにさせてくれます。

 さらに先へと急ぎます。
 ③、先方左奥に国会議事堂の黄色い建物が見えてきました。

 ④地点で左側を観たのが、右下写真です。

 左写真は同じく④から遥か前方に王宮を望んだものです。 

 王宮に翻るノルウェー国旗とその真下の広場に馬に乗ったカール3世ヨハン(この通りは王にちなんでいます)の銅像が小さく見えています。

 ⑤まできて、後方を振り返ると、由緒ありげな建物を背景に、なんと日本語の幟がありました。日本人の観光客も多いのでしょう。


 足元に目をやると面白いデザインのマンホールの蓋です。

 マンホールの蓋は世界中、いや日本国内でも例外なくそれぞれの地域性をアピールしたデザインが施されています。他の都市に移動したときにも気をつけて見てみると面白いです。

 さらに1ブロック進み、右折してまた1ブロック行くと⑥、オスロ国立美術館が左手に見えてきました。

  午前中バスで来たときは気がつかなかったのですが、正門の上の屋根に2頭のグリフィンの像が白く輝いています。グリフィンは「知識」または「王家」を象徴するのに用いられますが、ここは王立美術館、、、、

 そして手前の壁の上部にはムンクの「叫び」です!!
 バスで乗り付けての訪問ではこうはいきません、やはり歩かねば。 

 入口への階段の手前(左写真の前方左)にいくつかのブロンズ像が並んでいました。

 その中の一つで、花々に囲まれた、愛を表現した像の作者はなんとグスタフ・ヴィーゲランとありましたが、午前中の彫刻庭園の作品以上のパワーを感じました。


 午前中に入館したときのチケットが通日券だったので、助かりました。
 
 この美術館は絵画のみならず、左写真のようなタペストリーや家具などもありましたし、ギリシャ時代のものも展示されていました。(右写真)

 もちろんムンク以外の絵も何気なく飾ってありました。
 左はドガです。



 そして右はエル・グレコですね。



 さらにピカソです。










 現地ガイドさんの説明によれば、こちらの人達が好んで足を運ぶのが、右の絵だそうです。
 作家は、ノルウェーの新ロマン派であるハラルド・ソールベリ(Harald Sohlberg)
ですが、これらの山の中には十字架が見てとれるとか、、、、

 もちろんムンクの部屋も時間をかけてじっくり鑑賞しました。

 絵を堪能して階下に降りるとき、階段に使ってある大理石の中に化石を見つけました。ウミユリ?の茎でしょうか、このように大理石(もちろん本物の)の中に化石が見つかるケースはかなり多く、それらしい大理石を見るとついつい探してしまいます。








 ミュージアムショップで買い物をして、ふと奥を見ると喫茶店がありました。長時間歩いたので一休みすることにしましたが、比較的空いていました。


 せっかくの機会ですのでケーキとセットにしましたが、あまりにおいしそうでしたので写真撮影の前に思わず一口、、、、クリームをたっぷり添えたチョコレートケーキの味は大変けっこうでした。

 美術館を後にして次に向かった先はオスロ市庁舎です。たまたま今日は無料でオープンしているとのことで出かけることにしました。

 オスロ市庁舎は美術館からまっすぐに南に行けばよかったのですが、方向を勘違いして、案内図の緑線に沿ってすすんでしまいました。

 右は⑦地点みある国会議事堂です。7月に入り、議員さんも夏休みに入ったとかで人ひとり見かけず閑静でした。


 近くをプリウスのタクシーが走り抜けていくのを目にしましたが、オスロではしばしば見かけました。こちらノルウェーではガソリンの価格が世界第1位で、270円/Lもすることからよく理解できます、でも最新型です。

 


 オスロの市内を緑線のように、30分以上もかかってようやく市庁舎の見えるところまできました。⑧

 右上は市庁舎の時計ですが、ずいぶん凝ったつくりで、多くの情報が表現できる天文時計のようです。

 ここオスロ市庁舎はあのノーベル賞の中の平和賞の授与式が行われるところです。(ほかの賞はすべてスウェーデンのストックホルム)

 入口を入るとすぐにノーベル賞授与式が行われる大ホールです。四方の壁にはそれぞれ大きな油絵がかかれています。(右、下)



 もう時刻は閉館の18:00に近く人影もまばらなので、時間にせかされながらもマイペースで一回りすることができました。




 右写真は2階の一室ですが、なぜかここだけ白い大理石の大きな暖炉がありました。 壁画は、港の近くで大勢の人々が家を作っている様子が描かれていますが、カラフルで元気が出てくるようです。


 南側の窓から港を見たところです。景色も美しいですが、窓枠の下にシンボルの一つである馬がデザインされています。


 見学途中で見かけた市議会の議場です。
 扇形に並んだ席にはそれぞれネームプレートが貼り付けてありました。

 階段下におかれてあった「平和の鐘」です。






 市庁舎を退出するときにもう一度振り返ってみました。

 市庁舎の近くの雑貨店で見かけたトロールです。
 トロールは妖精の一種で、世界各地にいますが、とりわけスカンジナビアのトロールは身長が低く、鼻や手足が大きい姿をしています。妖術を身に着けているので油断できません、写真はヴァイキング姿のトロールです。


 空が暗くなってきたと思ったら雨が降ってきました、2~回雷鳴が聞こえたので夕方の通り雨でしょう。

 左写真は雨にぬれた国会議事堂です。⑨



 帰路は橙線をたどってようやくホテル近くまで帰ってきました。


 ⑩の地点でオスロ大聖堂の尖塔を仰ぎ見たところです。すでに雨も上がり、塔の時計は陽に照らされて6時15分を示しています。


 ホテルでの夕食のメインディッシュはポークでした。
 肉も、ポテトも、人参もそこそこヴォリュームがありましたが、しっかり歩いた後だけに完食です。

 明日はいよいよフィヨルドに向けてバスの旅です。

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