現用オシロ (岩通 SS-5121 シンクロスコープ の修理)
10年ほど前に100MHzくらいの帯域を持ったオシロスコープが欲しくなり、中古計測器屋さんから購入しましたが、このところフォーカスのボケが始まり、使いにくくなってきました。何もオーナーに似ずともいいのに、、、、、
交換したトランジスタ |
ネットで調べてみるとこの不具合は、岩通のオシロ共通のようでなかなか修理は難しいようです。ならば、、、とファイトをかきたてて修理に挑戦です。
集めたネット情報と現症状をたよりに狙いを高圧回路、ブラウン管の輝度・フォーカス調整回路あたりに絞っていろいろトライしてみました。この機種はまだそれほど集積度や、低コスト化が進んでおらず、きれいなプリント基板にシッカリしたディスクリート部品が整然と乗っていて、見ていても気持ちがいいものです。唯一、高電圧だけは要注意です、なにせ2000V以上を使っているはずですから、、、、
中央が2SC2334コネクタ付で楽に交換 |
上の二つのVRでフォーカスを合わせる |
やった事は、高圧発生回路に使ってあるトランジスタ 2SC2334 の交換、フォーカス調整回路のコンデンサ交換、そして調整VRでの再調整です。2SC1012A も交換してみましたが、効果はありませんでした。
上の茶色のキャラメルのような部品交換が効果大でした |
結果、いまのところ順調に動いています。でもまた夏の暑さで(今回の事象も夏以降徐々にひどくなりましたので)ボケが再び起こるかもしれません。
まあそうなったら次回はディジタルオシロを購入する事にしましょう。噂ではそこそこの性能を持ったメイドインチャイナがずいぶん安く入手可能なようです。
そういえば、岩通はオシロスコープと言わず、シンクロスコープと称していました。当時巷では、「あの神のようなテクトロニクスを真似たので名前を変えたのでは、、、、」と言う話がまことしやかに、、、、 時は今、同じようにメイドインチャイナが安価かつ高性能ということで席巻しつつあります。
0 件のコメント:
コメントを投稿