2014年9月27日土曜日

オステリア・カンパーロ

 先日久しぶりにちょっと足を伸ばして名古屋近郊の長久手までランチに出かけました。
 以前から一度行ってみたかったのですが延び延びになっていました。

 店の名前はオステリア・カンパーロ( Osteria Camparo )といってイタリア語で農場管理人の食堂 という意味のようです。
 農園を営むお兄さんとシェフの弟さんとで、昨年の春オープンさせたそうですが、シェフの弟さんはイタリアで約10年間修業されたとのことです。

 上の写真はレストランを正面から見たものですが、なかなかお洒落な感じが出ています。確かに壁面には「YOKOYAMA FARM  Osteria Camparo 」とあります。

 入口をはいって奥に進んでいくと、正面の壁にはたくさんのワインボトルが並べてあります。

 ちなみに、右側のガラス張りの明るい部屋は横山農園の直売室です。
 正面を左に曲がってレストランに入っていきます。
 左写真は部屋の奥から入口を見たところです。
 この部屋には約30人分の席があるようですが、写真に写っているようにほとんどのテーブルに「御予約席」のプレートがのっていました。

 私たちもここに来るに際して今朝、予約を入れたのですが、「、、、、すみません満席で、、、でもちょっとお待ちください、、、、」とのやりとりでラッキーにも最後の席に滑り込んだようです。

 ランチのコースは2種類で、軽いほうが前菜・パスタ・デザート・ドリンクで、もう1種類はこれに加えメインディッシュが一皿です。繁くくるわけでもないですから私たちはメインディッシュつきをオーダーしました。

 前菜の中央にあるのはイチジクに乗せた生ハムおよびメロンです。容器に入ったトマトとクリームチーズのムースパンにつけるとなかなか美味でした。

 パスタはフィットチーネを使ったカルボナーラです。
 メインディッシュのないコースではパスタはもう少し多いようです。

 そしてメインディッシュは牛肉の赤ワイン煮でした。
 パスタ・メインディッシュともにそれぞれ別のものを選択できるのですが今回はなぜか二人とも同じメニューでした。

 道路側は大きく窓のスペースがとられており、木の葉を透って室内にそそぐ緑の光は憩いの時を演出してくれますし、一方室内は白を基調としたデザインで照明にも工夫が凝らしてありました。

 デザートはアイスクリームとムースのケーキでしたがコースの締めくくりにふさわしいものでした。

 どの料理をとってもさすがに洗練されており、味・ルックスそして量ともに十二分に満足できました。

 昨年秋に新聞紙上で紹介されたとはいうもののこの繁盛ぶりは掛け値なし実力でしょう。

 右写真はこのレストランのキッチンです。店を出るときに「ブログに載せたいのでキッチンを撮ってもいいですか?」とウエイトレスに尋ねたら気持ちよくOKしてくれました。

 シェフも笑顔で撮影に応じてくれました。、、、、若いですね、36歳です。

 右写真は前述の横山農園の直売室です。まだお昼なのに商品はほとんど残っていませんでした。

前菜のメロンがおいしかったのですが、販売は8月いっぱいまでで終わりだそうです。

 レジのカウンターにおいてあった焼き菓子がおいしそうだったので2つだけつれて帰りましたが、それを入れた紙袋のシールもしゃれていました。

 ひさしぶりにおいしい料理と、行き届いたサービスで心地よい時間をすごしましたが満席のなかで私以外はすべて女性であったことに店を出てからハタと気がつきました。

2014年9月14日日曜日

はからずも国宝のお城を全制覇!

姫路城(ネットより)
 とはいっても現在日本には、江戸時代までに建造され、天守が現存しているお城は12城ありますが、そのうち天守が国宝指定されているのは姫路城、松本城、彦根城そして犬山城の4城なのです。

 幸いそれと知らずに、これまで姫路城、松本城、彦根城を訪れていましたが、この夏機会があって犬山城に出かけました。

 犬山城はほかの3城ほど有名ではありませんが、かの荻生徂徠が木曽川沿いの丘上にある犬山城の佇まいを長江流域の丘上にある白帝城を詠った李白の詩「早発白帝城」(早に白帝城を発す)にたとえて白帝城と呼んだことで知られています。

松本城(ネットより)
 ちなみに姫路城は白鷺城(はくろじょう・しらさぎじょう)、松本城は深志城(ふかしじょう)烏城(からすじょう)そして彦根城は金亀城(こんきじょう)とも別名で呼ばれています。

彦根城(ネットより)
 私たちが出かけた日はあいにく小雨でしたが、かえって涼しく、見学の人も少ないといった面もありました。

 犬山城は前述のように丘の上にありますが、登り口の大きな石に犬山城とあります。

 山城ではお定まりの、そこそこ急な、曲がりくねった道を通って登っていきます。








 右写真は本丸に入る最後の門、かつての本丸門(鉄門)のあったところにある、新しく造られた門です。
 門を入ると犬山城の天守が見えてきました。
 国宝の他のお城に比べると一回りもふた回りも小さいですが、凛とした美しさが感じられます。
 そして本丸跡を抜けて天守に向かいます。




 天守の入口で傘を預け、履物を袋に入れて、手に持ちます。

 傘立てのキーには大きく犬山城と焼印が押された木の札がついていました。

 傘をおいてこのまま持って帰りたいような、、、、


 天守の中はこれもお定まりの、薄暗いそして急な階段を手すりを頼りに幾段も登って行きます。


 左写真は天守を正面から見たときに中央に見られる、美しい曲線を描く唐破風の内部です。
 かつての棟梁さんの心意気にふれるような、、、、

 ようやく天守に登って回廊から本丸跡の広場を見下ろすことができました。

 北側には木曽川が流れていますが、左写真は天守から西の方角を見た景色です。



 同じく北側の景色です。(右)
 このあたりでは鵜飼が行われているようです。

 中に入ってふと上を見上げたらこの天守の「国宝指定書」(もちろんコピー)がありました。

 文化財保護委員会が指定するんですね、昭和27年3月29日とありました。

 天守の柱に大きな木槌が飾って?ありました。
 書かれた字を読んでみると「上棟 犬山城」とありました。どんなゆかりがあるのでしょうか。

 天守の内部には多くの歴史的な資料などが展示されています。
 どれも興味は尽きないのですが、下のような「大名配置と石高調べ」なるものがありました。大きな板の左下には慶応元年(その時点の?)と読めます。

 幅が何メートルもあったので、画像編集で必要部分だけを残してあります。

 左上の白く囲って表示した部分には石高ベスト7があります。

 トップは金沢 前田さんで102万石、2位は大きく離れて鹿児島 島津さん77万石、3位仙台 伊達さん62.5万石そして、、、7位にNHKドラマでおなじみの福岡 黒田さんと続きます。

 私にゆかりの部分は、浜松の井上さん6万石、犬山の成瀬さん3.5万石そして中津川の苗木城 遠山さんはなんと最後尾1万石でありました。

ネットからの写真







 右上は前述の、荻生徂徠がこの城を白帝城と呼んだという経緯を書いたもので、これも多くの資料の中にありました。

 となれば木曽川の川辺に佇む犬山城の写真が必要なのですが、あいにくそのような撮影機会に恵まれず、ネットの写真をお借りして、いろいろな人工構築物を消し去ったイメージを作成してみました。なんとなく荻生徂徠がいうところの雰囲気がわかるような気がします。

 ということで、はからずも日本の国宝指定のお城4箇所めぐり完結のお話でした。

2014年9月8日月曜日

いまさら初歩の電子工作 (光センサーSW)

 我が家の駐車場にある常夜灯の調子がおかしくなってきました。
 当初は単に柱スイッチで夕刻と朝にオン・オフを手動で操作していましたが、15年ほど前にタイマーによる自動点灯にすべく左写真のタイマーを取り付けました。
 このときの課題はタイマーに優先して柱スイッチを作動させることでしたが、すこし工夫を凝らした結果、最近まで無事に働いていました。
 このタイマースイッチは60Hzの同期モーターを回しギヤダウンして、写真に見られる円盤を24時間で1回転させるものです。そして赤い指標(ON)と白い指標(OFF)を適当に設定することでタイマーとして働かせるものですが、さすがに耐用年数は明記してなかったというものの15年間よく働いてくれたものと思います。
 使い勝手としては一定時間の点灯なので昼行灯にならぬように季節によって時間を再設定する必要がありました。

 同じタイマーを購って交換してもいいのですが、この際手持ちの部品とささやかな知恵を使って昼夜の別を判別する光タイマーを自作することにしました。

 右図は秋○の昔から実績のあるSSR( Solid State Relay )キットの回路ですがこれを利用することにしました。

 緑線で囲まれた部分がSSRで、直流の3~8ボルトを入力することでフォトトライアック(MOC3431)を起動し、トライアック(BTA24)
によって赤線で囲まれた負荷回路を閉じる(SW-ON)ものです。
 左写真はたまたま手持ちにあった秋○のSSR( Solid State Relay )キットですが、今回はPC基板を使用せず、部品のみ使用しました。(キットでの購入は個別部品のトータルより安価)

 右上の回路をブレッドボード上で仮に組上げ、負荷に60Wの電球をつなぎ実験したところ、入力電圧2.0V電流3mAでSW-ONとなりました。

 さて光センサーですが、今回はフォトダイオードでなく、これも手持ちにあったCDS素子を使いました。硫化カドミウム(CdS)が光に当たって抵抗変化をする性質を利用したものです。(右上は特性の概念図)
 上の中央にあるのがCDS素子で、6mmのアルミパイプに入れてセンサーとしました。


 光検出回路を示します。20kΩの可変抵抗で感度を変えられます。
 当初はこの出力をSSRに直接接続しようと思いましたが、シュミットトリガー回路や遅延回路のことを考えていたら、ディスクリートでそれらの回路を組むより、マイクロコントローラ(Atmel AVR)を間に入れたほうが調整が容易であることに思い当たりました。

 下はブレッドボード上でCDSセンサー、光検出回路、AVRをつなぎ調整しているところです。(AVRのISPコードははずしてあります)

 AVRはATMEGA48をつかい、Arduino IDE でプログラム開発しました。メモリーの冗長性は否めませんが気楽にたやすくプログラム開発できるのが魅力です。(私の関連ブログがあります

 あまりにプログラム(スケッチ)が簡単なのであえて掲げませんが、上回路の出力をアナログインプットA0 に入れ数値化されたデータを比較値と比べ、ディジタルアウトプットD9 に出力するものです。この間再度データの読み込みや閾値の設定など自由にできます。

 そしてこの出力(右上写真の実験では赤いLEDの点滅)をSSRに入力してやればOKです。
 ちなみに写真中のブルーのコンセントは以前ブログで御紹介した超安価なシリアル-USB変換ケーブルで、AVRの動作をパソコンでモニターしているところです。

 最終的に小さな基板に組上げました。(左)
 電源はこれも手持ちの古い携帯電話用の充電用電源を使いましたが、出力が5.5Vあり、AVRの電源電圧の許容上限に近いので、3端子レギュレーターを探し出して3Vで作動させました。

 右は今回作成システムの全体写真です。
 回路基板は百均の小さなプラケースに収めました。
 ケースから右に出ているのがSWからのリード線です。
 CDSセンサーは上部に写っていますが、リード線が長いのはあとで光をセンスするのに最適な場所を探すためです。

 最終的に実用段階に入りましたが無事動いているようです。

ご注意!
 今回の記事は感電、発火の危険がありますので真似をしないでください。