2016年3月29日火曜日

日本の最西端八重山諸島への旅 第4日(最終日)

 いよいよこの小旅行も今日が最後です。
 ようやくにして今回初めて日の出を観ることが出来ましたが、今日の天気予報は思わしくありません。

 





  今日の予定は遅めにホテルを出て、川平湾(カビラワン)で船底にガラスを張ったグラスボートで海中の珊瑚や魚を観ることになっています。
 


 そして、その後飛行機に乗り、石垣島を後にします。

 例によって朝食をゆったり、しっかりといただいて一日に備えました。



 クラブメッドから川平湾まではほんの目と鼻の距離でした。

 駐車場から少し歩くと木立の間から白い砂浜と綺麗な海がパッと明るく見えてきました。

 さすがに観光スポットになるだけあって多少風が吹いていますがここ東側の入り江は静かで船に弱いわたしも一安心です。


 ふと足下を見ると、風格のある大きなネコが見上げていました。














 左写真は私たちが乗ったグラスボートで、ここでは少し大きめでモダンなスタイルです。


 写真の中央に見えているのが同型船で、湾の中の珊瑚のあるところを順に案内してくれました。






 船の中は左写真のように、船底に厚い?ガラス板が張ってあり、そこから海底の様子を皆でのぞき見るのです。

 右の写真には珊瑚やシャコガイが見えています。

 もう少し綺麗な景色を期待していたのですが、天気も曇天で、実際に潜水しているわけでもないのでテレビのシーンのようにはいきません。

 ときおり魚も姿を見せてくれました。


 ということで時間はあっという間に過ぎ、帰途に着くべく新石垣空港に向かいました。


 時間待ちの間に昼食です。石垣島名物のマグロ漬け丼というのがお薦めで、たしかに廉価で量もそこそこあり堪能しました。


 いよいよ離陸です。右側に新石垣空港の建物と管制塔が見えています。


 旋回しながら上昇する途中、窓から白い波が見えました。

 石垣島は珊瑚礁が隆起して出来た島なので、周りを浅い珊瑚の海が取り巻いていますが、さらに沖合いに向かうとそこから急峻に深くなります。
 その境界が左写真にある線状の白い波なのです。

 こんなところで潜水したらすばらしい光景が見えることでしょう。

 しばらく飛行したのちに、ふと下を見ると面白い景色に出会いましたので急ぎシャッターを切りました。
 沖縄にも大きな石油基地があるということをおぼろげに記憶していたのです。

 帰宅してから調べたら確かで、ここは沖縄県うるま市の平安座島(へんざじま)で 約450万キロリットルの備蓄量は日本で2番目だそうです。
 上写真右下は google の写真でまさにピッタリ!(当たり前)

 これに気をよくして、さらに景色を楽しんでいたらもう一箇所話題の場所を見つけました。

 今春伊勢志摩サミットが開催される三重県志摩の賢島です。左写真はちょうど賢島の北側を東方向に通過しているところです。
 白い丸をつけておいた建物は会場として予定されている志摩観光ホテルで、何年か前に逗留したことを思い出しました。
 
 空港に到着してバッゲージ・クレームで荷物を待つターン・テーブルに多くのお雛様が置かれていました、皆で打ち揃ってお出迎えといった趣向のようです。

 ISの跳梁が激しくなり、海外への旅行も躊躇され、国内、それも少し変わったところ、、、、ということで出かけた八重山諸島でしたが十分に楽しく過ごすことができました。

 完

2016年3月22日火曜日

日本の最西端八重山諸島への旅 第3日(2)

 竹富島は石垣港からは、高速船で約10分程(約6km)の距離にある、周囲約9㎞の島です。
 それこそ昨日西表島で由布島(ゆぶじま)に水牛車で渡った時間よりも速く到着してしまいます。

  

 

  



 私たちは竹富東港に上陸し、重要伝統的建造物群保存地区を取り巻いて走る環状道路(右地図上でピンク色の道路)の南側を抜けてカイジ浜に向かいました。

 途中の道路にある街路樹デイゴでした。デイゴ(梯梧)はインドやマレー半島が原産日本では沖縄県が北限とされているマメ科の落葉高木で、春から初夏にかけて赤い花が咲き「沖縄県の県花」とされています。


 デイゴが見事に咲くと、その年は台風の当たり年で、天災(干ばつ)に見舞われるという言い伝えがある一方、琉球大学合格電報文面は“デイゴ咲く”だそうです。

 バスの窓から見るデイゴはほとんど咲いていませんでしたが、まれに1、2輪みかけたので慌ててシャッターを切りました。写真右下は満開時の様子でネットからの引用です。
 ♪~ デイゴの花が咲き 風を呼び 嵐が来た ~♪ THE BOOMの「島唄」より



 カイジ浜は、漢字では「皆治浜」と書きます。(右写真)
 琉球時代この島には八重山全体を統治していた役所と年貢の倉があり、この遠浅の浜は港として使われたと聞けば「皆治浜」の意味が理解できます

 またここは「星砂の浜」としても知られており、さっそく海岸に手のひらを押し当てて星砂採集です。

 かつてはたくさん採れたようですが、今では探すのが難しいくらいで、写真の指の白丸のようにほんの少ししかありませんでした。隣のごく小さなビンはお土産にいただいたものですが、星砂の形がわかります。

 星砂の正体は原生生物である小さな有孔虫が死んだ後に残った丈夫な殻で、殻の形が星や太陽を思わせる幾何学的な形状であるため、生物学的な研究対象としてのみならず、鑑賞の対象としても広く愛好されているのです

 右写真はカイジ浜の右手(北)を見たものですが、天候に恵まれて空、海、白浜、木々がこれぞ「南海の島」といった風情を見せてくれています。
 遠くに見えるのはコンドイ岬です。

 左写真は「蔵元」跡です。前述したようにこの地には役所があったのですが、「蔵元」は本来収納した年貢を収納する場所ですが、役所をも「蔵元」と呼ぶようになったということでここは役所跡なのです。

 いまでは木々が茂り、わずかに珊瑚礁で出来た土台のみが当時の面影を残しています。

 そしてカイジ浜からコンドイ岬を経てコンドイビーチ(幸本:地名)です。
 ここは白浜とエメラルドグリーンの海が美しいので有名です。
 この景色を約180°のパノラマにしてみました。写真が小さくて迫力がありませんが数枚の写真をコンピュータで合成したものです、クリックしてみてください。

 次に訪れたのは、先ほど傍らを通り抜けた重要伝統的建造物群保存地区です。

 この島の住人は400人弱と少なく、「路で現地の人と出会ったら運がいい」とはガイドさん(一人会いました)。
 
 竹富島に新しく家を建てるときには伝統的な赤瓦の家に限るとされており、琉球石灰岩の塀と路に撒かれた白い珊瑚の砂が昔ながらの面影を伝えてくれています。

 右写真は「なごみの塔」です。集落への連絡のために立てられたというこの塔は、島全体が平坦で最も高いのが家々の屋根とされる中で、6mの丘の上に立つ4.5mのこの塔は絶好の展望台なのですが、階段が狭くて急なため必死の思いで登頂しました。


 塔の上から撮影したパノラマ写真です。

 クリックして拡大してみてください。

 これはドラゴンフルーツです。一本立ちではなく塀の上に乗りかかるように仕立ててあります。やがて月下美人のような花を満月の日に一夜だけ咲かせ、赤い実をつけるのでしょう。















 季節はずれとはいえ、ここは南国です。
 そこかしこに花が見られました。








 集落の家々の多くには屋根の上にシーサーがおいてありました。
 シーサーは、沖縄県などでみられる伝説の獣の像で、災いをもたらす悪霊を追い払う魔除けの意味を持つといいます。


 白い珊瑚の路をサクサクと音を立て、キョロキョロしながら歩いていたら、突然に現れた水牛車に驚かされました。

 この島にも水牛車で観光をするオプションがあったのです。

 でも水牛さんには海の中がよく似合っているように感じました。


 ということで私たちは竹富東港に戻り、帰途に着きました。
 帰路に乗船する高速船がやってきました、「ちゅらさん2」と書いてあります、どこかで聞いたような、、、、
 




 あっという間にもう石垣港に到着です。
 船窓から誰かが石垣島を撮影しています。
 到着後、約1時間ほど市内見物(といっても港周辺ですが)とお買い物です。

 730という名前の交差点に写真のようなモニュメントがありました。
 これは戦後アメリカ領であったこの地が右側通行であったのを、1972年の沖縄返還後の197830日午前6時をもって一斉に左側通行へと切り替えたことの記念碑なのです。
 ちなみにこの730交差点は日本の国道の最南端、かつ最西端です。そしてこの国道390号線は沖縄県石垣市から石垣島、宮古島を通って沖縄県那覇市に至る、いわゆる海上国道で、総延長552kmもあるのです。(ただし実延長は63km)


 早々にして切り上げ、クラブメッドに帰ってきました。
 まだ3時過ぎで陽は高く海も綺麗です。

 

 というのもここでは昼食後に遅い昼食というのがあって(2時~4時)レストランが開いているのです。
 さっそく出かけましたが、少し甘いものが多すぎ、、、、

 レストランの近くから撮ったパノラマ写真です。

 この時期、雨の多い石垣島(後で知りました)ではラッキーな景色かもしれません。
 明日はもう下り坂の予報がありました。

 夕食までまだ時間がありますので散歩にでも出かけましょうか、、、、

2016年3月14日月曜日

日本の最西端八重山諸島への旅 第3日(1)

 朝起きてカーテンを開けたら、今日は待望のお日様が見られそうです。まだ朝食までには時間がありそうなので、散策に出かけることにしました。
 日本の西端というだけあって、日の出は少し遅いようですが、雲の間から漏れる光はまぶしいくらいです。
 振り返って反対側の景色をみると海の色は3層を成しており、これぞ南の海といった美しさです。(右)

 下の図は今滞在中の「クラブメッド石垣島カビラビーチ」の敷地内見取り図です。



 敷地は東京ドーム約4個分の広さがあり、多くの設備があります。

 このクラブメッドはフランスが発祥の地で、今では世界中に80の拠点がある会員制のクラブで、日本では北海道のサホロとこの石垣島の2ヶ所あります。

 この滞在型リゾートの大きな特徴は、滞在中の飲食、アクティビティーがオールインクルーシブすなわち滞在中には財布は一切不必要ということです。

 右写真は私たちが今回利用した宿泊棟で上図中の左下に並んでいる3棟のうち一番右側です。

 下写真はこの敷地入口にあったいわば表札ともいうものです。
 ここには Club Med Kabira beach とありますが以下「クラブメッド」と表現します。

 右はレセプション棟で到着時ここで私たちはジェネラルマネジャーのアントニオさん達から挨拶を受け、お茶をいただきながらプレゼンテーションを受けました。

 入口には雌雄のシーサがお出迎えです。
 
 道端に見慣れないものが立っていました、「石敢當(いしがんとう)」と石柱に彫り込んであります。
 これは沖縄本島を中心に、周辺諸島に数多く点在している、魔物の侵入を防ぐための魔よけで、 魔物は石敢當に当たると砕け散ってしまうそうです。



  右写真はクラブメッドの広報資料からのもので、このような上空からの撮影は不可能なので引用しました。

 下は中ほどに見えるプールですが、さすがに石垣島といえども今は冬ですので泳いでいる人は見かけませんでした。

 もちろんブディックもありましたが朝早いせいか空いていました。







 プール越しに海が見渡せます。


 敷地のあちこちにはいろいろな植物も植えてあり、冬の時期、数少ない花を求めて幾種類かの蝶が見られました。







 左から、シロオビアゲハ、じゃ香アゲハ、リュウキュウアサギマダラでしょうか。


 浜には日光浴?用の設備がズラリとならんでいますが今の時節は誰もいません。

 何せ南の島のこととて直接太陽で焼くなどとはもってのほかで、毎夏多くの人が救急車で病院に運ばれるそうです。

 そうは言っても待ちかねて海へ出ようと、ボートの準備を始めた人たちもそろそろ見かけるようになりました。








 名はわかりませんがきれいな花です。


 南国では定番のブーゲンビリアです。



 そしてこちらはハイビスカスでこれも南国の定番。


 花は滅多に咲きませんがサボテンも南国の植物でしたっけ?

 今日は少し遅めの出発(10:00)なので、ゆっくりと朝食をとることができました、海外旅行とは大違いです。





 石垣港へ向かう途中、バスの中から具志堅用高さんの家をパチリ、玄関の柱に太い木がアレンジされている個性的な家でした。

 WBA世界ライトフライ級王者で13回もの防衛記録を持っている具志堅さんはここ石垣島の出身で、島民の誇りなのです。

 ところが石垣港に到着してびっくり、なぜか納税申告の襷をかけた具志堅さんの記念像の傍らでファンとの撮影に応じているのはどう見ても本物の具志堅さんではありませんか!!! これぞ偶然です。



 今日の予定ではこれから船で竹富島に渡り、伝統的なこの地方の村を見学の予定です。

 写真は私たちが乗船予定の船です。


 そして、乗船してわずか15分たらずで竹富港に入港しました、天候もよく楽しみです。



     この続きは次回に、、、、