2021年10月20日水曜日

郡上八幡と白川郷へのミニ旅行

 十月も半ばとなり、新型コロナも一段落がみえたので、ミニ旅行に出かけました。

 行先は郡上八幡と白川郷です。
 左写真にある郡上八幡城は、近くを北上する東海北陸自動車道からたびたび遠望はしていたのですが訪れる機会もなく、お城好きとして一度行ってみたいとかねがね思っていました。

 主たる目的地は白川郷ですが、せっかくの機会、、、ということで、少し早出をして、寄り道していくことにしました。

 岐阜県の飛騨地方の南部にあるこの地は、かつて八幡藩(郡上藩)の城下町として栄え、明治になって郡上郡八幡町となり、平成になって郡上市となり今に至っています。郡上八幡というのは郡上音頭の「郡上のなーぁ八幡 出ていくときは、、、」にあるように郡上にある八幡というところの意味のようです

 右は郡上八幡旧庁舎記念館(下写真)にあった郡上音頭の歌碑です。


 
またあのヘソクリで有名な、山内一豊の妻「千代」は、初代郡上八幡城主遠藤盛数の娘であったことも知りました。


 この記念館には駐車場や観光案内所もあり、ここを起点に郡上八幡観光をすることにしました。

 それほど広い街ではありませんので、何はともあれ最初に郡上八幡城に登り、町中を散歩し、どこかで昼食をとったのちに白川郷に向かうことにしました。

 幸い、朝も比較的早いので、人も少なく、静かな街並みを楽しむことが出来ましたが、この小さな町から郡上踊りの賑わいを想像することは困難でした。
 傍らにはこういった街によくある水路があり、風情を際立たせます。




 しばらく歩いて、「お城への登り口」という標識のちかくに立派な「山内一豊」と「千代」の銅像がありました、共にいる馬は千代が一豊のために購った駿馬なのでしょう。


 つづら折れの道をあえぎながら登って、ようやくお城への石段にたどり着きました。
 傍らには野面積みの見事な石垣が武骨な山城の雰囲気を醸しています。

















 さらに進むと秋の青空にくっきりと映える天守が見えてきました、ようやくたどり着きました。
 案内板によれば、この天守がある広場は、「標高353.95m 城下町から129.75m」だそうです、どうりでしんどかった!!!

 なにはともあれ、天守へ登頂です。
 左写真は天守南面(上写真の一番上の窓)からの景色です。

 こうしてみると郡上八幡の街は右端が尻尾とすれば「魚のように見える」とは理解できました。
 尻尾の先(西)に白く見えている道路は東海北陸自動車道で、それと並行して長良川が流れています。
またこちらに曲がって見える川は支流の吉田川です。

 お城からの帰り道も同様の傾斜なので、弱った足をかばいながらまた元の郡上八幡旧庁舎記念館に帰ってきました。

 右写真は、記念館のすぐ近くにある、新橋から吉田川の下流を観たものです。この橋の真下は見るからに深くなっており、橋の欄干には「危険につき飛込禁止」の文字がありました。
 この景色を見て、子供たちが競って川へ飛び込む昭和のモノクロ映画のシーンを懐かしく思い出してしまいました。











 次いで郡上八幡旧庁舎記念館のすぐ南にある「いがわ小径」を散策しました。

 郡上八幡は水と一体の街なので、町中に水路が張り巡らされています。ここ約200mほどの水路は、渓流魚のアマゴ、イワナやコイが放流されていて、古い街のたたずまい・街灯・植栽などと相まっていい雰囲気です。




 町のところどころには、右写真のようなポスターや提灯などが残されており、郡上踊りの夢のあと、、、といったところでしょうか。







 せっかくのことだから、お昼には鮎の塩焼きにしよう、、、ということで川魚料理の店を探し当てました。こちらでは鰻が鮎より幅を利かせている??
 でも、目の前で焼いてもらったアユの塩焼き定食はおいしかったですし、骨抜きの技も披露できました。

 昼食を済ませ、次は主たる目的地の白川郷、、、と言っても、自然学校です。(左写真)

 ここで、今日の午後開講される「森で癒されリフレッシュ!ぐっすり眠ろうプラン」というアクティビティを受講するためなのです

 この自然学校の広大な敷地の中にも、かつては合掌造りの建物があったそうですが、今では1棟のみがありました。

 定刻になって研修室に出向いた時、今回の参加者は我々2名のみであると知らされました、ガイドさん1名に我々2名とはずいぶん贅沢な、、、

 免疫力を高めるには、運動×栄養×休養のバランスを考え、睡眠の質を上げることが大切で、よい睡眠をとるためには無理のない健康ウォーキングが有効で、その最適な負荷は[160-年齢]で計算される脈拍数を上限とすること、、、などを教えてもらいました。





 レクチャーを終えて、健康ウォーキング用コースで実地体験です。秋の高原の陽は少しおぼつかなげですが、心地よい風もあって快適です。

 林の中は少しひんやりとした空気にテットンチッドの香りが混ざりあって、頭の中がすっきりした感じがします。

 今年の紅葉は少し遅れているようで、この辺りは例年10月中旬にはかなり色づいているはずなのに、今年はまだその気配がありません。

 


















 ようやく見つけた彩りも左写真の程度です。
 途中脈を測り、歩き方を変え適度な負荷となるように調整する方法を学びました。さらには、ガイドさんから気候、植物などの話を聞きながら、リラックスしてコースを巡りました。
 ヤマグリの木の下ではクリ拾いです、後日談ながらこのクリは帰宅後、栗ご飯にしておいしくいただきました。

 左写真は、自然学校のメインホールで、吹き抜けの高い天井に大きな窓がよくマッチしています。












 また、右写真は食堂です、天井は合掌造りを意識してかダイナミックな山形の木組みデザインが見事です。
 実は、ここは自然学校と言いながら、ラ・リヴィエール・ブランシュ"La Rivière Blanche"というフレンチレストランを校内に持っていて、それを目当てのお客さんも多いとか、、、、ちなみにラ・リヴィエール・ブランシュとは、仏語で白い川、すなわち白川、、、といったオチです。

 我々のスタンダード・メニューは、「オードブル・スープ・パン・メイン料理・デザー ト・コーヒー or 紅茶」でしたが、量的には十分でした。

 料理は大変おいしく、フランスパンも秀逸で食が進み、結果としてフル・ボトルの赤ワインもほとんど開けてしまいました。

 当夜は雲が多く、期待した星も見えず、あとは温泉(源泉かけ流しの単純アルカリ泉)に浸って質の良い睡眠を得るだけです。



 翌朝、せっかく世界遺産の白川郷に来たのだから、、、と村の中を見学してみようとは思いましたが、田舎育ちの身にとって合掌造りはそれほど興味はなく、よくコマーシャルで使われる白川郷の全景の見える場所へ行ってみることにしました。

 展望台は、城山天守閣というところにあるお土産屋さんの私有地です。幸い大きな駐車場も無料なので、あとは狭い道に気を付けて、、、

 上写真の右側には荘川の流れがあります。川と段丘の関係は縄文の昔から密接な関係にあり、この景色を見て何か懐かしさを感じるのはDNAのせいかも、、、

 ということで、今回は天候にも恵まれ良い時間を過ごすことが出来ました、これもひとえに健康の賜物です、教えてもらった「良い睡眠をとる方法、、、」も参考にして日々過ごしたいと思っています。

2021年10月10日日曜日

CH340KでArduino Unoクローンをつくる

  先日、いくつかの部品を例によって、秋月から購入した時に CH340K というICも併せ入手しました。
 シリアル‐USB変換用ICといえばこれまでは FTDI 社の FT232シリーズが有名で、その多機能・高性能を売りにしてきたのですが、シリアル-USB変換用のみに使用するには比較的高価でした。

 そうこうするうちにFT232のクローン?や安価な変換IC が出現したりしましたが、ここのところ安価な中華製品には16ピンの CH340G が使われてきました。
 この CH340G は中国は南京にある会社の製造によるもので、WCH(WinChipHead)ブランドです。

 今回、上写真にある CH340K に注目したのは、非常に小型10-pin ESSOP ピン間隔1mmで12MHzの発振器も内蔵しており、シリアル‐USB変換回路が、部品点数も少なく、かなり小さくできそうな予感がしたからです。

 右写真に各ピンの割り当てを示します。
 単に、シリアル‐USB変換に使うだけなら、右端の2ピンは無視してかまいません。

 







 ただ以下の点に注意してください、
 1. V3ピンは必ず0.1uFでグランドに落とすこと
 2. Arduino Unoクローンへ応用するときには#DTRピンと ATmega328 のリセット・ピンを0.1uFで結ぶこと。

 それではArduino Unoクローンを作っていきましょう。
 最初にAVRプログラマを用いて ATmega328 にヒューズ・ビットを書き込みます。 Arduino Unoでは搭載している ATmega328 に Low:FF High:D6 Ex:FD が書き込まれています。私は左写真のように自作のプログラマ HIDaspx をつかい、ISPで書き込んでいます、このプログラマは随分前のものですが、信頼性も高く重宝しています。(書き込まれる ATmega328 の現状ヒューズ・ビットが不明な場合は外付けクリスタルが必要です。)

 つぎにこのままの接続で、Arduino IDEを立ち上げ、メニューバーツール→ボードで Arduino Uno を指定します。

 次いで、メニューバー→ファイル→スケッチ例→01.Basics→Blinkで新しい画面を出し、そのメニューバーの左端のチェック・ボタンを押してコンパイルします。


 コンパイルされた .hex ファイルは、PC→ローカルディスク→Arduino→temp と辿った先のtempファイルの中にあります。

 左に示したのがそれで、「Blink.ino.with.bootloader.hex」がお目当ての .hex ファイルです。

 このファイルをプログラマで先ほどヒューズ・ビットを書き込んだ ATmega328 に書き込みます。


 右図はCH340KSOP→DIPへの8ピン変換基板に載せたものと ATmega328 との結線を簡単に表現したものです。
 前述したように赤丸で示した0.1uFを忘れないように、、、、

 USBプラグの電源線赤(+5V)(GND)や ATmega328 周りの配線などは省略してあります。


 左写真は先ほどの「Blink」プログラムを実行しているところです。

 この状態からこのまま他のプログラム、おっとスケッチというんでしたっけ、もアップ・ロードして実行可能です。

 こうしてみると思ったように小型化できていると思います。
 こう見えてもArduino Unoクローンなのですから、、、、

2021年10月8日金曜日

秋に咲く花?

  秋にもかかわらず、ここのところすこし汗ばむ日々が続きましたが、何とカトレヤが開花しました。 この花は、このブログにもたびたび登場しますが、その時期はいづれも新春です。

 調べてみたら、カトレアは春咲き、秋咲きなどの品種があるようですが、同じ花が春・秋と二度開花するのはたぶん珍しいのではないかと思います。

 確かにこの二・三年は天候不順というか、むしろ異変に近い様相です。さすがのカトレアもこの流れには抗すべくもなかったとか、、、、


 一方、染料となる藍の花もそろそろその「美しい装い(花言葉)」の終わりの時期を迎えますが、ふと気付くとご近所さんのあちこちに同様の赤い花が見られました。

 こちらはよい環境を得たのか、生命力が強靭なのか、、、幸いそれぞれの庭で大切にされているようなので一安心です。




 9月になっても今年は花の付き具合が悪い、、、と心配していた我が家のシンボルツリーの一つである、キンモクセイも遅まきながら10月に入ってようやく開花が始まり一安心です。















 シュウメイギクは漢字で書くと「秋明菊」となり、まさに秋を象徴する花です。我が庭にも毎年時期をたがえず顔を出してくれ、うれしい限りです。

 和製コスモスのような風情のこの花は、
「薄れゆく愛情」や「淡い思い」などといった寂し気な花言葉が与えられていますが、実際には強い花という印象があります。

 左写真は、キーウイの実です。
 昨年は実の数が多すぎて、どれも小さなものばかりでしたが今年は並の大きさとなりました、が、よくしたもので実の数が少し少ないようです。

 そんな・こんなで日々季節が変わっていきますが、その変化を体験できる毎日に幸せを感じています。