2014年12月31日水曜日

2015 新年のご挨拶

 
 新年明けましておめでとうございます。

 本年もよろしくお願いいたします。

 はやいもので、また1年が経過し、新しい年がやってきました。
 幸いにも旧年中も何事もなく無事に過ごすことができ、皆様にも感謝いたしております。

 左は今年の松飾で、例によって手作りです。種明かしをすれば、注連縄(しめなわ)は百均、裏白は農協で調達です。

 そのほかのダイダイ(代々に通ずる)、マンリョウ(万両)は自家製、松は朝の散歩道、、、、多少手抜きのそしりもありますが、まあシンプルでよしとしましょう。
 ミズヒキは紅白の左右に惑いますが、白は神に通ずる色で最も高貴なので前から見て左、、、、と確認しました。

 御鏡餅は百均注連縄の付属品をそのまま使って、ハイ出来上がりです。(右上)

 ナンテンも今回は天候不順で小さくなりましたが、きれいな赤で華やかさを演出してくれています。

 この赤い実は「難を転ずる」ことから縁起物として飾られますが、一方、ことしは昨年末の降雪にも負けず、その「雪中花」の別名そのままに白いスイセンの花がたくさん咲きそろって馥郁たる香りを放ってくれています。

 昨年はブログのカウントも50、000件を超え、ひとつの区切りではありましたが、今年も更なる継続を努力していく覚悟です。

 写真は昨年登場した木製のアヒルをバックにスナフキン( Snusmumriken )と ミイ( Lilla My )のツーショットです。
 今年もムーミン谷の仲間たちのようになかよく、健康にすごしていきたいと思います。

 もちろん皆様におかれましても、健康で幸ある年でありますように !!!

2014年12月23日火曜日

FMV-D5290 を改造 ( IDE ドライブを使う)

 家人のパソコンがおかしくなったようです。
 今使っているのは Intel Atom (CPU)を搭載したパソコンで、私が組み上げてからもう6年ほど経過しています。この CPU は大幅な省エネ設計がされており、小さなシステムにはうってつけ、、、、と大いに話題をさらったものです。もちろんOSは Windows XP でいまではサポートもありません。

 そんなわけで、家人には小型軽量で私のお気に入りサブシステムである HP compaq 6005 を使ってもらうことにしました。 勿論OSは Windows 7 です。

 一方で私のサブシステムを補完する必要が出てきました。いつも私が使うパソコン屋さんをウェブでチェックしたらタイムリーな出物がありました。
 上写真に示した FMV-D5290(富士通)です。形は不恰好で少々古い感じはしますが、CPUに Intel の Core2Duo E7500 2.93GHz を搭載しており、まだまだ現役で使えそうです。当然のことながら  Windows 7 pro がプリインストールされており、メモリーも 2GB ついています。
 ただ、キーボードとマウスが付属していないとありましたが、それらは手持ちに何組もありますので問題はまったくありません、ということで¥8kを下回る価格で入手することができました。

 我が家にやってきた実機を早速チェックしてみましたが、大変に綺麗で特に問題はありませんでした。

 カバーをあけてみましたが(右)、さすがにプロ仕様(このモデルは企業向け)だけあって手抜きもなくがっちり作られています。どこかの会社がリースの切り替え時に大量放出したものなのでしょう。マザーボードなども綺麗に掃除がしてあってホコリひとつありません。

 冒頭の写真の後面に見られるように RS-232C とプリンターポートのレガシーポート、そして PCI スロットも2本ついており、趣味でいろいろ使うには、多少遅いことを除けば十分満足できます。

 しかしながらマザーボードを見ていて(左)気がつきました、「IDE接続用のコネクターがない!!!」

 けれどもよく観察すると右のように、コネクター・ピンを取り付けるようにはなっています。
 そこで念のためコンピュータの立ち上がり時にファンクションキー・F2を押してBIOSをチェックしてみました。(下)
 一番下に IDE Port  None とあるのがそれです。もしかしてコネクター・ピンを取り付ければうまくいくかもしれません。

 IDEとは Integrated Drive Electronics の略でハードディスクドライブやCD・DVDドライブのインターフェース規格で40ピンのケーブルを使うことが通常です。しかし最近(2010以降)ではほとんどSATA( Serial ATA )
に変わってきています。

 本機も製造が 2010/03 となっていましたので、基本的にはSATAをつかうこととしてIDEコネクターの搭載をやめたのでしょう。
 でも私のように長年パソコンを趣味で使ってきたものにとって所有しているハードディスクの半数はまだIDEですので接続の可否は大きな問題です。


 上写真はおなじ Hitachi の3.5インチ・ハードディスクを上下に積み重ねたもので、上側がIDE、下側がSATAのインターフェースをそれぞれ持っていますが、信号ピンは上が40ピン、下は中央部の7ピンです。

 さっそく作業にかかりますが、左上のような道具と材料が必要です、すなわち半田ゴテ、半田吸取り器、半田吸取り網線、そして取り付けるピン( 1/10インチピッチ・2列)です。

 この作業は慣れ、感、そして忍耐が必要で、なおかつ最悪マザーボード破損というリスクを伴います、ご注意!!



 ようやくにして完成です。(右上)

 本機に搭載されていたCD・DVDドライブ(SATA)はDVD・ROMでしたので、DVDにも書き込みができる手持ちのドライブ(IDE)につけ換えたのが左写真です。

 さっそくBIOSでチェックしました。

 一番下の IDE Port のところにCD・DVDドライブが認識されました、さらにメディアを入れてのチェックもOKです。

 こんな些細なことですが、うまくいったときには思わずニコニコとしてしまいます。

2014年12月10日水曜日

ラジオの製作(3) LMF501T による現代の鉱石ラジオ

 前回のブログからしばらく経っていますが、第3回です

 私のラジオ作りはおよそ60年以上前の小学生中学年にまで遡ります。初めて作ったのはご他聞にもれず鉱石ラジオでしたが、これが現在に至るいくつかの趣味の原点です。

 順次アップするならまずは鉱石ラジオからといきたいのですが、なにせ鉱石ラジオは奥が深く?!もう少し暖めてからということで今回は現代の鉱石ラジオと銘打って LMF501T という3端子ICと使ったラジオを作ってみました。

 LMF501T というICは外見は通常の樹脂モールドのトランジスタとおなじです(右写真左 TO-92Aパッケージ)がその内部にはぎっしりと回路が詰まっています

 下にメーカー資料からの抜粋を示しますが、初段にLC共振回路のQを下げないように高インピーダンス入力回路を持ち、さらに3段の高周波増幅アンプについで検波回路もあり、出力は低周波音声信号です。 

メーカー(ミツミ)の資料から

 さらに軽微なAGCも備えており、電源電圧は1.5VでOKという優れものです。値段も安く1本¥50程で入手できます。

 誰もが気軽に少ない部品でラジオを作ることができるということで「現代の鉱石ラジオ」としたわけです。

 では早速ラジオを作ってみましょう。
メーカー(ミツミ)の資料から

 メーカーの資料に参考回路がありました(右)のであらかじめ実験してみました。
 しかしながら LMF501T からの音声信号をこのトランジスタ出力回路でスピーカーを鳴らすには、煩雑で少し無理があるようで、前回のブログでお世話になった低電圧パワーアンプIC( HT82V739 )のお世話になることにしました。

 この LMF501T を使ったラジオの記事はインターネット上にたくさんあり、先輩諸氏の記事を大いに参考にさせていただきました。

 いろいろ考慮の結果、最終的に左の回路を作り上げました。


 LC同調回路は短いバーアンテナと270P程度のポリバリコンの組み合わせで、特にタップダウンもせず、そのまま LMF501T の3番ピン(入力)に0.01μFを経由してつないでいるだけです。私はNHK第1しか聴くつもりがありませんので、この地域ではこれで十分な性能が出ています。

 低電圧パワーアンプIC( HT82V739 )はやはり3V供給が適当ですので、赤のLEDによって1.5V程度の定電圧を得たものを2kΩの抵抗(この抵抗は感度に効きます)で LMF501T に供給しています。

 右写真はブレッド・ボード上に主な部品を配置しているところです。右から、バーアンテナ、ポリバリコン、SWつきボリューム、そして左端がスピーカー・ジャックです。

 スピーカーは古いパソコン用のものを利用するので、接続用のスピーカー・ジャックが必要となります。もちろんボリュームを絞って、ここにイヤフォーンを接続して使うこともできます。

 そして完成したのが冒頭の写真です。当初は適当なケースに入れることも考えたのですが、こうしてブレッドボードの上に組み立てて使っていると、何かまた創作意欲が刺激されるような気がします、、、、

2014年12月7日日曜日

ピンポ~ンが聞こえない (VOXコントロールのパワーアンプ増設)

 左写真は Panasonic テレビドアホンで、もうかれこれ10年近く前に以前からあった呼び鈴の替わりに、セットを購入して日曜大工で設置したものです。
 左が室内にある親機で、右が門についているテレビカメラつきの子機です。

 以降故障もなく現在まで日々便利に使っています。しかしながら来訪者を知らせる「ピンポ~ン♪」は親機から発せられますので離れた場所ではよく聞き取れず、まして少し耳が遠くなってきたこのごろではなおさらです。

 幸いこの機種にはピンポ~ン♪」音を離れた場所で聞くためのモニタースピーカーを増設する端子を持っていますので早速ありあわせの小型スピーカーボックスを取り付けました。(右)

 ところがこのスピーカーのインピーダンスが合っていないのか、効率が悪いのか音が小さく本来の目的を達することなくしばらく時が経ってしまいました。

 最近になって別用途(これも電子工作)で使うための低電圧パワーアンプICを調べていて突如アイデアがひらめきました。

 動作について説明しますと、親機からのピンポ~ン♪」音は左下の入力端子から入ってきます。
 この信号を左側のマイクロチップ( Attiny13A )が24時間眠らずに!チェックしていますので、信号が入ったら3番ピンをHレベルからLレベルにすることでハイサイドスイッチの pMOS_FET をオンにし、右側の低電圧パワーアンプ( HT82V739 )へ3Vの電源を供給します。
 この瞬間にスピーカーから大きな音でピンポ~ン♪」と鳴るのです。述べてきた手順は実際には0.1秒以下で行われますので、ピンポ~ン♪」音のピの頭部分がほんの少し(0.1秒以下)削られますが実際に聞いてみた感じではほとんど判別はできませんでした、大成功です!!! この方法はVOX( voice control )と呼ばれています)

 Attiny13A は3V電源の場合消費電流は1mA以下(実測)ですので24時間稼動でも電池の消耗はほとんど無視できますし、HT82V739 は瞬間的には400mA程度消費するとは言うもののピンポ~ン♪」音を鳴らすときのみで、5秒後には電源OFFになるようにしてありますので電源に単1乾電池(マンガンがベター)2個を使えば1~2年は持続することでしょう。

 右はベークライト基板の端切れに回路を組み込んだところです。左側の Attiny13A はプログラムを更新する際に取り外せるようにソケットに装着されています。とはいってもメモリーは1kバイトしかありませんのであまり自由度はありません。

  左は個々の部品を結線したところで、これからスピーカーボックスの中に押し込むところです。

 ソフトウエアーは Arduino IDE を使いました。もっとも Attiny13A を Arduino IDE で使うには相応の努力が必要ですが、、、、
 私流でかなりいい加減ですが、スケッチを挙げておきます。
int hiside_sw = 4;
void setup() {                
  pinMode( hiside_sw, OUTPUT );     
}
void loop() {
 int sensorValue = 0;
 for ( int i=0; i < 10; i++){ sensorValue = sensorValue + analogRead(A3); delay(5);}  
   if (sensorValue >= 20){ digitalWrite( hiside_sw, LOW );delay(5000);}
   else{ digitalWrite( hiside_sw, HIGH );}
}

 ということで急ぎ取り付け、門に回ってボタンを押してみると、大きな音で ピンポ~ンが聞こえました!!!!