2016年2月23日火曜日

今年も蘭が咲きました

 今年も家人の丹精あって我家の蘭が咲きました。

 この花は我家に来て、もう何年経ったのか忘れるほどに毎年左写真のようにたくさんの花を咲かせ早春の訪れを告げてくれます。
 デンドロビウムにもいろいろな種類がありますが、私はこの純白の花がお気に入りです。


 そして下写真は先のブログ(いよいよ 2015 の大晦日でご紹介した我家で最も早く咲いた花です。

 昨年我家に来ましたが、今年も早咲きというだけあってお正月にはもう花をつけていました。
 交配種のミニカトレアで「マユミ」( Bc.Maikai ‘Mayumi’
ブラソカトレア マイカイ ‘マユミ’)というそうです。























 そしてこれも昨年に続いて花をつけてくれたセロジネ・インターメディアCoelogyne intermedia )です。





 ヒマラヤジャワのセロジネ交配種だそうですが、簡素さに何とも言えない気品と落ち着き感を感じます。









 左写真は先日蘭展に出かけたときにお知り合いの出展者の方からいただいたミニカトレア( Ctt. Burgundy Delight カトリアンセ バーガンディー デライト)
です。








 そして以下が蘭展に出かけたときの写真です。

 蘭展はさすがに種類も多く、それぞれの株が持つ特徴を最大限にアピールするために展示会にあわせて開花させる(これが一番難しいそうです)といった努力の集大成を一度に見ることが出来るのですからありがたい話です。


 この蘭はアングレカム・セスキペダレ
( Angraecum sesquipedale という珍しいマダガスカル固有の着生蘭です。この蘭はあの進化論のダーウィンが進化を予測した例でも有名だそうです。











 メキシコ原産のレリア・アンセプス( Laelia anceps )です。


 パフィオペディラム・コンカラー
( Paphiopedillum concolor )です。


ミャンマー、タイ~中国にかけて分布する蘭で、パフィオペディラムとは「ヴィーナスのスリッパという意味で、花びらの一部が袋状になるところに由来するそうで

や花弁に斑点が入ろのが特長とか、、、、


 イオノプシス・ウトリキュラリオイデス
( Ionopsis utricularioides )です。中南米産でオンシジウムに似て、唇弁だけが大きく広がった花を着けています。ピンクがきれいです。

 右下は中南米産のブラサボラ ノドサ マスメジャー( Brassavola nodosa ‘Mas Major
です。







 レナンセラフィリピネンセ Renanthera Philippnense )でその名のとうりフィリピネン産です。赤い色が情熱的です。


 最後の登場はこの展示会で大賞を受賞したリンコレリオカトレヤ パストラル‘イノセンス’です。

 白花の超有名銘花だそうで、大株作りは各地の展示会を席巻しているとか、、、、


展示場の蘭も立派ですが、我家の蘭も負けず美しいです。

2016年2月21日日曜日

「貨幣資料館」「くすむら」そして「四騒展」

 先日、書の達人で親しい友人から「書展を開催するョ」との案内が届き、家人ともどもこれも親しい友人を誘い合わせて出かけました。 書展へは途中で昼食を摂ってからということにし、友人が親切に予約をしておいてくれた豆腐懐石くすむら」へ先ず向かいました。

 ところがその途中で三菱東京UFJ銀行の「貨幣資料館」を見つけ時間も多少早いこともあって立ち寄ってみることにしました、なかなか立派な建物です。
 ここには日本や世界各国の貨幣約1万点が常設展示してあり、和同開珎、大判・小判から現代の紙幣までが体系的に展示されているとのことです。







 内部は右写真のようになっており、系統的にわかりやすく展示してありました。たまたまこの日は平日の午前中ということか、観覧者も疎らでゆっくりと観ることが出来ました。

 一隅には「金のなる木」があって大判小判がざくざく、、、、勿論本物ではありません。

 こちらは銭ですが、鋳造した後の姿で、まるで枝に果物が生っているようです、これを切り離して磨き上げたのでしょう。

 ふと、目をやるとかつての両替商の帳場で使われていた道具類が展示されていました。

 そういえばNHK朝ドラの「あさがきた」も両替商の話でした。奥に見えているのは七つ玉のそろばんですし、右側には銀貸帳があります。
 特に大阪商人は大型取引に銀を秤量貨幣として使用していましたので中央にある天秤で銀の重さを量ったのです。
 天秤台の上に載っているのは分銅で、重さの標準です。「あさがきた」のオープニングタイトルのバックにたくさんこの形が出てきます。

  左写真は一万円札で一億円のパッケージ(勿論本物ではありません)です。両側の穴から手を入れて持ち上げることが出来ますが、約10.5kgと結構な重さです。

 右の写真はユーゴースラビア発行の5千億ディナール紙幣です。ゼロが11もありますが、インフレもここまで来ると大変です。


 左の写真は紙幣ではなく木綿幣!!です。布で出来はお札は初めて知りましたが、ほかにもプラスチックや、なめし革で出来たものもありました。

 当然のことながら石のお金もあります。テレビのマンガに登場するだけではなく、太平洋のミクロネシアにあるヤップ島で使用されていたそうです。右写真の右上にある写真のものは直径2メートルもあるとか、、、、

 おもいがけなくお金についての知識をいろいろ知ることが出来ました。
 
 ついつい時間をとってしまい予約時間より少し遅れて到着しました。豆腐懐石くすむら」はもともと豆腐屋さんのようで、大正3年創業の豆腐処くすむら」から派生した料理屋さんのようです。
 



 私たちがオーダーしたのは「炭焼き田楽コース」というランチメニューです。







 下写真は炭焼き田楽で豆腐、生芋蒟蒻、京揚げの三種類あり、長方形の炭火コンロでほどよく焼き、高山味噌をつけていただきました、、、、うまい!!








 下列は左写真の右がおぼろ豆腐、左がサラダとチーズをあわせた豆腐?です。
 中央がご飯と味噌汁、右がデザートの杏仁豆腐です。

 メニューはまさに豆腐のオン・パレードでしたがおいしくいただけました。わけてもおぼろ豆腐、ご飯と味噌汁はお代わり自由ということで全員二人分ずついただきました、、、、満腹!!

 お店を出るときに気がつきました。右写真は豆腐処で売られているいろいろな豆腐類です。


 「四騒展」は名古屋栄の中心で開催されていました。
 むかし楚の詩人である屈原が讒言によって王に追放され、失意のあまり投身を決するまでの心境を夢幻的にうたった有名な長編詩「離騒(憂えに遭う)」がありました。このことから騒人は憂える人、すなわち詩人を指すようになりました。
 さらに後年、詩を作ったり書画をたしなんだりする風流な文人を騒人墨客と称するようになったということで四騒とは四名の騒人墨客ということだと思います。

 さすがにこの四騒さんたちは日本でも有数の方々とかで、親しい友人が名を連ねているのはなんとなく鼻が高い思いです。






 右写真は展示場の様子ですが、それぞれの方々の個性がうまくコラボされてすばらしい雰囲気でした。


 ひさしぶりにあちこちを歩き回って少しくたびれましたが幸いよい天候にも恵まれ楽しい一日でした。

2016年2月9日火曜日

「こなべちゃん」の骨折

 我家には「こなべちゃん」という名前の圧力鍋があります。


 この「こなべちゃん」という圧力鍋はかつて日本軽金属の子会社が、「理研(RIKEN)圧力鍋」というブランドの圧力鍋シリーズのひとつとして、製造・販売していたのです。(我家の「こなべちゃん」はこのころのもので、約20歳)

 ところが、2003年に一部の圧力鍋(「こなべちゃん」ではないそうです)で「加圧調理中に蓋が飛ぶ」という事故が起こる恐れのあることが判明して、圧力鍋業界は大きなイメージダウンを負い、「こなべちゃん」2005年に市場から撤退してしまいましたが、理研(理化学研究所)の技術を受け継いだ技術が優秀だったのでしょう、現在では当時製造していた関連会社が往年のデザインそのままに復刻販売しています

  圧力鍋とは密封した容器を加熱し、大気圧以上の圧力を加えて封入した液体の沸点を高めることで、食材を通常より高い温度と圧力の下で、比較的短時間でより美味しく調理することができる調理器具で圧力釜とも呼ばれるます。

 この「こなべちゃん」は1.8気圧まで圧力が上がることになっていますので、水で調理した場合、右の図から約116℃で調理することになります。

 我家では比較的早くから圧力鍋を愛用しており、現在はWMFの4代目が主力ですが、この約20年を経た3代目の「こなべちゃん」もまだまだ現役で、人間でいうと80歳といったところでしょうか。

 ところが先日足元がおぼつかなかったのかキッチンテーブルから落っこちて、持ち手のところを骨折してしまいました。

 落下の衝撃は勿論のこととして、長年の使用で樹脂製の持ち手の下側がコンロの火力で炭化するほど劣化していたのも一因でしょう。

 かくなっては選択は次のどれかです。

 ① やすらかに引退 ② スペアの持ち手を探して交換 ③ Dr.悠悠櫻のお出まし

 長年の愛着がありますので当然のことながら③を選択しました。

 先ず全体をよく観察して、圧力がかかる部分には何の損傷もないことを確認しました。
 持ち手部分は重くて、熱い鍋本体を支えるために十分な強度と耐熱性が必要ですので熟慮の結果、アルミ板とエポキシ樹脂を使うことにしました。

 アルミ板を持ち手基部に合わせています。(右)


 持ち手基部にねじ穴をたてています。(左)


 すべて現物合わせですが、徐々にイメージが具現化してきました。(右)



 いったん取り外してさらにアルミ板を加工して、、、(左)

 骨折した破面をエポキシ樹脂で接合しながらアルミ板をビスで固定し出来上がりです。あとは十分にエポキシ樹脂を反応・固化させればOKです。

 ということでなんとかオペは終了しました。「こなべちゃん」にももう少し働いてもらいましょう。