我家には「こなべちゃん」という名前の圧力鍋があります。
この「こなべちゃん」という圧力鍋はかつて日本軽金属の子会社が、「理研(RIKEN)圧力鍋」というブランドの圧力鍋シリーズのひとつとして、製造・販売していたのです。(我家の「こなべちゃん」はこのころのもので、約20歳)
ところが、2003年に一部の圧力鍋(「こなべちゃん」ではないそうです)で「加圧調理中に蓋が飛ぶ」という事故が起こる恐れのあることが判明して、圧力鍋業界は大きなイメージダウンを負い、「こなべちゃん」は2005年に市場から撤退してしまいましたが、理研(理化学研究所)の技術を受け継いだ技術が優秀だったのでしょう、現在では当時製造していた関連会社が往年のデザインそのままに復刻販売しています。
圧力鍋とは密封した容器を加熱し、大気圧以上の圧力を加えて封入した液体の沸点を高めることで、食材を通常より高い温度と圧力の下で、比較的短時間でより美味しく調理することができる調理器具で、圧力釜とも呼ばれるます。
この「こなべちゃん」は1.8気圧まで圧力が上がることになっていますので、水で調理した場合、右の図から約116℃で調理することになります。
我家では比較的早くから圧力鍋を愛用しており、現在はWMFの4代目が主力ですが、この約20年を経た3代目の「こなべちゃん」もまだまだ現役で、人間でいうと80歳といったところでしょうか。
我家では比較的早くから圧力鍋を愛用しており、現在はWMFの4代目が主力ですが、この約20年を経た3代目の「こなべちゃん」もまだまだ現役で、人間でいうと80歳といったところでしょうか。
落下の衝撃は勿論のこととして、長年の使用で樹脂製の持ち手の下側がコンロの火力で炭化するほど劣化していたのも一因でしょう。
かくなっては選択は次のどれかです。
① やすらかに引退 ② スペアの持ち手を探して交換 ③ Dr.悠悠櫻のお出まし
長年の愛着がありますので当然のことながら③を選択しました。
先ず全体をよく観察して、圧力がかかる部分には何の損傷もないことを確認しました。
持ち手部分は重くて、熱い鍋本体を支えるために十分な強度と耐熱性が必要ですので熟慮の結果、アルミ板とエポキシ樹脂を使うことにしました。
アルミ板を持ち手基部に合わせています。(右)
持ち手基部にねじ穴をたてています。(左)
いったん取り外してさらにアルミ板を加工して、、、(左)
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