2014年4月20日日曜日

春を遡って野草摘みと苗木城址


 あっという間に春が到来し、日々の気候は早くも夏を思わせる陽気です。
 櫻も先週、豊川の佐奈川堤で別れを告げたはずでしたが、春風に誘われて故郷の中津川まで春を追いかけることにしました。

 写真は苗木城址にあった山櫻です。満開を少し過ぎ、ときおり吹きそよぐ風が白い花吹雪をみせてくれました。

 今回は午後少し遅めに出発し、根ノ上高原のロッジで前泊することにしました。朝からの雨はお昼過ぎには上がり、明日は天気もよさそうです。

 ロッジに到着してみると、右写真にあるようにまだ梅もこれからで、傍らに植えてあった山櫻にいたっては蕾が膨らんできた、、、、といったところで、これは春を追い越してきた、、、、


 翌朝目覚めると木立越しにまばゆい春の朝日が輝いていました。

 幸いロッジの客は私たちだけということで、ゆっくり時間をかけた朝食と、馴染みのオーナー夫妻との会話に時間の経つのも忘れ、あわてて次の予定のために山を下りました。


 途中、少し下っていくと川沿いで櫻に出会いました。
 これはソメイヨシノでしょう。

 山々には多種の山櫻があちこちにそれこそ競うように咲いており、薄緑色の木々の芽吹きとあいまってこれぞ春、、、、

 この日の目的の一つは、蕨(ワラビ)や蓬(ヨモギ)などの野草摘みです。
 事前に地元の友人にお願いしておいたので場所を探す必要はなく感謝です。

 場所もさることながら昨日の雨も幸いして、あちらこちらに大きく太った蕨がさながら蕨畑のように生えていました。

 それこそわき目もふらず、気がついたときにはスーパーのポリ袋がいっぱいになっていました。

 蕨はもともと毒性があるのは知っていましたが、葉の部分は「目に悪い」ということで茎の部分だけ、それも柔らかいところを草木灰(これも用意してあり、再度感謝)か重曹でアクを抜かなければ、、、、と教えてくれました。






 そしてつぎは蓬摘みです。
 自宅近辺でもみかけるのですが、最近は除草剤が雑草駆除のために使われているようですし、犬の散歩道にもなっているようで躊躇していました。
 さらに蓬摘みはほどほど大きくなったものの芽の部分だけを摘みとるものと思っていましたが、芽吹いてきた若い株を根元から切り取るのが、風味もよいとのことでした。(右写真の右下)

 うららかな春の陽を浴びつつ、友人とあれやこれや話をしながらの蓬摘みは時の流れを止め、さらに中学校時代へと遡ってくれました。

 ふとみると傍らに野蒜(ノビル)が生えていました。
 野蒜は野生のネギ属でその玉葱に似た鱗茎をエシャロットのように食べることができます。



 傍らの水路にはクレソンがたくさんの白い小さな花をつけていました。まさに春の小川で、さらさらと音を立てて流れていました。

  そうこうしているうちに、そろそろお昼時です。友人の提案で苗木城址で景色をながめながら昼食を、、、、ということになりました。

 城址の麓に、今や盛りと咲き誇る三葉躑躅(ミツバツツジ)です。おもわず車を止めてシャッターを切りました。

 城址内の広場にある花桃です。何故かこの城址ではこの一本しか花桃はありません。
 その一方で椿の木が彼方此方にみられます。




 このような小ぶりの侘助に似た花侘助には花粉がありません)はなかなか風情がありますが、一方、地に散る花もなかなか絵になります。



 要塞堅固な石垣を見上げ、往時を偲びながら、そして息を切らしながら登っていきました。












 いよいよ待ちに待った昼食です。このお弁当も友人が早起きして作ってくれました。筍の入った散らし寿司です。


 副菜も蕨、おこぎ、などなど、、、、どれも手作りで気持ちのこもったものばかりです。

 そして頭上からはらはらと桜の花びらも色を添えてくれました。(右写真左下)


 

 遠くには春霞に霞んだ山を、ちかくには新緑と山櫻と、まさにこれぞ春、、、、といった景色をおいしいお弁当をいただきながら満喫しました。あらためて友人に感謝です。

2014年4月15日火曜日

125MHz Xtal発振器

 左の写真は、私のブログの中にもたびたび出てくる(「AVRによるAD9850_DDSユニットのキーパッド制御」、「DDSコントローラーの製作」など)中華製のDDSユニットです。
 出力部のLPFがプアだとか、グラウンドの設計が弱いなどいろいろ言われていますが、なんといってもユニットの価格が取り付けてあるIC( AD9850 )単体より安い?とあってはわれわれアマチュアにとって欠かせない有用なユニットであることに変わりはありません。

 なかでもこのユニットの心臓とも言うべき発振器(左写真中の、金属色正方形の部品)は125MHzという周波数の高さからか、PLL方式らしくそのスペクトル純度がよろしくないとの検討結果がTTT/hiroさんのブログ「 Radio Experimenter's Blog 」に詳しく述べられています。
 さらにそのブログ中に「 125MHzを自作のクロックで」という回路図から調整法までの親切、かつ詳細な記述があり私もこれにチャレンジしてみることにしました。

 あらかじめバラック・セットで目星をつけた後、正式版?の作成に入りました。
 右写真は、主な部品をノートの上に並べたものですが表面実装部品を主に使うことにしましたので、それこそ鼻息で飛んでしまいそうです。

 写真中央部右の T25-10コア には手持ちの関係から0.26mmのポリウレタン線を一次側6回、二次側1回(通すだけ)それぞれ巻いてあります。トランジスタは表面実装部品に拘って2SC3356を、また左上のICはオリジナルどうりのμPC1651です。

 基板はいろいろ迷いましたが、両面プリント生基板にルーターで溝を掘ってつくりました。多少不恰好ですが、修正も含めて手軽さが気に入っています。

 左写真は、部品を実装して、調整しているところです。
 回路が洗練されているだけあって、TTT/hiroさんがブログ中で触れておられるように、部品、特にトリマーコンデンサーと Xtal には注意が必要でした。手持ちの表面実装トリマーコンデンサーを使ったときは、150MHz(それも怪しげな波形)の発振に驚きましたし、 Xtal も75MHzでしか発振しないものもありました。
 トランジスタのエミッタ側のクリティカルな調整に比べるとコレクタ側は少しマイルドな感じでした。
 またμPC1651には6V以上かけると壊れるということを直前に知りました、危ない危ない、、、、
 
 ということで右写真のように、無事125MHzが得られました。

 さて次はLPFを作り直してみようかな、、、、

2014年4月8日火曜日

名残りの櫻と霊狐塚

 そろそろ櫻も終わりということで、豊川へ櫻見物に出かけました。

 豊川の櫻名所といえば、佐奈川堤諏訪のトンネルが知られていますが、近くには豊川稲荷もあります。

 なにはともあれ、先ずは腹ごしらえをして、散策に備えます。白い、地中海を思わせるイタリアンレストランに入りました。写真の右下はうまくアイアンをあしらった入り口のドアです。

 パスタ、デザートはもちろんのこと右写真の前菜盛り合わせもきれいでかつおいしくいただきました。

 左写真は市役所近くの大きな松で、近くの櫻とうまくマッチしています。ここはかつての姫街道のすぐ北に位置し、この松は往時のものかもしれません。

 そして、さらに北側には全国で6箇所あった海軍工廠の一つである豊川海軍工廠(機銃、銃弾製造)の広大な跡地があります。
 櫻トンネルは海軍工廠開設当時(1941)、近くの道々に植えられたものが今に至っているとされていますが、ソメイヨシノの寿命からみて、その後も新しい世代を植えるなどして間断なく手が入れられているようで、トンネルそのものが若々しく元気に見えていました。

 ちなみに「諏訪のトンネル」と呼ばれるのはあちこちにあるトンネルと区別するために地名の「諏訪」を冠したもののようです。

 右写真はまさに櫻のトンネルの下に並んだ屋台ですが、さすがに盛りを過ぎた平日のためか、人影もまばらです。

 佐奈川(さながわ)は豊川市から豊橋市を経て三河湾に入る二級河川で、櫻トンネル付近の佐奈川堤には両岸約4kmにわたり約700本からなる櫻並木が続いています。

 左写真は開運橋の上から下流を見たところですが、川床の菜の花の黄色と櫻、そして川の流れが一体となって遠くまで続くさまは見事です。



 また、振り返って上流をみれば、このときは霞んで山裾のみでしたが、晴れていれば遠くの本宮山と相まってこれまたすばらしい景色だとか、、、、残念。(右写真)

 この開運橋から南の方向に豊川稲荷がありますが、そちらにも足を伸ばすことにしました。


 この通りは「開運通」とのことですが、その途中、道路に面して七福神が祭ってありました。
 右から順に 大黒天福禄寿恵比寿布袋毘沙門天弁財天寿老人 の七神です。この開運通にはこの春の選抜で名をあげたあの豊川高校もありましたがなるほどご利益が、、、、

 右写真は豊川稲荷の境内で、お狐さんに見下ろされながら参道から本殿を遠く望んでいるところですが、この時期参拝者も見当たらず、かえってありがたさも感ぜられました。

 豊川稲荷正式には「円福山 豊川閣 妙厳寺」(えんぷくざん とよかわかく みょうごんじ)と称する寺院だそうで、境内に祀られる鎮守の吒枳尼天だきにてん白狐に乗る天女の姿で表される)」、すなわち「稲荷が有名なため、一般には「豊川稲荷」の名で広く知られていますが、神社ではありません。だけど境内の参道には鳥居が立って、、、、

 この境内の奥に1,000体以上の狐の石像が安置されている霊狐塚(れいこづか)」があるということで足を運んでみました。

 なるほど、見渡す限りのお狐様です。本殿のほうはあまり参拝者がなかったのですが、こちらはつぎつぎに、、、、

 ということで今年の櫻もこれでおしまいということでしょうか、雨もそれほどではなく、久しぶりの2時間ほどの散策は心地よい時間でありました。

2014年4月2日水曜日

古いラップトップパソコンのHDDをSSDに交換

 左の写真はわが家で最も古い?(現役で)ラップトップパソコン、日立の FLORA 270W PC8NV8 です。

 発売されてからもうかれこれ10年が経っており、CPUは Mobile Pentium 4 2.2GHz-M ですが、その処理の遅さで、家人にも見放された経緯があります。
 かてて加えて搭載OSの Windows XP もこの4月8日( US時間)でサポートが終了するということで、画面に鬱陶しい告知が出ることたびたびです。

 マイクロソフトのホームページに行ってもまだ市場には30%ものユーザーがいるというのに、「 Windows 8.1 にアップデートするか、新しいパソコンを購入しなさい」と冷たく突き放されてしまいます。

 いっそのこと処分してしまおうかとも考えましたが、このパソコンには無線LANも載っており、なによりも RS232C、パラレルプリンターポート(双方向)、PCカードスロット(X2)などのレガシーポートを備えているのが捨てがたい魅力です。(下写真はパソコン裏面)

 ここでとるべき選択肢は、処分、このままつかう、アップデートですが、これらはやはり考えられず、思い立った方策は「OSをLINUXに変更する」です。

 パソコンの主な用途は、インターネットのブラウジング、メールの交信、オフィス系ソフトの使用、写真関連、、、、といったところでしょうか、、、、この程度ならLINUX・OSで何とかなるでしょう。何よりも無料で構築できるのが大変魅力的です。

 せっかく新規にOSを立ち上げるのですから、この際、、、、ということでSSD( Solid State Drive )を使ってみることにしました。HDD( Hard Disk Drive )が機械的に高速回転するディスク上にデータを記録するのに対し、SSDは多量の半導体フラッシュ・メモリに記録するため、より高速、省電力、静粛であるのが特徴です。

 左写真の上が2.5インチのHDDで、下が今回導入したSSDで大きさ(もっと小さくできるがHDDにあわせてある)、接続コネクターが同じなのでそのまま互換性があります。

 この中華製のSSDはこれまでの常識を覆し、とても安価なのですが、おそらくタブレット端末などでSSD?に大量に使われる半導体フラッシュ・メモリの恩恵に与かったのでしょうか、、、、

 右写真は、SSDにUSB変換アダプターを装着して、先ずは現状のOS( Windows XP )のクローンディスクドライヴを作成する準備です。
 方法は過日のブログ「我が家の windows XP 問題への対応」と同じく、ソフトに Acronis True Image の無料試用版を使いました。

 また今回のSSDの容量が現状のHDDより小さいので後でパーティションを編集するために EASUS Partition Master 9.1.1 Home Edition なるフリーソフトを使用しました。(これらのソフトは使い方を誤ると元データを壊してしまうことがありますのでご注意ください

 左写真は従来HDDが搭載されていた場所へSSDをセットしたところです。

 ということで試運転です。期待していた以上に(値段の割りに)、スピードアップされており驚きました。
 右は HDD や SSD などの速度を計測するベンチマークソフト「 Crystal Disk Mark 」の結果で、左がSSD,右がHDDですが(数値が大きいほど性能大)一言で言って約3倍の性能です。

 また日常的に使う、電源オンしてからブラウザーの Google Crome が立ち上がるまでの時間が従来4分以上かかったのが、SSDでは約1分に短縮され効果絶大でした。

 この快適さをもってすればこのまま Windows XP でしばらく使い続けるのもいいかな?と思ってしまいました。LINUXにはいつでも切り替えられるのですから、、、、