2022年1月30日日曜日

今年も我が家の手前味噌づくり

 お正月も過ぎ寒さも厳しくなった時期を選び、今年も例年のごとく、味噌づくりをしました。
  左写真は毎日食している我が家の味噌で、白味噌でも赤味噌でもなく、ミックス味噌とでもいったところです。

 もともと味噌は、大豆や米、麦などの穀物に、塩と麹を加えて発酵させて作る発酵食品で、日本の伝統的な食品です。
 大豆に米麹を加えた米味噌、大豆に麦麹を加えた麦味噌、大豆の麹で発酵させる豆味噌など地域によって様々な穀物を使った麹が使用されるようです。

 また日本における味噌のルーツは遣唐使によるという説もありますが、弥生時代の遺跡からも見つかっており、とにかく古くから使われていることは確かです。

 さて、原料の調達ですが、毎年購入していた麴屋さんが昨年店を閉めてしまいました。

 インターネットで探すと、いわゆる「味噌づくりセット」というものがいろいろ売られていることがわかりました。(右上写真はネットの広告写真)


 でも、日々口にするものでもあり、お店での情報も貴重なので口づてに捜したところ、創業が明治38年と称する麴屋さんが見つかり、大豆、米麹、豆麹、塩を無事購入できました。
 
 前述したように、我が家の味噌はミックス味噌なので原材料には大豆、豆麹、米麹そして塩を使います。
 重量比は、(大豆:豆麹:米麹:塩)=約(2:1:1:0.9)ですがそれほど厳密ではありません。

 以下作り方を簡単に述べておきますが、我が家の処方なので、、、、。

 大豆は1晩水に浸けておきます。そして翌朝、、、
 豆麹:米麹:塩1:1:0.9)の混合物をあらかじめ作ります。












 上写真の左から、米麹と豆麹を混合、それに塩をさらに混ぜて出来上がり。

 大豆は大きな鍋がないので、家中の圧力釜3個を総動員して少しづつ、次々と煮ていきます。












 出来上がったところで、ようやく私の出番、、、と言っても写真の二コマまでですが、、、

 上写真の左から、すし桶に出来上がった大豆を入れ、すりこぎ又はマッシャーで大豆を丁寧につぶしていきます。私はマッシャーが使いやすいと思いました。(出来上がりは写真中央)
 ここにあらかじめ作っておいた豆麹:米麹:塩1:1:0.9)の混合物を等量混合したものが右端の写真です。








 そしてこの混合物を雪合戦の雪玉のようにしっかりと両手で丸め、空気を抜き、右上写真の容器の中へ、これも少しでも空気が入らないように力いっぱい投げ込みます。
 写真にはすでに投げ込まれた味噌(となるべき)玉がいくつか見えています。

 すべての大豆を処理して容器に入れ終わった様子が左写真です。
 内容物の一番上には適当なもの(この場合は何枚かのお皿)を置きさらに容器の上に沢庵石をおいて圧力をかけて保存しておきます。
 このようにしておけば半年後くらいには食すことが出来るということです。(我が家の1年分)

 文章にしてしまえば簡単そうですが、材料の調達から前準備を含めて大変な仕事です、おかげ様で毎日おいしいみそ汁と日々の健康が得られているわけで、家人には感謝感謝です。
 
 手前味噌という言葉があります、自分が造った味噌を互いに自慢し合ったことからできた言葉で自画自賛の意味ですが、それを差し引いても我が家の手前味噌は素晴らしい。