2023年7月8日土曜日

ニッコウキスゲ 2023

 今年は例年になく、暑くそして雨の多い梅雨のようですが、7月7日の七夕が近づくにつれ山の様子が気になり始めました。というのは蓼科のニッコウキスゲのことなのです。 

 このブログにも再三登場しているように、20代の中ごろに初めてかの地を訪れてもう50年以上たちますが、そんな経験から、ニッコウキスゲは7月7日、レンゲツツジは6月6日と記憶しており、未だにほとんど毎年のようにこの季節になると出かけています。

 ホテルを予約した時はこの梅雨の時期故に天候が危ぶまれましたが、何故かこの二日間は幸い上天気でした。

 途中、諏訪SAで昼食をとりましたが、たまたま目にした、笹寿司が大当たり、おいしくいただきました。

  内容は、鱒(4)鯖(2)鯛(2)で2人で軽く食べるには最適です。遠くには八ヶ岳も見えています。

 そしてニッコウキスゲを観るべく富士見台に到着しましたが、この時期にしては幸運なことに富士山がくっきりと見えていました。 手前の案内板越しにシャッターを切りました、富士山3776mとあります。

ヴィーナス・ラインを挟んで反対側にニッコウキスゲの群落があります。一時はこの地区のニッコウキスゲは鹿害のために全滅状態でしたが、電気柵を周りに張り巡らすことで、見事に再生しました。

 努力された方々に感謝、、、です。

 右写真は例年の定点撮影で、蓼科山とニッコウキスゲのコラボです。

 今年の5月初めに、山火事があって、約180ヘクタールが焼失し、別荘や山小屋にも避難命令が出たということを聴きました。
 多少心配しながら出かけてきましたが、山火事の形跡は跡形もなく、いつもと同じ景色でした。自然はたくましく、山火事も山焼き同様の糧にしてしまったのでしょう。

 天候もよく、久しぶりに八島湿原に行ってみよう、、、ということで、いつもはコロボックル小屋から遠望するだけの八島湿原にやってきました。

 この時期、まだハイシーズンには間があるので、閑静、、、を想像していましたが、思ったよりもたくさんの人で賑わっていました。湿原一周はこの暑さでは、、、とりあえず八島周辺を散策してみました。

 流石にこちらは水に近いせいか、いろいろな花が咲いていました。
 右写真は バイカウツギ です。白い花が梅の花に似ていることから名づけられたのでしょう。涼やかできれいです。
















 左は、イブキトラノオ です。このあたりは伊吹山と同じような環境にあるのでしょうか?

 少し大きめの木々がある部分の遊歩道は、日影ができて心地よい風もあり、八島湿原は標高1630mあるといってもこの時期の日差しを避けられるのはあり難い限りです。

















 白くて大きな シシウド の花を観ていると、むこうから中学生の一団がやってきました。「どこからきたの?」「上田です」、、、「こんにちは」、「こんにちは」げんきな挨拶が際限なく続きます、、、しっかりと元気をもらいました。

 木陰の休息場所から八島湿原を眺めています。ところどころにレンゲツツジの赤い花が見えましたが、この湿原には本来なかったものだそうで、「近年増加して困っている、、、」とは公園保護のおじさんの弁。








 右の可愛いピンクの花は高山植物の定番 ハクサンフウロ です、名前の由来は、岐阜県の白山で初めて確認された風露草で風露は茎の細い毛についた露です。



 左は キバナノヤマオダマキ です、オダマキ(苧環)とは麻糸を空洞の玉のように巻いた形からイメージしたもののようです。
 近頃は白や青のオダマキを見ない、、、とは家人の弁。

 その右は ノリウツギ で我が家のそれと比べると格段に美しい!!

右の写真は左が アヤメ 右が ノハナショウブ です。同じアヤメ科ですが花弁が違っています。








 シシウドに似てるけど、、、首をひねっていたら、「これは オオカサモチ と言うんです、大きな傘みたいでしょ」と通りすがりの方に教わりました。 

 左写真が湿原の池に浮かぶ八島で八島湿原の語源です。この浮き島はその時々によって位置や個数が異なりますが、今年はほぼ八つあるように見えました。









 帰り道を少し間違えたようで、人通りの少ないルートを通りましたがかえってこれが幸いして、普段見ない景色に出会いました。右はニッコウキスゲ越しに八島湿原、はるか車山山頂の気象レーダ・ドームが見通せます。

 左はこれも珍しいニッコウキスゲと山ツツジのコラボです。
 多くの花々や景色に満足しながらのミニ散策を終えてホテルに入りあとは温泉と夕食、そして蛍狩りです。



 昨夜の蛍狩りは気温が少し低かったせいか、ちら・ほらとしか見られず残念でした。





 右は朝食をとりながら眺められた八ヶ岳連峰です。今朝も幸いにして天候もよく、下側に示した食卓上のマット紙に印刷してあった案内図とよく符合しています。(あたりまえ!)

 今回の旅行は天候に恵まれ、下界を一時離れ、涼やかな時間を過ごすことが出来ました。これも日々健康であることのおかげと感謝しています。

2023年7月1日土曜日

季節外れの栗おこわ

  所要があって少し遠出をしたとき、急に「栗おこわ」が食べたくなりました。

 まだクリの季節には間がありますが、とにかく立ち寄ってみることにしました。先回はシーズン真っただ中ということで、門前市をなしていましたが、、、、

 左写真がお目当ての「満天星 一休」(どうだん いっきゅう)なる店ですが、駐車場に車はおらず、休店?でも暖簾は出ています。

 どうやら営業中のようで、メニューにも「栗おこわ」の札がかかっています。











 店内に入ると栗を主体とした和菓子のショーケースが真っ先に目に飛び込んできます。そうです、ここはもともと和菓子屋さんで、傍らに茶房と称して「抹茶」「栗ぜんざい」「栗おこわ」を提供する場所があるのです。

 店は古民家の柱や梁を多用した造りになっており山里の茶屋の雰囲気十分です。










 でも、壁には手作りのキルト?が飾ってあり、新しさのアクセントにもなっています。

 「お好きなところにどうぞ」と案内された茶房ですが、誰一人として先客が見当たりません!まさに貸し切り、独占状態です。








 こののち私たちが店を辞するまで、お昼時にもかかわらず、和菓子のお客さんはあっても茶房には誰も現れませんでした。

 もちろん私たちがオーダーしたのは「栗おこわ」、いろいろな煮物・添え物もついていて過不足なく、おいしくいただきました。









  被写体が多少乱雑なのは、お膳を見て写真を撮る間もなく一口、、、はっと気づいてあわててパチリ、、、といういきさつによります。

 左写真はデザートとしてついていた「森の水鏡」というこの店の和菓子です。栗きんとんを丸くして、葛で覆ったもののようですが、これがまたおいしくさらに満足度アップとなりました。

 たまたま思い立って立ち寄った「満天星 一休」ですが、貸し切り状態でゆったりとした昼食の時間を満喫しました。もちろん幾種類かの和菓子も購って、、、、