2018年2月21日水曜日

とつぜん有馬温泉をブラリ

 今月初頭の「ブラタモリ」で有馬温泉が放映されているのを観て、急に出かける気持ちになりました。
 以前から一度、、、、とは思っていたのですが機会が無く、私どもには珍しく!?、即断即決で出かけました。

 山陽新幹線の新神戸駅からは谷上、有馬口と乗り継いで行けば有馬温泉には3~40分で到着の予定です。

 おりしも昼食時なので、三宮まで足を伸ばし、右写真にある「黄老 おうろう」という店で広東中華料理を味わってきました。
 
 三宮からは2~3本おきに谷上行きが出ていましたので好都合でした。
 以前は地図で見られるように新開地から有馬温泉へ行く有馬線が使われましたが新神戸から谷上までのトンネルが完成し、ずいぶん便利になりました。全線が六甲山地を貫く7276mの北神トンネルで途中に駅はありません。

 谷上駅や有馬口駅での乗り換えもほとんど待ち時間も無くスムーズに有馬温泉に到着です。






 今ではあまり見かけなくなった温泉マークの提灯も遠慮がちにお出迎えです。(右写真の右端)

 左の地図は有馬温泉です。
 少し細かいので、クリックして拡大すると良いと思います。

 この地域は500m四方くらいで、緩やかな斜面にあり、散策するにはちょうどよい感じです。

 左上が今到着した有馬温泉駅で、ホテルまでは少し遠いですが歩くことにしました。(あとでホテル送迎バスがあると知りました。)

 有馬温泉は日本三古泉(愛媛の道後温泉、兵庫の有馬温泉、和歌山の白浜温泉)または(愛媛の道後温泉、兵庫の有馬温泉、福島のいわき湯本温泉)のひとつで、古来からある名泉です。

 またこの温泉は火山性のものではなく、活断層に沿って地下深くまである割れ目を通って噴出してくるものです。
 さらに温泉の種類も塩分と鉄分を多く含み褐色を呈する含鉄塩化物泉、ラジウムを多く含む放射能泉、炭酸を多く含む炭酸水素塩泉と多様です。

 私たちが到着したときは雪が舞っていましたが、地図上で示される「有馬川親水広場」では若い人たちが元気にはしゃいでいました。

 有馬川は下流で武庫川に注ぎますが、ここ有馬川親水広場」は写真先方の赤い橋 (寧々橋、この橋の傍らに寧々の像があります)から注ぐ六甲川とその右側から注ぐ滝川が合流して有馬川が始まる地点なのです。

 先方の六甲川に沿って上流にいくと私たちのホテルがあります。
 
 ホテルで一休みしたのち、有馬温泉では先ずは「金の湯」へ、と聞いていましたので勇みでかけました、が、、、、

 なんと、定休日だったのです。



 がっかりしているときに目にはいってきたのが炭酸饅頭のお店です。
 蒸しあがったばかりの熱々を食べたら少し落ち着き、気を取り直して、その後ホテルに帰りました。


 翌朝は気持ちよく、青空も見えていました。

 盛りたくさんの昨夕食にもかかわらず、朝食もついつい多くなってしまいましたが、無事完食です。
 何回か目の入浴を済ませたのち、有馬の町を散策すべく出発です。


 有馬川親水広場」も昨日の雪模様とはうって変わって春も間近い光に溢れていました。(右下写真)

 左写真は金の湯にある足湯です。
 金の湯とは、前述の塩分と鉄分を多く含み褐色を呈する含鉄塩化物泉で、足湯の石が鉄分で赤く染まっているのが見えます。


 先方に見えているのが昨日食べた炭酸饅頭のお店です。

 の金の湯をさらにのほうへ行くと、左写真のような楽しい看板を掲げた建物や店がいくつも見られます。






 この坂道も時代を感じさせる趣きがありなかなかです。







 有馬温泉は炭酸泉も多く噴出するので、炭酸饅頭のみならず、炭酸煎餅のお店も多く見られます。

 みるからに老舗の看板を掲げたこのお店でも職人さんが精出していました。

 焼きあがった煎餅はまわりのバリを取って形を整えますが、このバリを袋詰めにしたものが別の場所で売られているのを目にしました。

 有馬温泉には泉源(温泉が噴出する井戸)が7ヶ所あります(天神泉源、有明泉源、炭酸泉源、太閤泉(飲泉場)、極楽泉源、御所泉源、妬(うわなり)泉源)が、右写真は「妬(うわなり)泉源」です。

 このいわれは、その昔、ある人妻が夫の愛人を殺して、自分も深い温泉に身を投げましたが、その後、美しく化粧した女性が温泉の側に立つとお湯が嫉妬して噴き出すようになったので、妬湯(うわなりゆ)と名づけられたとのこと、、、、

 右写真は人妻の霊を慰めるお社、左写真は泉源です。


 また右写真はにある御所泉源で、この湯質は鉄分と塩分が含まれ、特に塩分濃度は日本一だとか、、、、

 にある温泉寺です。左写真には「黄檗宗・温泉禅寺」とあり、立派な阿弥陀様がおわしました。

 禅寺とあるからには温泉に浸かりながら座禅を組むのかな?







 この温泉寺に来るまでにもかなり石段を登りましたが、ふと横を見るとさらなる階段があります、行き先は「温泉神社」とあります。(地図の最下部)

 はるか上に鳥居が見えています。
 行こうか戻ろうか思案の結果、前進あるのみ!!!






  ようやくにして社殿のある広場に到着です。
 ここは少し日陰になっているせいか昨日の雪がまだ残っており、少しの緊張感と、神々しさをかもし出していました。



 の寧々像のある橋は寧々橋と言うそうですが、有馬温泉駅近くの太閤橋近くに秀吉像があるのを帰りがけに見つけました。

 二人の距離があまりに遠いので、写真の上ですが並べておきました。

 このあと帰路につきました。
 往路と同様に三宮まで足を伸ばして、これまた同様に昼食を摂りましたが、今度は中華ではなく洋食にしました。

 最後の写真は新幹線の車窓から観た伊吹山です。

 楽しかった今回の旅行を反映した私たちの心と同様にすっきりとさわやかな姿を見せてくれました。

2018年2月7日水曜日

また、今年も蘭が咲きました

 人の丹精あって、また、今年も我家の蘭が咲きました。
 
 今年最初に開花したのは、ミニカトレヤ Ctt. Burgundy Delight カトリアンセ バーガンディー デライト)で、1月半ばから咲き始めました。
 格別寒い時期に、深紅の花は温かさを運んでくれました。

 次いで、セロジネ・インターメディア( Coelogyne intermedia )が元気に花をつけました。次々と花枝が伸び出て、その数は8本を数えて、香りが室内に華やかに満ち溢れています。

















 そして、さらにデンドロビウム・キンギアナム(上写真)が続いています。

 また、お馴染みの白いデンドロビウム(右写真)も満を持して、沢山の蕾を育みつつあり、私どもの期待も膨らんでいます。

 過日、お知り合いの出展者の方からご案内を頂いて、恒例の「ラン展」に出かけてきました。
 

 この展示会は即売会もかねておこなわれていますが、今年は即売会場の面積を増やし、会場全体を少し広くアレンジしてありました。




 

 右写真は今回の「洋ラン展大賞」を受賞した、カトレヤ大輪交配種でカトレヤ最高級種とされる、カトレヤ メロディ・フェアキャロル’(C. Melody Fair‘Carol’)で、凛とした佇まいはまさに王者の風格です。




 左写真はお知り合いの出品で、高位の賞を受賞されていました。

 名前はパフィオペディラム サクハクリ(Paphiopedilum sukhakulii)といういわゆるパフィオです。

 サクハクリという種名は、タイ人蘭愛好家にちなんでいるようにこのランは東南アジア原産ですが、同じランでもカトレヤとはまた違う風情があります。




 
 これは「希少種賞」とあったスダメルリカステ・シリアタ(Sudamerlycaste ciliata)です。

南米のコロンビア・エクアドル・ペルー・ボリビアなどの標高10002400mの高地に自生する着生植物だそうで、言われてみれば珍しい、、、、


 こちらも受賞のタグがありました。(左写真)

 まっ黒で下垂する珍花で、人気種でもあり、その名もフレッドクラーケアラ アフター ダーク‘SVO ブラック パール(Fdk.After DarkSVO Black Pearl)、、、、長い名前です。





右はデンドロビウム’ニューギニア’Dendrobium New Guineaです。

 ラン展で最も難しいのは、コンテスト当日にいかにすばらしい花を咲かせるか、ということだそうです。たしかに花は温度、日照時間などで開花時期は気ままに変わりますので出展者の方々は長期にわたってずいぶん苦労されているものと推察されます。

そういえば今年の花たちは幾分元気がなさそうなのは気のせい、いや気候のせいでしょうか。

 左はアングレカム・ビーチAngraecum veitchii)という珍しいマダガスカル固有の着生蘭です。


 右の白い大輪のカトレヤ交配種リンコレリオカトレヤ パストラルイノセンス’(Rhyncholaeliocattleya Pastoral Innocence)です。さすがカトレヤは素直に美しい。




黄色が眩しいミニカトレアはカトレヤ・フリースピリット'ティナ' (Cattleya free spirit 'Tina')です。








 真っ白で清楚かつ妖しげな花で香りも素晴らしいという、ジュメレア・メジャー(Jumellea major)です。
 マダガスカルの低地から中高地に自生する着生種で夜に香るとか、、、、

下写真は、ブルボフィルム・スケアティアナムBulbophyllum skeatianum)、マレーシアやラオス原産の着生種です。








 白い花の房が見事に垂れ下がっています。(右写真)
 リンコスティリス・ギガンテア(Rhynchostylis gigantea)といい、インドから東南アジアにかけて分布するランの仲間で、樹木の枝や幹に根を張り付かせて自生する着生種です。








 最後の花は、昨年も出品されていたレナンセラ・フィリピネンセ( Renanthera Philippnense )でその名のとうりフィリピネン産です。赤い色が情熱的で目を惹きつけます。


 ランの花は多種多様で、多くの人を魅了してやみませんが、昨年に引き続き咲いてくれるありふれた我家のランも愛着を覚えます。

 来年もまたよろしく、、、