2016年2月21日日曜日

「貨幣資料館」「くすむら」そして「四騒展」

 先日、書の達人で親しい友人から「書展を開催するョ」との案内が届き、家人ともどもこれも親しい友人を誘い合わせて出かけました。 書展へは途中で昼食を摂ってからということにし、友人が親切に予約をしておいてくれた豆腐懐石くすむら」へ先ず向かいました。

 ところがその途中で三菱東京UFJ銀行の「貨幣資料館」を見つけ時間も多少早いこともあって立ち寄ってみることにしました、なかなか立派な建物です。
 ここには日本や世界各国の貨幣約1万点が常設展示してあり、和同開珎、大判・小判から現代の紙幣までが体系的に展示されているとのことです。







 内部は右写真のようになっており、系統的にわかりやすく展示してありました。たまたまこの日は平日の午前中ということか、観覧者も疎らでゆっくりと観ることが出来ました。

 一隅には「金のなる木」があって大判小判がざくざく、、、、勿論本物ではありません。

 こちらは銭ですが、鋳造した後の姿で、まるで枝に果物が生っているようです、これを切り離して磨き上げたのでしょう。

 ふと、目をやるとかつての両替商の帳場で使われていた道具類が展示されていました。

 そういえばNHK朝ドラの「あさがきた」も両替商の話でした。奥に見えているのは七つ玉のそろばんですし、右側には銀貸帳があります。
 特に大阪商人は大型取引に銀を秤量貨幣として使用していましたので中央にある天秤で銀の重さを量ったのです。
 天秤台の上に載っているのは分銅で、重さの標準です。「あさがきた」のオープニングタイトルのバックにたくさんこの形が出てきます。

  左写真は一万円札で一億円のパッケージ(勿論本物ではありません)です。両側の穴から手を入れて持ち上げることが出来ますが、約10.5kgと結構な重さです。

 右の写真はユーゴースラビア発行の5千億ディナール紙幣です。ゼロが11もありますが、インフレもここまで来ると大変です。


 左の写真は紙幣ではなく木綿幣!!です。布で出来はお札は初めて知りましたが、ほかにもプラスチックや、なめし革で出来たものもありました。

 当然のことながら石のお金もあります。テレビのマンガに登場するだけではなく、太平洋のミクロネシアにあるヤップ島で使用されていたそうです。右写真の右上にある写真のものは直径2メートルもあるとか、、、、

 おもいがけなくお金についての知識をいろいろ知ることが出来ました。
 
 ついつい時間をとってしまい予約時間より少し遅れて到着しました。豆腐懐石くすむら」はもともと豆腐屋さんのようで、大正3年創業の豆腐処くすむら」から派生した料理屋さんのようです。
 



 私たちがオーダーしたのは「炭焼き田楽コース」というランチメニューです。







 下写真は炭焼き田楽で豆腐、生芋蒟蒻、京揚げの三種類あり、長方形の炭火コンロでほどよく焼き、高山味噌をつけていただきました、、、、うまい!!








 下列は左写真の右がおぼろ豆腐、左がサラダとチーズをあわせた豆腐?です。
 中央がご飯と味噌汁、右がデザートの杏仁豆腐です。

 メニューはまさに豆腐のオン・パレードでしたがおいしくいただけました。わけてもおぼろ豆腐、ご飯と味噌汁はお代わり自由ということで全員二人分ずついただきました、、、、満腹!!

 お店を出るときに気がつきました。右写真は豆腐処で売られているいろいろな豆腐類です。


 「四騒展」は名古屋栄の中心で開催されていました。
 むかし楚の詩人である屈原が讒言によって王に追放され、失意のあまり投身を決するまでの心境を夢幻的にうたった有名な長編詩「離騒(憂えに遭う)」がありました。このことから騒人は憂える人、すなわち詩人を指すようになりました。
 さらに後年、詩を作ったり書画をたしなんだりする風流な文人を騒人墨客と称するようになったということで四騒とは四名の騒人墨客ということだと思います。

 さすがにこの四騒さんたちは日本でも有数の方々とかで、親しい友人が名を連ねているのはなんとなく鼻が高い思いです。






 右写真は展示場の様子ですが、それぞれの方々の個性がうまくコラボされてすばらしい雰囲気でした。


 ひさしぶりにあちこちを歩き回って少しくたびれましたが幸いよい天候にも恵まれ楽しい一日でした。

0 件のコメント: