2016年3月7日月曜日

日本の最西端八重山諸島への旅 第1日

 先月末、石垣島を中心に日本の最西端八重山諸島への旅に出かけてきました。
 正確には日本の最西端の島は与那国島で、最南端は波照間島ですが、出かけることになってその場所がいかに遠いか改めて認識しました。

 左写真の右下は石垣港にあったモニュメントですが、これによれば、石垣港から
稚内まで 2820km
東京まで 1950km
大阪まで 1590km
フィリピンまで 1220km
香港まで    1100km
そして台湾にいたっては 270kmときわめて間近なのです。


 幸いなことに最近石垣島への直行便ができたので所要時間は約3時間となっています。

 今回はツアー便乗ということで八重山諸島の内、石垣島をベースに、西表島、竹富島の3島を巡りましたがその間は船ということで船酔いが心配ではありました。


 ということでいよいよ出発ですが、機体整備の遅れで15分ほど遅れての出発となりました。
 離島便にもかかわらず、週末という事でしょうか737の定員約180席がほとんど埋まっていました。

 こちらはよい天候ですが、八重山諸島の天気予報はあまり芳しくはありません、、、、










 上写真は石垣島を始めてみた機上写真です。天候はあまりよくありませんが、サンゴ礁と海の色がきれいです。

 今回は初日を「石垣リゾートグランヴィリオホテル」、2・3日目を「Club Med Kabira Beach]で宿泊し、その間の島巡りは石垣港からとなりました。


 左写真は石垣空港の撮影スポットだそうで女の子が二人ポーズをとっていました。

 写真中の「南ぬ島」は南の島という意味ですが読み方は「ふぇーぬしま」です。


 こちらでは東(あがり)、西(いり)、南(ふぇー)、北(にし)なのです。
 東・西はお日様の「あがり・いり」で理解できますが、北を「にし」と言われても、、、、もちろん西表島は「いりおもてじま」です。


 右は空港内の様子です、この空港は最近(2013年)滑走路が延長されて新しくなったとかで東京など内地からの直行便が増えにぎわっています。

 写真右下の横断幕には「おーりとーりやいまへ(いらっしゃいませ八重山へ)」と大書してあります。

 時刻はもう3時近くになっていますので、「石垣やいま村(石垣八重山村)」へ立ち寄ってからホテルに向かいました。

 ここは、古き良き八重山の家並みを再現した日本最南端のテーマパークだとのことで、左の案内板にあるように当時の民家などが移築・保存されています。


 それぞれの家は赤瓦で葺かれており、獅子(シーサーまたはシーシー)もあちこちに飾られていました。

 庭には細かい石が、、、、とおもったら珊瑚でした。










 そしてここは台風銀座とて、家にはしっかりとツッカイ棒がしてあります。


 家の周辺には島の名前どうり珊瑚の石を積み重ねた石垣が取り巻いています。


 それぞれの家ではイベントが行われており、左写真の家では草の葉細工の実演、右写真の家では民謡と踊りのショウでした。

 しばらく歩いていくと珍しい物が目に付きました砂糖車(しーとーぐるま)です。














 上は明治時代初期の砂糖車操業の様子を絵にしたもので、これと同じものがやいま村にありました(右上写真)。長い棒の先に牛をつなぎその力でサトウキビを圧搾したのです。採れた砂糖汁を煮詰めて黒砂糖としたのでしょう。

 またこちらには琉球の伝統的漁船であるサバニが置いてありました。形こそそのスマートさからサバニそのものでしたが、エンジンを積んだ痕跡がありました、新しいものなのでしょう。




 そして海人(うみんちゅ 漁師)の家にはこれまで見たこともない1m以上もあるアカウミガメが二匹もいました、もちろん剥製で、、、、もしかしてあのタイマイかともおもいましたが頭の模様が違いました。

 少し高いところに上がって石垣島の名勝「名蔵湾」の海を見てみました。天候は相変わらずよくありませんが、海の色はたしかにオーシャン・ブルーで遥か南の島にいることの証でしょうか。


 石垣島には多くの蝶がいるそうですが、ここでは写真の蝶(ベニモンアゲハ)がたくさん飛んでいました。
 加えてそのゆっくりとした独特の飛び方はすばらしく優雅で、まるでスローモーションを見ているような飛びかたです。

 このとき赤い胴体を見せながら飛ぶのは鳥などに食べられないよう毒素(アルカイド)を体内に持っていることを誇示しているからです。

 少し離れた場所にカンムリワシが飼育されていました。

 この西表島から来た絶滅危惧種で天然記念物のカンムリワシはたまたま交通事故で片翼を失い自然復帰が出来ず、この地で永久飼育が許可されたとか、、、、でも間近で見られるのは珍しかったですが痛々しい。







 そして写真はリスザルです。

 人によく懐いて大人気だとか、でも本来は中南米産で、旧ソ連の初めて地球周回軌道に乗ったライカ犬に対抗して米が翌年この種のリスザルを打ち出したこと知られています。(犬猿の仲!!)

 こうしてしばらく「やいま」の文化に親しんだところでホテルに出発です。

 前掲の石垣島地図に見られるように「やいま村」からホテルまではモノの15分とかかりません。
 この「石垣リゾートグランヴィリオホテル」はそこそこ有名で、つい先日まで石垣島にキャンプで来ていたプロ野球の「千葉ロッテマリーンズ」の一軍選手の御用達だったとか。


 左写真はホテルのベランダからここも同じく名蔵湾を観た様子です。 
 遠く水平線上に平べったく見えている島は明後日行く竹富島です。

 こうして夕暮れ時にぼんやりしているとなにか東南アジアにいるような気分がしてきますが、この場所のことを考えれば、当たり前?


 今日の夕食はあらかじめ決めておいた石垣牛の焼肉セットです。
 石垣牛はかつて沖縄サミットの晩餐会でメインディッシュとして供されたことをきっかけに知名度が上がったことで知られています。

 ころあいを見計らってレストランへ出かけました。

 さっそくビールで乾杯です。石垣ビールと言うご当地ビールでヴァイツェンとブラックを試してみましたがすっきりとしておいしいビールでした。

 
 そしてショータイムと、、、、
 この地まで来ると外国旅行とあまり変わりませんが、何と言っても日本なので緊張感もなくのびのびと過ごせます。

 ひさしぶり楽しい時間でした、明日以降が楽しみです。

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