2024年6月18日火曜日

Arduino の自動電源 Off 回路

 相変わらず日々、Arduino を使った電子工作などを楽しんでいます。
 最近の技術の発達は目覚ましいものがあり、電子工作の世界にもその恩恵がもたらされています。その最たるものは小型化、高性能化でしょう。
 おかげで最近では虫眼鏡なしではものつくりが出来ません、いわゆるSMD( Surface Mount Device )です、でも消費電力も小さくなり電池駆動でも十分に働いてくれるのは有難いことです。

 しかしながら貧乏性の故か、電池の消耗が気になって落ち着きません。
 そんな時、一定時間が経過したなら、自ら電源を落とすようにしてやればよい、、、と気付きました。

 もちろん世の中ではそんな仕組みは当たり前なのですが、自分の工作の中で実用化する、というのはそれはそれで意味のあることだ、、、と取り組んでみました。

 最初に考えたのは、右上回路です。
 仕組みは、電源スイッチを押すと上側のトランジスタ(2SA1015)の E (Emitter)から C (Colecter) へ電流が流れ、すなわちバッテリーからArduino へ電源が供給されます。
 電源を得た Arduino はただちに Arduino Port を HIGH レベルにすることで下側のトランジスタ(2SC1815)をオンにして、電源スイッチから手を放してもバッテリーからの電流が途絶えないように、すなわち電源スイッチ‐オンの状態を保持します。

 あとは Arduino が一定の仕事をしたのちに Arduino Port を LOW レベルにすれば電源スイッチ‐オフの状態に戻ります。以下にArduinoのスケッチの要点を記述してみました。

 
  取り敢えずはこれで動いたのですが、上の回路図では電源‐ONの状態で、トランジスタ(2SA1015)の E-C 間で約0.6Vの電圧降下があります。

 3~5Vの電源での0.6Vは場合によっては大きいといえますので、右に示すようにトランジスタ(2SA1015)を FET (2SJ168) に置き換えました、これで電圧降下はほとんどなくなりました。
 また回路図中の S-G 間にある100kΩは省略してもうまく動いてくれています。
 
 ということで少々強引ですが、自動電源Off回路を動かすことが出来るようになりました。今回は P-N-P と N-P-N の素子をうまく使えたということでしょう、この回路を標準として今後、私の作品の中で使っていきたいと思っています。