この写真を含め、今回の写真はすべてパンフレットなどより |
ニューイヤー・コンサートといっても残念ながらウィーンに出かけたわけではありません。
地元での演奏会でしたが、ヨハネス・ヴィルトナー指揮のウィーン・ヨハン・シュトラウス管弦楽団で、よく日本でも演奏している全員本場?のメンバーです。
写真はウィーン楽友協会の大ホール(黄金のホール)での実際の演奏風景ですが、今回もホールの大きさもほぼ近いですし、オーケストラの編成、人員(約40名)そして楽器配置もほとんど同様でした(花の飾りつけも、、、、)。
指揮のヨハネス・ヴィルトナーさんはオーストリア生まれの57歳で、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団にヴァイオリニストとしての在籍経験があります。
その後スロヴァキア国立コシツェ・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者、プラハ国立歌劇場の首席指揮者、ライプツィヒ歌劇場の第一常任指揮者、ノイエ・フィルハーモニー・ヴェストファーレンの音楽総監督などを経て、現在はこのウィーン・ヨハン・シュトラウス管弦楽団の指揮者とBBCコンサート・オーケストラの首席客演指揮者を務めているとのことでまさにヨハン・シュトラウスにピッタリです。
上の写真は彼のバイオリン奏者でもある一面を披露しているところで、今回の演奏会でも、ヨハン・シュトラウスⅡ世のワルツ「ウィーン気質」では指揮をしながら、コンサートマスターとのすばらしいデュオを聴かせてくれました。
今回の演目は、
ヨハン・シュトラウスⅡ世:喜歌劇「ヴェネツィアの一夜」序曲
ヨハン・シュトラウスⅡ世:狂乱のボルカ Op.260
ヨハン・シュトラウスⅡ世:ワルツ「南国のバラ」Op.388
ヨハン・シュトラウスⅡ世:ポルカ「オーストリアからの挨拶」Op.359
ヨハン・シュトラウスⅡ世:ポルカ「恋と踊りのときめき」Op.393
ヨハン・シュトラウスⅡ世:ワルツ「ウィーン気質」Op.354
そして休憩を挟み、
ヨハン・シュトラウスⅡ世:山賊のギャロップ Op.378
ヨーゼフ・シュトラウス :ワルツ「天体の音楽」Op.235
ヨハン・シュトラウスⅡ世:メロディーエン・カドリーユ Op.112
ヨーゼフ・シュトラウス :鍛冶屋のポルカ Op.269
ヨハン・シュトラウスⅡ世:チック・タック・ポルカ Op.365
ヨハン・シュトラウスⅡ世:ワルツ「美しく青きドナウ」Op.314
と、ニューイヤー・コンサートのお約束どおり、シュトラウスファミリー作曲のものに限定されています。
コンサートは後半に入ると徐々に盛り上がり、鍛冶屋のポルカでは打楽器奏者が巨大な金床をたたいて見せました。左写真にあるのは本場のコンサートで指揮者自らがたたいている様子で、写真の右下が今回の金床の形です。
またアンコール曲のヨハン・シュトラウスⅡ世:ポルカ「クラップフェンの森にて」 Op.336 ではカッコウ笛が使われましたが、手でフイゴを押すタイプははじめてみる珍しいものでした。右写真は参考に、、、、
そして、ワルツ「美しく青きドナウ」のイントロでの拍手はなかったものの、アンコール曲最後の ヨハン・シュトラウスⅠ世:ラデッキー行進曲 Op.228 では指揮者の指示と曲の強弱に合わせ大きな手拍子、小さな手拍子と客席も演奏に参加してオーケストラと一体になって曲が進行していきました。
まさにこの、生きることと幸せを感じる瞬間こそが、ニューイヤー・コンサートの醍醐味というものなのでしょう。
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