2016年9月12日月曜日

いまさら windows XP のインストール

 パーソナル・コンピュータのOSである windows XP に対して 2014 年 4 月 9 日をもってサポート終了のアナウンスがなされてから既に2年半経過しますがこの7月の統計ではまだまだ使われているようです。(シェア10%で第3位)

 我家のパソコンもほとんどが win 7 次いで win 10 となっており、win XP はあるにはあるのですがほとんど使っていません。

 このところ電子工作のラジオ製作で APB-1 という、同好の士なら知る人ぞ知るアマチュア向けの測定器(簡易スペアナ、ネットアナなどとして使える)を使う必要があったのですが、 win 7 とは COM port との相性が悪いのか非常に不安定でうまく使えず、使い勝手の良いラップトップ(このブログでも取り上げた Let's note )に win XP をクリーン・インストールして使おうと思い立ったのです。

 早速 Let's note の BIOS を立ち上げ Boot 順序(読み込み優先順序)のトップにUSB CDdrive をセットし、win XP SP-2 のシステムディスクを起動しました。

 ところが中途で右のような画面(いわゆるブルー・スクリーン)となってしまいました。
 エラーコード0x0000007Bが発生する理由は、「 SATA タイプのハード・ディスク用 AHCIドライバが導入されていないことによる可能性があります。

 考えてみれば win XP の時代には IDE タイプのハード・ディスクがほとんどで、今回の Let's note には SATA タイプのハード・ディスクを使うようになっていたのです。

 ということで win XP インストールの途中で「 AHCIドライバ」を導入するために左写真にある、昔懐かしいフロッピーディスクドライブ( USBタイプ)を持ち出しました。ドライバーソフトは予めネットよりダウンロードして右に見えるフロッピーディスクに書き込んであります。(BIOS の Boot 順序に USB_FDD も入れる)

  win XP インストールの途中でディスプレイ画面の下に




   と表示されますので、この機会を逃さず F6 キーを押し、後は指示に従ってインストールを終了します。 (このことからこのエラーのことを「F6問題」とも呼ばれます) 

 ようやくにしてかつて見慣れた壁紙が現れました。
 この壁紙の「草原」(英語名「Bliss」)は、カリフォルニア州にある「ソノマバレー」という場所で実写された、実在する風景だそうです。

 そもそもサポート切れのOSを使うことはウイルス問題もあり、望ましいことではありませんが、古いOSでしか使えないソフトもあることなので、使う場合はスタンド・アローンでインターネットにも接続せず、USBメモリでのデータ受け渡しにも留意するように言われています。


 そうは言ってもやはりウイルス対策用にソフトを入れる必要があります。
 例によってネットからフリーのソフトをダウンロードして使うのですが、なんとサポート切れの win XP に使えるものがほとんどありません!!

 やっと「AVG アンチウイルス 無料版」が win XP に対応しているとのことで助かりました、このソフトは以前使ったことがあります。(左上は AVG のロゴです)

 さらにインターネット・ブラウザ・ソフトも同様で、お気に入りの「 Google Chrome 」が使えず、比較的評判の良い「 Firefox 」をインストールしました。

 その他、エディターなど必要最小限のソフトを入れ、最後に Let's note のサポート・ホームから win XP 用のドライバーをダウンロードし、手直しをして出来上がりです。

 立ち上がりのディスプレイ画面を冒頭に示しました。

 左写真は接続すべき APB-1 で、数年前にキットを購入して米粒のような表面実装部品のハンダ付けに奮闘し、ケースも加工してようやくにして動かした懐かしい思い出があります。

 さっそく手元にあった水晶発振子の周波数特性を測定してみましたが、適当につないだだけにしてはうまくデータが採れています。
 右はディスプレイをキャプチャーしたものです。

 さらにデータを読み出し、改めて「エクセル」にてグラフを描画したものを下に掲げます。




 小型軽量のラップトップ Let's note を APB-1 の専用機として使うことで電子工作もさらに進むことと思われます。



 それにしても今回は時の流れを古いパソコンOSを通してあらためて認識させられました。

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