2019年6月19日水曜日

一体型パソコンNEC MATE の蘇生

 Windows 7のサポート期限は2020114日ということで、あと余すところ半年余りとなってしまいました。

 来たるべきWindows 10の時代に備えていろいろ考えていましたが、手元にある一体型パソコンNEC MATE(PC-MK26TGFCC)に思い当りました。

 このパソコンは友人が新しく買い換えた際に、本体のみもらって手元に置いていたものです。

 発売は2011年5月と8年も前のものですが、ディスプレイ一体モデルで、場所をとらないのが売りでCPUも Core i5 480M と、1世代モバイル(ノート)向けの省エネタイプで、速くはないですが、Web閲覧やあまり重い作業をしないならそれほどストレスなしで使えそうです。








 このパソコンは拡張ディスプレイが接続できそうなので、今私が注力しているZ80などのレトロマイコンの開発環境のいろいろな作業をするにも便利そうで、場合によってはOSを LINUX に乗せかえれば十分に使えるのではないかと考えました。





 さらには、古いパソコン使いにとってありがたい、いわゆるレガシーポートが備わっています。
 これらは現在ではほとんどがUSBポートで済んでしまうため、あまり使わないポートですが、古い機器を持っていたり、安定していたりするので私はいまだに重宝しています。

 すなわち、シリアルポート( RS232C )、パラレルポート( プリンタ・ポート)、PS/2ポートがそれにあたります。(右図)

 さてこのパソコンは我が家に来たときはHDDが取り外してあり、本体だけだったので、手持ちのSSDを用意し、OSからインストールを始めねばなりません。
 さらには、このパソコン専用のインストールディスクもありませんので、もともとインストールされていたものと同じ、手持ちの汎用 Window 7 Pro を使いました。(プロダクト・キーのシールは本体に張り付けてありました)

 インストールディスクを光学ドライブにセットし、立ち上がりでファンクションキーF2を押し、BIOSを立ち上げ、「最初に読み込むブート・デバイスに光学ドライブを指定」すればあとは成り行きで Window 7 Pro がインストールされます。

 ところが立ち上がった画面の解像度が、1280X800で、本来の1440X900に変更できません、、、、あ、デバイスドライバを入れなくては、、、、汎用インストールディスクでは各メーカで特化された機能は出せず、専用のデバイスドライバが必要なのです。

いろいろ探した結果 NEC Global のホームページから
 ホーム製品パソコン/ワークステーション/タブレットビジネスPC(法人向け)ドライバ・ソフトウェア とたどり、
 Win7 ドライバのところにある「Windows 7 32ビット用(2010年以降に発表されたモデル)Mate / VersaPro」 で目的のデバイスドライバにたどり着きました。

 上表に見られるようにディスプレイのドライバもありました。(各ドライバのセット方法はダウンロードしたファイルの中に詳細な説明があります。)
 
 さっそく2つのディスプレイに表示する、拡張モードを試してみました。

 左が本体で1440X900の解像度、右が増設したIIYAMAの1920X1080でGOOGLE CHROMEの表示を2つのディスプレイにまたがって表示させたところです、うまくいきました。

 これで Window 7 Pro が動くようになりましたので、あとはこれを足掛かりに Window 10 へのバージョンアップをすればいいですし、場合によっては LINUX をインストールしてもいい体制ができました。









 ついでながら、パソコン本体からディスクへの接続ケーブルを外側に引き出して、上写真のようにアルミ板の切れ端で作った本体裏側のホルダにセットした、HDDやSSDに接続できるようにしました。

 こうすることで、何種類ものOSをインストールしたHDDやSSDを簡単に交換、使用することができるようになりました。

 最後にパソコンのプロパティを示しておきますが、まあまあだと思います。
 これでこの古いパソコンも、もうしばらく使えそうです。

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