2012年6月18日月曜日

故郷へ桑の実摘み


 昨年に続いて、今年も故郷の中津川へ桑の実を摘みにでかけました。
 あいにくの小雨模様でしたが、初夏の緑は徐々に濃く、まさに「目に青葉、山ホトトギス、、、、」といった風情でした。


 到着後、親しい友人とおち合ってさっそく昼食です。小降りながら雨が降っており、人影もまばらでしたので、星ヶ見公園というところにある「あずまや(東屋)、、、本当は四角のものを言うのですがここは六角」を借りました。


 真ん中のテーブルに、いつもながらの手作りの料理を中心に、、、ビールまでも用意してありました。なかでも朴葉寿司はいつ食べてもおいしいもので、今回も籠に一杯山盛りに作ってきてくれました。本当に感謝!感謝!です。 ちなみに朴の木はこのあたりには沢山自生していますが、大きな葉っぱのものは少なく、探し回ったとか(私の手と比べていますが長さで約30cmとは、負けています)、、、幼少のころ朴の木で作った高下駄を履いていましたが、懐かしい思い出です。


 「クワ(桑)」といえばその葉を絹糸をつくる蚕が食するのは知られて(ある年代以上?だけかも)いますが、その実の話になると、故郷の友人たちも知っているものが少ないという事を発見しました。
 たしかにかつての桑畑は絶えず枝が切りそろえられており枝が伸びて実がなる機会が少なかったのかも知れません。私たちが訪れた桑畑は、いまや手を入れる人とてなく自然の林に戻っており、それぞれが数m近くに成長しきっておりました。
 小雨とはいいながら、雨の中を何もかも忘れて、夢中で桑の実を摘みながら遠い昔に聞いた「あかとんぼ」を想いだしていました、、、、、確か2番です、「山の畑の桑の実を小かごに摘んだはまぼろしか、、、、、」。
 右上の写真は、桑の実を摘み終わって一息、コーヒーとケーキで暫し休息時間を過しているところです。
 夕刻には少し早いですが、今夜の宿泊場所、「根ノ上高原」にある民宿「あかまんま ロッジ」を目指しました。山の夕方は早く日が落ちますし、霧も出てきたような、、、、、(左)

 「アカマンマ」とは20cmくらいの雑草で、幼いころ、その赤いゴマのような実を採って「ままごと」をした、そうアレです。

 熊本男児の御主人とハスキーボイスの雰囲気抜群の奥さんに面倒を見てもらいました。中津川からは30分くらいのもので、みなで集まって心置きなく時間が過せます。

右の写真はロッジの入り口で、翌朝の陽のもとの写真です。


  例によって夕食時のテーブルの写真です。みな、自分が古希である事を忘れ、中学生時代に戻ってわいわいがやがや楽しく過しました。


 家に帰ってもう一度桑の実摘みです、、、、じつは家の庭にも桑の木があります。(右写真)


 こちらは園芸種で、桑の実を大きく、おいしくしたものらしいマルベリー (Mulberry)のですが、昨年まで実りのころになると実が白化する病気(カビの類らしい)にかかって全滅したのが今年は何とか収穫できました。

 もともと桑は葉を「桑茶」にしたり「天ぷら」に、また根皮は日本薬局方による生薬であ利尿、血圧降下、血糖降下作用、解熱、鎮咳などの作用があるとか、、、、実にもアントシアニンをはじめとする、ポリフェノールを多く含有しているなどこのような良いものがなぜもてはやされないのかが不思議なくらいです。

 ということで、上左は桑の実から家人が作ったコンポートです。これをヨーグルトに入れたり、クリームチーズとあわせてパンに塗ったりしたらもう、、、、、、やめられません。 

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